今頃、映画「西部戦線異状なし」を鑑賞する!
1930年 アメリカ
映画史に残るアメリカ戦争映画の名作。第1次大戦がはじまってまもない、ドイツのある町。群衆の歓声に送られて、戦場へ向かう大部隊が進軍してゆく。学校の教室では、老教師が生徒に愛国心を説いていた。情熱に駆り立てられた若者たちは、ただちに出征を志願するが、前線は飢えと死の恐怖だけの毎日だった……。数度に渡って繰り広げられる戦闘シーン、全編を貫く戦争批判とヒューマニズム、本作はその迫力とスケールの大きさからいってまさに歴史に残る戦争映画の名作である。原作は、エリッヒ・マリア・レマルクが第1次大戦中の自らの体験をもとにして書いた同名の長大な記録小説。今の時代でこそ「地獄の黙示録」や「プラトーン」「フルメタル・ジャケット」など、戦争批判を扱った映画・小説は数多く発表されているが、当時は時勢が時勢だけに、この小説が発表された当時も日本では検閲によって、なまなましい戦闘シーンを始め、ポールがフランス兵の死体と一夜をすごすシーンや、帰郷したポールが学校で反戦的な事をのべるシーンなど、戦争の実態を描いたシーン及び戦争批判の箇所がことごとくカットされた。映画も、日本の公開初日には長蛇の列に憲兵の目が光っていたという。また本作は日本以外でも、世界各地で物議を醸しだした作品であり、ドイツでは左派・右派の衝突で血の騒動がおきてついには上映禁止となっている。ちなみにこの作品が製作された1930年は、トーキーが誕生したばかりで、まだ大半は無声であり、装置が完備していない劇場も多かった為にトーキー版・無声版の2種類が製作され、日本ではトーキー版の方が上映された。
<allcinema>
反戦映画は(特に最近になって)数あれど、この戦争シーンのド迫力、非情な戦場のリアリティの描き方において、群を抜いていると思いました。全然格好良くない戦争の現実。
「地獄の黙示録」(1979年)も「突撃!」(1957年)も敵わない。こんな映画が1930年に作られたこと自体驚きを隠せません。
まだ戦争の実情を何も知らされていない10代の学生。無責任な愛国主義者の教授
に煽られて、「祖国の英雄」になるべく、女にもてる軍人になるべく(笑)、我先とに軍隊に志願する。![]()
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そこに待ってたのは、あまりに過酷な戦場。ただ単に、飢えと闘いながら自分が生き残るために相手を殺しあう世界。「愛国心」もへったくれもございません~![]()
ポールがフランス兵の死体と一夜をすごすシーンはとても感動的。
志願した20名の学生たちは次々と死んでいく。このディテールの描き方が秀逸。ほんと、1930年代の映画だとは思えません。
と同時に、平和な時代に生まれた自分を感謝しないといけないと思う。私、軍隊に行ったら、絶対虐められるタイプの人間だし(笑)、今、些細なことで悩んでいたのですが、その悩みがいかに小さいことだったのかと痛感いたしました。
第一次世界大戦を舞台にこんな映画が作られても、それ以上の惨禍を生んだ第二次世界大戦は起きました。そして、平和な時代に生きているにもかかわらず、「スターウォーズ」や「トップガン」に熱狂する私たちがいる。
この映画でも、休暇で故郷に帰って、戦場の悲惨さを昔学んだ学校で若い学生に伝えようとした兵士は、「卑怯者!」と罵られます。
エラそうなこと言うのは何ですが、人間は矛盾に満ちた存在ですね。
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