映画「ペルシャ・レッスン」を鑑賞する! | 猫さんダイアリー♪(=^・^=)

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老人よ、大志を抱け!

映画「ペルシャ・レッスン」を鑑賞する!

 

 

2020年 ロシア・ドイツ・ベラルーシ

 

第2次世界大戦時にナチスドイツの強制収容所に入れられたユダヤ人の青年が、自身をペルシャ人と偽り、架空のペルシャ語のレッスンを行うことで生き延びていく姿を描いた戦争ドラマ。
第2次世界大戦中、ナチス親衛隊に捕まったユダヤ人青年のジルは、自分はペルシャ人だと嘘をついて処刑を免れ、一命を取り止める。しかし、そんなジルに、将来イランのテヘランで料理店を開きたいという夢を抱くナチス将校のコッホ大尉が、ペルシャ語を教えるよう命じてくる。とっさに自ら考えたデタラメの単語をペルシャ語と偽って披露したジルは、コッホ大尉の信用を取り付けることに成功するが、その後も偽のペルシャ語レッスンを続けることになり……。
監督は「砂と霧の家」で知られる、ウクライナ出身のバディム・パールマン。主人公のユダヤ人青年ジルを「BPM ビート・パー・ミニット」のナウエル・ペレーズ・ビスカヤート、ナチスのコッホ大尉役に「約束の宇宙(そら)」のラース・アイディンガー。

 

 

ナチスドイツユダヤ人強制収容所のお話は、たくさんたくさん映画になっておりますが、これはちょっと毛色の変わった作品。 憎き親衛隊の将校が、嘘のペルシャ語ユダヤ人に教えられて。。。となると、コメディタッチにしたい処ですが、余りに時代背景が暗すぎて、それどころでない。ショボーン

 

 

映画を観て思うのは、私たちは、自分と無関係の赤の他人に関しては、どこまでも残忍になれるという事。これは、なにもナチスドイツに限ったことではない。

日本日本に来ているベトナム人の「留学生」の扱いなんかも、似たようなもんでしょ?

 

 

贅を極めるドイツ人将校と、 極限状態に置かれる囚人たちの生活の対比が、鮮明に描かれる。これは、今の北朝鮮にも当てはまる事態。

ナチスドイツの残虐行為の場合、お話の展開として、連合軍による開放が「救済」となる。

でも、北朝鮮の強制収容所の人たちは、いつになったら救済されるのでしょうか?大泣き

 

 

アウシュビッツの強制収容所で、死んでいく人たちに献身的な介護をして、生き延びた看護婦さんが、死ぬ間際に、「私が生き延びられたのは、死んでいった人たちの食料品を、盗んで食べていたからだ。」と涙ながらに告白したという実話があります。

 

 

アレクサンドル・ソルジェニーツィン上矢印ソ連の強制収容所を生き延びられたのも、頭が良かったから、殺すのには惜しいと思ったからじゃないか?

 

ユダヤ人が、ことのほか学問の習得に熱心なのは、土地や財産は奪えても、知能は奪えないという思いがあるからでしょうね。 確かに、知能は奪えない。グッ

 

 

で、最後に、ニセのペルシャ語の意味するものが、観るものに提示された時、

やはり、万感胸に迫るものがあるのでありました。大泣き大泣き

 

 

星星星星キラキラ