スペイン語は幾つある? | AHORA(アオラ)

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スペインではスペイン語が話されている。。。というのは事実ですが、
スペイン語は幾つあると思いますか?

日本人が”スペイン語”と呼んでいる言語は、実はカスティーリャ語です。
このカスティーリャ語はスペインの殆ど全土で通じる言語で、中南米を含めたおよそ
20ヶ国で話される言語なのです。

では、スペイン語は幾つあるのか?それはバルセロナなどのカタルーニャ地方で話される
カタルーニャ語、オレンジで有名なバレンシアで話されるヴァレンシア語、北西部のガリシア州で話される
ガリシア語、フランスとまたがる北部のバスク地方で話されるバスク語、母国語とする人口は少ないですが、
カタルーニャの一部で使われるアラン語、ナヴァーラス方言、カスティーリャ語と合わせて7つあります。
その他に公用語になっていない地方の言語が幾つかあります。

ではスペイン語(カスティーリャ語)を学んでも、スペイン旅行で言葉に不自由するかというと、
カスティーリャ語は殆どのスペイン国地方でも通じますので、それは問題ありません。






スペインは特色の違う人たちで構成された国です。
その幾つかをご紹介します。

現在カタルーニャ地方では、独立運動が盛んで、11月9日に独立住民投票が予定されています。
イギリスのスコットランド独立を巡る投票に影響を受けたとされていますが、元々他の地方と
特異な文化や言語を持ち、フランコ独裁政権の時にはその独自性を抑圧されてきた歴史があります。

バルセロナに行かれた方はご覧になったかもしれませんが、標識や看板がいわゆるスペイン語とカタルーニャ語の
両方の表記だったりします。独立の熱が高まるにつれて、だんだんカタルーニャ語のみの表記になっている
ところが増えているとも言われ、画家や作家などの文化人がスペイン語でインタビューを受けても、
カタルーニャ語で返すインタビューも見たことがあります。”国”としての独自の意識がとても強い地方です。


カタルーニャ語と並んで、ご紹介したいのがバスク語です。
カスティーリャ語やカタルーニャ語など、バスク語以外はローマン言語(ラテン語)の流れをくんだ言語ですが、
バスク語だけは起源が別だと言われますが、現在も研究が重ねられています。
バスク地方もフランコ独裁政権自体には、その使用を制限され、抑圧されてきました。
フランコの時代が去った後、言語を含めた復古運動による現在の形まで保存された言語です。
バスク人は自分たちをアダムとイブの直属の子孫だ、と主張する人々もいます。イスラム勢力の侵略にも耐え抜き守り抜いた
純潔の誇りある人々です。

バスク語は何語に似ているか。。。という議論の時に日本語に似ているという研究もあります。実は幾つかの表現や単語が
意味とその発音が日本語とほぼ同じものがあるそうですよ。
バスクはピレネー山脈のある地方。山がちな日本と何か共通するのかもしれませんね。

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スペイン語で話すのが難しくても、日本語対応できるヘスス先生もいますよ。

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