今頃、映画「スターリングラード」を鑑賞する!
2000年 アメリカ / ドイツ / イギリス / アイルランド
「薔薇の名前」「セブン・イヤーズ・イン・チベット」のジャン=ジャック・アノー監督が実在した第二次大戦の伝説のスナイパーの極限状況における愛と苦悩を描いた戦争ドラマ。また、伝説となった天才スナイパー同士の虚々実々の対決もみどころ。1942年9月。ナチス・ドイツの猛攻にさらされ陥落寸前のスターリングラード。そこへ送り込まれた新兵ヴァシリ。敵の銃弾が降り注ぐ中、死体に紛れて反撃の機をうかがっている時、同じように身を潜めていた青年政治将校ダニロフと出会う。ダニロフのライフルを借りたヴァシリは驚くべき正確さで敵兵を次々と仕留めていった……。
<allcinema>
非常に見応えのあるドラマでありました。史実とフィクションの組み合わせ方が上手いと思う。
戦争が格好いいものではなくて、悲惨で惨めなものであるという点を強調しだしたのは、「プライベート・ライアン」(1998年)あたりからだった。この映画も、その流れを踏襲している。
そのリアリズムは、一見に値します。
前線に出された兵士たちは、恐怖心で脱糞してしまわないよう、肛門を窄めるんだそうな。
※あんまり関係ないけど、徳川家康は、戦に出陣して、武田軍に追撃されて、うんこを垂らしながら逃げかえってきたので、皆の笑いものになった。
もし、私が、ノルマンディー上陸作戦に参加させられたら、海岸で死んだふりをして生き延びるぞ~と常々思うんですが(笑)、この映画ではそんな連中はこの壮絶極まるスターリングラードの闘いでもたくさんいたように描かれます。実際の戦争だと、確実に有り得る話ですよね。で、脱走兵は、情け容赦なく味方に惨殺される。
登場人物の描き方が非常にしっかりしている。
フルシチョホフって、あのフルシチョホフなんでしょうね~
ドイツ人を、例によって余りに残忍に描きすぎると思うんだけど、実際はどうだったのか?
歴史を知る上でも、娯楽映画としても、観て損がない一品でした。
映画史に残る(と思う)とても美しい情交シーンです。