今頃、映画「小説家を見つけたら」を鑑賞する
2000年 アメリカ
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」のガス・ヴァン・サント監督が、伝説的な天才作家と文才のある黒人少年の心の交流を描いた人間ドラマ。ニューヨーク・ブロンクス。16歳の少年ジャマールは、ある日、バスケ仲間にそそのかされて忍び込んだ謎の老人の部屋にリュックを置き忘れてしまう。中には彼が秘密にしていた自分の創作ノートが入ってた。やがて、彼のもとに戻ってきたリュックの中のノートには赤字で老人の批評がびっしりと書かれていた……。
<allcinema>
いい映画には違いないんだけど、どこかで観たよな~と思える設定が多い。
恵まれぬ天才少年は監督ご本人さんの「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」(1997年)(←これは名作!)を思い出させるし、マーティン・スコセッシが監督したマイケル・ジャクソンの「BAD」というビデオクリップにも似ている。
ちょっとスポ根もの、学園ものの要素も取り入れている。それにしては、中途半端。
ジャック・ニコルソンの「恋愛小説家」(1997年)みたいだよな~
処女作だけ書いて社会から隠遁してしまう著名な小説家と言うのは、明らかにJ.サリンジャーの事ですよね。この映画が作られた時、まだサリンジャーは生きていたから、彼に社会に出てきて欲しいというみんなの願いを映画にしたのかな?
最後のオチは判ってしまう。これもまた、またどこかで観たような。。。
天才黒人小説家の話なんだけど、どうも人種差別に対する突っ込みが甘すぎるような気が致しました。これまた、「招かれざる客」(1967年)を思い出す。
どこかで観たような映画でした。