今頃、映画「グリーン マイル」を鑑賞する! | 猫さんダイアリー♪(=^・^=)

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老人よ、大志を抱け!

今頃、映画「グリーン マイル」を鑑賞する!

 

 

1999年 アメリカ

「ショーシャンクの空に」のフランク・ダラボン監督&スティーブン・キング脚本コンビが放つ感動作。トム・ハンクス主演。1935年。大恐慌時代のアメリカ、ジョージア州のコールド・マウンテン刑務所の死刑囚舎房で看守を務めていたポールのもとに、少女2人をレイプし殺害した罪により投獄された、巨体の黒人死刑囚コフィーが送られてくる。しかし、コフィーの性格はその巨体に似合わず臆病で物静かだった。そのころポールは重い尿道炎に冒されていて、ある日、ポールは激痛の為、舎房内で倒れてしまう。が、そのとき、コフィーが不思議な力でポールの尿道炎を治して……。
さすがは元々ホラー系のコンビ。ただ泣かせるだけの感動作と思って観ると、予想に反してエグい描写に思わず驚く。奇跡の力に頼った分だけ「ショーシャンク」に比べるとドラマが弱いが、それでも3時間を越える長尺を一気に見せる秀作。トム・ハンクスはもとより、脇を固める俳優も個性的で印象深い。

<allcinema>

 

観終わって、クレジットタイトルがでてくるまで、私はこの映画はてっきり、S.スピルバーグ監督作品だと思っておりました。トム・ハンクス主演だし、出てくる人はみんないい人ばかりだし、突然超能力がでてくるし。。。あの「ショーシャンクの空に」(1994年)の監督さんだったんですね。

で、世評は大変高いみたいです。スピルバーグさんは、鑑賞して、「途中で堪えきれずに、4回号泣してしまった」のだそうな。(ほんまかいな?キョロキョロ

 

 

 

でも、私は、なんだか中途半端な映画だと思いました。死刑制度の残酷さ、非合理性を訴えるのはいいと思います。そして、この物語の背景に見え隠れする黒人への人種差別を糾弾するのもいい。でも、そういったモチーフと、「超能力」とが全然嚙み合わないんですよね。 この物語において、「奇跡の力」がどういう意味を持つのか?

 

 

刑務所の職員が、(一人の悪役を除いて)善人過ぎる。こういう仕事をしている人は、もっと事務的に業務をこなしているんじゃないか? 死刑囚の描写も、ちょっと月並みなように感じました。

 

 

そして善良な死刑囚コフィーさんですが、「無垢な心こそ最高なものであり、そういう心を持つ人間は、俗世間から理解されない。」と感動するほど、私はナイーブでないのであります(笑) 私が、S.スピルバーグ監督作品だと勘違いしたのはこの点です。(明らかに、イエス・キリストを連想させますね。)

 

 

長い三時間は、退屈しませんでしたが、私は「ショーシャンクの空に」ほどだとは思いませんでした。

星星星