セレニウムが足りない状態だとビタミンEも正常に働かないし、コエンザイムQ10も体内で合成できない。

栄養療法でコエンザイムQ10の補充療法が行われてるけれども
コエンザイムQ10を補充しなきゃいけないっていう状態 その根っこには
セレニウムの不足があるんではないかな。
 
セレン欠乏症の症状
下肢の筋肉痛、皮膚の乾燥、心筋障害
このほかセレンが不足することによって起こる症状としては、フケの増加、髪が抜ける、白内障にかかりやすくなる、シミが増える、大気汚染に弱くなる、筋力が低下する、心臓が弱り心筋症・不整脈・動脈硬化が起こる、発ガンリスクが高まる、老化が早まる、男性では精子が減る、女性では更年期障害の症状が増す、といったものがあります。
 
このセレニウム
血中濃度の基準値が人によって全く違う。
どの値が正常かわからないですね。
 
ユーラシア大陸でも内陸部の人は 基準値が低いでしょうし
沿岸部の人は基準値が高いようです。
これは昔からの食生活、それにあわせて人間が進化していった結果なのでしょう。
だから日本人でも
沖縄や瀬戸内海の出身者がセレン欠乏症になり
東北や 本州内陸部の出身者はそうでもないという状態になってますよね。
 
わかりやすくいうと
漁師が海から離れて生活するようになると 海由来の栄養素が足りなくなってくるってことですね。
 
 
セレニウムの補充なんですけど
これは経口ではなくて経皮吸収で行うべきですね。
しかも
 
 
 

 

 

 

 

セレンとは?

●基本情報
セレンとは、必須ミネラルのひとつで人間の体内では、抗酸化反応を司る酵素たんぱく質を構成し、体内の抗酸化作用に重要な役割を担っています。成人の場合は体内にセレンが約15 mg存在しています。古くから毒性の強い元素として知られていましたが、1957年には研究により人間にとって絶対に必要な微量ミネラルであるということが明らかになりました。

●歴史
セレンは、1817年にスウェーデンの化学者イェンス・ベルセリウスによって発見されました。
セレンの名称の由来は元素の周期表に基づいています。周期表とは、様々な物質を構成する元素をその性質によって規則的に並べたものです。セレンはテルルという金属の一種と性質がよく似ていたため、周期表上でテルルのすぐ上に位置づけられました。テルルはラテン語で地球を意味しており、地球のすぐ上には月があることから、セレンはギリシャ神話の月の女神セレネ (selene)を元に名づけられました。
また、セレンが燃えるときには月のような光を出すことからこの名称がついたともいわれています。

●セレンの種類
セレンは元素記号Se、原子番号34の金属で、赤色セレン、灰色セレンなどいくつかの同素体 [※1]がありますが、灰色の金属セレンが最も状態が安定しています。自然の中では地殻や海水、土壌などに含まれていて、セレンは水銀やカドミウムの毒性を軽減する作用があることが確認されています。河川などの水銀汚染が原因となった水俣病 [※2]や、カドミウム汚染が原因であるイタイイタイ病 [※3]の発症に個人差があったのはセレン摂取量の差が一因だとする説もあります。

●セレンの吸収
セレンがどんな食品にどのくらい含まれているのかを示すデータは少なく、比較的藻類、魚介類、肉類、卵黄に多いということは明らかになっています。また食品中のセレンは、その産地の土壌のセレンや飼育資料のセレン濃度を強く反映することがわかっています。
食品に含まれるセレンの多くはたんぱく質と結びついており、たんぱく質と同時に吸収されると考えられおり、その吸収率は50%以上だといわれています。セレンの1日の推奨量は、表の通りとなっています。
魚介類や穀物など様々な食材から摂取できるため、不足する心配はほとんどありません。

●セレンの欠乏症
セレンがどのように吸収され、使われるかは明らかになっていませんが、不足した時の欠乏症として有名なのは、中国の克山地域(こくざんちたい) [※4]で発生した克山病と、カシン・ベック病 [※5]です。克山病は心筋症の一種で、うっ血性心不全、心臓突然死、不整脈などの症状がみられます。小児や妊娠期の女性に多く、セレン剤を飲むことによって発生率・死亡率を激減させることができるとわかっています。
完全静脈栄養 [※6]を行った時などには、セレンが不足し下肢の筋肉痛、皮膚の乾燥、心筋障害などが起こると報告されています。
このほかセレンが不足することによって起こる症状としては、フケの増加、髪が抜ける、白内障にかかりやすくなる、シミが増える、大気汚染に弱くなる、筋力が低下する、心臓が弱り心筋症・不整脈・動脈硬化が起こる、発ガンリスクが高まる、老化が早まる、男性では精子が減る、女性では更年期障害の症状が増す、といったものがあります。

●セレンの過剰症
セレンの耐容上限量 [※7]としては、個人差がありますが1日に300 µgです。
セレンはほかの微量ミネラルと比べて毒性が強く、必要量と中毒量の範囲が近いためサプリメントなどで過剰に摂取することは注意が必要です。セレンを慢性的に過剰摂取すると、爪の変形や脱毛、胃腸障害、嘔吐、腹痛、下痢、疲労感、焦燥感、末梢神経障害、皮膚症状などがみられます。さらに、グラム単位で大量にセレンを摂ると、重症の胃腸障害、神経障害、心筋梗塞、急性の呼吸困難、腎不全などを引き起こします。
妊娠中の場合は、催奇形性や流産のおそれがあるため過剰摂取は避けなければなりません。
日本の場合は土壌中に適度なセレンがあり、米と魚介類を中心に1日100 µg程度摂取していると推定されています。この量は、1日の必要量をカバーできる量です。

<豆知識①> 男性とセレン
セレンをはじめ、亜鉛などの微量元素は精巣の発育、精子の形成や運動性などに関わっていて、男性不妊の点からも研究が進められています。精液には亜鉛が多く含まれていることはよく知られていますが、セレンも含まれています。セレンは精子の形成に、亜鉛は精子の運動性に関わっているのではないかと考えられています。セレンは男性にとっては特に重要な栄養素といえます。

<豆知識②> 日本食はセレンの宝庫
土壌中のセレンの割合は土地ごとに異なりますが、この差が収穫される食物のセレン量に影響を与えます。アメリカ南西部は土壌中のセレンの量が少なく、脳卒中の患者数が多いといわれています。アジアの食生活はセレンを十分に摂取できており、特に海産物が多い日本食はセレンの宝庫ともいわれています。

[※1:同素体とは、同一の元素から構成されていますが、化学的・物理的性質の異なる物質です。例えば、オゾン (O3)と酸素 (O2)や、ダイヤモンドと黒鉛 (どちらも炭素Cから成る)などです。]
[※2:水俣病とは、中毒性中枢神経疾患です。熊本県水俣市において環境汚染による食物連鎖によって引き起こされた公害となりました。]
[※3:イタイイタイ病とは、鉱山の製錬に伴う未処理排水により富山県の神通川下流域で発生した公害の一つです。]
[※4:克山地域は、中国の北東部、黒滝江症の地域です。]
[※5:カシン・ベック病とは、低セレン地域である中国北部やシベリアの一部で子供に多く発症する病気で、O脚、X脚、自然骨折がみられます。この地方の穀物に含まれるミネラル不足、飲料中の鉄塩、菌類 (キノコ・カビ)などが原因とされています。]
[※6:静脈栄養とは、栄養素を静脈から直接注入して体内に補給する方法です。]
[※7:耐容上限量とは、日常的に摂取し続けた場合に健康障害のリスクがないと考えられる上限の量です。]

 

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セレンの効果

●老化や病気から体を守る効果
セレンは活性酸素とたたかう抗酸化酵素の合成に必要で、酸化 [※8]を防ぎ老化や動脈硬化を予防する効果があります。
体を構成する細胞の膜などには、不飽和脂肪酸が含まれています。不飽和脂肪酸はマーガリンやサラダ油などにも含まれ、人間の体に欠かせないものです。しかし、酸化されやすいという欠点があります。体内で脂質が酸化されると様々な悪影響が与えられます。体の組織を老化させたり、動脈硬化を引き起こしたりします。動脈硬化は、多くの生活習慣病にもつながるため、セレンを摂り、体の内側から抗酸化力を高め、酸化を防ぐことが大切なのです。
セレンは老化の原因物質のひとつである過酸化脂質の生成を抑制する作用があります。この作用には「グルタチオンペルオキシダーゼ」と呼ばれる抗酸化酵素 [※9]が必要とされます。セレンはこの酵素の構成成分のひとつであるため、重要な役割を担っているのです。この働きは、ビタミンEと一緒に摂ることでより大きな効果が期待できます。
その他にも、ビタミンCの再生や、甲状腺ホルモン [※10]の代謝に関わる酵素の構成成分でもあります。
これらの働きによって、セレンは酸化から体を守り、老化しやすい目を守る、大気汚染から呼吸器粘膜を守る、血管の老化を防ぐ、体の組織の柔軟性を保つ、更年期障害の症状を改善するといった効果を発揮します。【1】【2】【5】【8】


 

●ガンを予防抑制する効果
セレンとガンの関係については多くの疫学調査が行われてきました。ガン患者の血中セレン濃度が健康な人間より低いことや、土壌にセレンが少ない地域ではガン死亡率が高いことから、セレンが不足すると様々な部位のガンの発生率や死亡率が高いとの報告があります。
中でもセレンは前立腺ガン、肺ガン、結腸直腸ガンの発生を抑え、転移を防ぐといわれています。特に前立腺がんの場合は、血中・血しょう中・足の爪のセレン濃度を測定し、食事でのセレンの摂取量を増加するとリスクを減少させると報告されました。
しかし、ガンのできる部位によって予防効果は異なることが知られています。
セレンを多く摂取することでガンの予防につながる可能性はあり、このガン抑制作用は、ガン細胞の増殖を抑える働きによるものだろうと考えられています。しかし、ガンの予防に効果的な量は、普段の摂取状況やセレンが体内でどれくらい働いているかによって個人差があるため、現時点では予防のための目標量は定められていません。【1】【2】【3】【6】【7】

[※8:酸化とは、物質が酸素と化合し、電子を失うことをいいます。サビつきともいわれています。]
[※9:抗酸化酵素とは、たんぱく質や脂質、DNAなどが酸素によって酸化されるのを防ぐ作用(抗酸化作用)を示す酵素です。]
[※10:甲状腺ホルモンは、全身の細胞に作用して、代謝を上昇させるホルモンです。]

 

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セレンは食事やサプリメントで摂取できます

セレンを含む食品

○わかさぎ
○かつお
○ほたて
○うに 
○いわし
○ネギ

こんな方におすすめ

○いつまでも若々しくいたい方
○コレステロール値が気になる方
○動脈硬化を予防したい方
○老化を防ぎたい方
○ガンを予防したい方

セレンの研究情報

【1】セレンは、タンパク質の中に取り入れられ、抗酸化や抗炎症作用を示します。体内のセレン濃度が低い状態では、免疫機能や認知機能が低下し、疾病リスクが高まります。セレンは、抗菌作用や抗ウィルス作用、生殖機能を正常に保つのに重要で、甲状腺自己免疫疾患を抑制します。またセレン摂取が前向き試験において肺ガン、大腸ガン、前立腺ガンおよび膀胱ガンのリスクを低下させることがわかりました。しかし、近年の研究では、セレンの過剰摂取はⅡ型糖尿病のリスクを増加する可能性が考えられており、適量摂取が望ましいと考えられています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10963212

【2】ヒト肝ガン細胞にセレンを投与したところ、血管内皮増殖因子(VEGF)や炎症性たんぱく質の一種(インターロイキン)の活性が阻害されることがわかりました。このはたらきには抗酸化酵素グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)が関連することがわかりました。セレン濃度が低い患者にセレンを補給することは、肝細胞がんの初期予防に役立つと考えられています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22105228

【3】セレン摂取によるがん予防効果について研究しました。152538名を対象にした研究によると、血中セレンの低濃度とガンの発症に相関性があることがわかりました。セレンががん発症予防に重要な役割を果たすと考えられています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22004275

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参考文献

・田中平三、門脇孝、篠塚和正、清水俊雄、山田和彦 (2006) “健康食品のすべて―ナチュラルメディシン・データベース” 株式会社同文書院

・清水俊雄、志村二三夫、篠塚和正 (2004) “機能性食品素材便覧” 薬事日報社

・吉川敏一、岸田康史 (2009) “医療従事者のための サプリメント・機能性食品事典” 講談社エディトリアル

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  1. リパーゼ酵素(食事と一緒に2カプセル)
    酵素リパーゼは脂肪の消化と胆汁の使用を向上させることができます。
豚由来のリパーゼ酵素は化学物質で汚染されていて飲む事がでっきませんでした。
  1. 胆汁酸塩または牛胆汁(食事と一緒に500-1000mg)
    胆汁酸塩と牛胆汁は脂肪の分解を改善し、大幅に胆嚢苦痛を改善させることができます。
オルスビー錠を摂取してみましたが、これも化学物質で汚染されており 飲む事ができませんでした。
  1. オオアザミ(150mgを1日2回)
    オオアザミは、胆汁流量を増加させ、肝臓と胆嚢での解毒作用を助けます。
シリマリンのサプ。これは汚染されておらず安全でした。
  1. ターメリック(1日1,000mg)
    ウコン及びその化合物であるクルクミンは、抗炎症特性があり、胆汁の流れを改善します
 これは日本の病院で処方してもらえました。麦茶のように煮出します。
  1. タンポポの根(食事と一緒に500mg)
    胆汁の流れを改善するのに役立ちます
タンポポ茶はiharbで購入。
美味しかったです。
 
重要な リパーゼ酵素と牛胆汁はかなりの化学物質で汚染されており
全く飲めませんでした。
これがないと胆嚢の摘出後の後遺症が防げないですよね。
なんとかして使えるようにしなくては。
 
食品乾燥機を使って
70度位で一週間程 加熱すれば化学物質を除去できるはず。
試してみます。
結果はまたブログに書く予定です。

 

以下 

https://behealthyandbehappy.com/2016/07/20/%E8%83%86%E5%9A%A2%E3%82%92%E5%88%87%E9%99%A4%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%A3%E3%81%9F%EF%BC%9F/

 

より転載

 

トルべン医療分析会社の2014年のデータによるとアメリカではその年に120万件の腹腔鏡下胆嚢摘出術が行われたといわれています。(日本ではカルーという病院口コミサイトによると2014年4月から2015年3月までの間に腹腔鏡下胆嚢摘出術は4万7千件、胆嚢摘出術は6千200件でした)。このアメリカの数字を知り、大変驚きました。人口約4%の人が胆嚢を取り除いて生きているということになります(過去の数字を入れたら一体何人???)。そしてそのほぼ全員の患者さんが、「胆嚢は必要ないから摘出しても全く問題ない」と言われます。実際に米国の国立衛生研究所のウェブサイトには「胆嚢は人間にとって不可欠な臓器ではありません。なので、胆嚢がなくても普通の生活が送れます。」と書かれています。

胆嚢は本当に不必要な臓器なのでしょうか?
胆嚢は身体にとって重要な働きをしているのです。まず、脂肪の消化を助け、胆汁酸塩はコレステロール、脂肪、脂溶性の抗酸化ビタミンA,E,D,Kを腸から吸収しやすい形に変えてくれます。そして体から老廃物(主にヘモグロビンや余分なコレステロール)を除去してくれます。

ですから、このような大切な臓器を取り除いたすべての人が手術後に回復し元の生活に戻っているわけではないのです。英語で胆嚢摘出術とウェブサイトで検索すると手術後の体調が今まで以上にひどくなり、助けを求める人たちののメッセージが沢山見つかります。ある人は「私は今年(2014年)の3月に胆嚢摘出術をしました。私は激痛、吐き気、嘔吐、そして下痢を繰り返した結果胆嚢の摘出を決断しました。手術後下痢が何週間か続き、その後状態は日に日に悪化していきました。現在6ヶ月が経ち、体重は18キロも減り、一日中吐き気をもよおし、食後または何かを飲むたびに嘔吐と下痢を繰り返しています。気力も体力もすり減らされ気分は最悪です。外科医はコレスチラミン(血液中のコレステロールを減らす薬)を処方しましたが、効くどころか、吐き気をさらにもよおすばかりです。そして私はグラボル(めまいや吐き気を抑える抗ヒスタミン薬)、下痢止めの薬、胃腸薬、そして胸やけの薬を飲み始めましたが、何も効きません。そして状態は悪くなるばかり。。。」

他には手術をしてから5年以上も経つのに未だに消化不良、下痢、激痛を繰り返している人も数多くコメントしていました。日本の口コミサイトでも元の生活に戻った人のコメントもありますが、油抜きの食生活にし、お酒も止めても食べ物によっては下痢をもよおし、外食や人との付き合いができなくなったというコメントもありました。ある方のコメントです。「私は、5年前に開腹で胆嚢を取りました。石の数130個。半分は流れたと…我慢して我慢しての手術だったので、胆嚢炎になり癒着があり、開腹になりました。今も、あの発作があります。手術後2カ月で発作がありました。どこを調べても何もなく…やっと胆摘後遺症だと言ってくれた先生に出会えました。今は、痛くなったらボルタレン50の座薬を使います。それでも治まらない時は、救急に行きます。同じような方いないですかね??私は今でも苦しんでます。」

消化不良・食欲不振・慢性下痢・食物過敏症・慢性膵炎・胃腸の痛み・食後の吐き気および嘔吐などの症状が胆嚢摘出術後に現れることは稀なことではないと言われています。日本ではこれらを胆嚢摘出後症候群(たんのうてきしゅつごしょうこうぐん)と呼び「この症候群は特定単独の病態ではなく、原因は多種多様で病態も種々である。」と言われています。

胆のうは肝臓から出る胆汁をためておき、食べた物によって必要な分だけ胆汁を十二指腸に送り込みます。つまり胆のうがなければ胆汁の微調整はできなくなり、下痢、便秘、またそれによって身体のバランスが崩れ、他に影響がでてくることも否めません。またオメガ3系、オメガ6系などの脂肪酸、ライコピン、ルテイン、カロチノイドなどの抗酸化栄養素も脂溶性ですから、栄養摂取が不可能になり別の病気を引き起こす可能性も大となります。そしてこれらの栄養素をサプリメントから摂取しても同じように吸収は難しいと言われています。

主な原因
遺伝的な要素が胆嚢の病気になるリスクが高いと言われていますが、食事そして生活習慣等を変えることによって遺伝子発現のスイッチをオン・オフできることをしっかり理解してくださいね。胆嚢の病気は胆石症が主ですが、その他に急性胆嚢炎、急性胆管炎、胆嚢ポリープ、胆嚢ガンが挙げられ、その主な原因は下記に挙げられます。

  • 肥満
  • 急激な体重の減少
  • 悪い脂肪の取り過ぎ
  • 食物繊維不足
  • 避妊薬の摂取
  • エストロゲン補充療法
  • 運動不足
  • スタチン(コレステロール降下剤)の服用

40歳以上の女性に多いといわれていますが、日本人の中ではそこまでの男女差はないようです。近年では若い人も胆嚢の病気になるケースが増えています。またセリアック病、クローン病などを持つ人は胆嚢の病気になり易いとも言われています。

予防対策
胆嚢の病気の症状は胆石であれば残念ながら症状はなく、胆石が胆管に移動し、小さいまま残っているか、無事小腸に流れ出たときも無症状です。しかし、胆石が胆管を塞ぐと繰り返す痛みが起こります。食後30分から2時間に右上腹部の痛み、吐き気、嘔吐が起こります。胆石特有なものは、右上腹部を圧迫したときの痛みです。胆管がふさがり、感染がおこると、発熱、悪寒、黄疸がでます。しかしこのような症状が発生しまったころには手術を免れない可能性大ですよ。

胆嚢摘出を免れるには普段からの食生活そして生活習慣の改善が大変重要です。そしてもし胆嚢に問題があるようでしたら、肝臓が弱っているということです。肝機能の低下は、胆汁の生成を低下させ、胆汁不足を引き起こします。

健康な胆嚢機能を保つための食生活の改善点というのを以下に集めてみました。

  • 食物繊維の多い食材を摂る、または食物繊維のサプリメントを摂取する。
  • 生食のものを増やす
  • 脂質の少ないオーガニックの上質のたんぱく質をとる。
  • プロバイオテイックス(善玉菌)のサプリメントをとる。またはコンブチャ、キムチ、サワークラウトなどの発酵食品を一日一回は取る
  • ココナッツオイル、アボカドオイルなど上質の脂質を摂り、大豆油、コーン油、菜種油など炎症を起こさせる油の摂取はやめましょう。
  • 揚げ物、砂糖、精製された穀物(穀物全般をやめることを勧める医者および研究者もいます)の摂取を極力控える。
  • アレルギーを起こす食材を断つ。

また多くの専門家は毎日の運動が胆嚢機能を良くするのに欠かせないことだと推薦しています。

もし胆嚢を取ってしまったら
「胆のうを残しておいても胆石がある場合は機能を果たせない」と言われたとしても、生活習慣や食生活を見直すことによって胆石を自力で小さく、または消すことも不可能ではありません。胆石は身体からのメッセージです。切除しても根本的な解決にはなりません。できることならば、胆のうは残したいものです。しかし胆石症の症状は人それぞれ違います。食後の鋭い痛みは辛く苦しいものですし、また胆石が詰まるかも・・といった精神的不安も非常にストレスがたまるものです。このような場合は胆のう切除という選択肢もやむをえません。

自然医学の専門家として有名なナッシュビル、テネシー州の医師、ジョシュア・アックスは、胆嚢を切除してしまったら、脂質の消化機能をサポートとして下記のサプリメントの摂取を勧めています。

  1. リパーゼ酵素(食事と一緒に2カプセル)
    酵素リパーゼは脂肪の消化と胆汁の使用を向上させることができます。
  2. 胆汁酸塩または牛胆汁(食事と一緒に500-1000mg)
    胆汁酸塩と牛胆汁は脂肪の分解を改善し、大幅に胆嚢苦痛を改善させることができます。
  3. オオアザミ(150mgを1日2回)
    オオアザミは、胆汁流量を増加させ、肝臓と胆嚢での解毒作用を助けます。
  4. ターメリック(1日1,000mg)
    ウコン及びその化合物であるクルクミンは、抗炎症特性があり、胆汁の流れを改善します
  5. タンポポの根(食事と一緒に500mg)
    胆汁の流れを改善するのに役立ちます

病名や治療法などを一般的に説明している医療総合サイト、WebMD(ウェブエムディ), MedlinePlus(メッドラインプラス), MayoClinic(メイヨー・クリニック),  Maryland Medical Center(メリーランド・メディカル・センター)などは胆汁酸塩やその他の酵素などについては触れていません。その代りに脂質の少ない食事であれば胆嚢を取った後でも問題ないと述べています。しかし、多くの自然医療及び代替医療の専門家は上記に挙げたサプリメントの摂取を勧めています。

 

腸管での吸収競合が起こります。

だから特定のミネラルをサプリメントで長期間摂るってことは避けなくちゃいけない。

元素の周期表がありますよね。

この周期表で近くにあるミネラルは吸収競合が起こります。

例えばカルシウムとマグネシウムで吸収競合が起こる。

だからこの2つは一緒に摂らなくちゃいけないことになっていますよね。

 

これはミネラルだけじゃなくて ビタミンでも起こります。

ビタミンB群は

ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、ビタミンB12、葉酸

 

があります。

アリナミンやチョコラBなどのビタミン製剤を摂ってると

入っていない成分が欠乏してきます。

だからこの8種類を同時に摂らなくてはいけないです。

 

ここで重要なのが 腸内細菌

腸内細菌の産出するビタミンは

 

花→ビタミンK
び→ビオチン
葉→葉酸
ぱ→パントテン酸
2→ビタミンB 2
6→ビタミンB 6
12→ビタミンB 12

 

この7種類は 欠乏してる場合が多いんじゃないでしょうか。

これだけ世の中に抗菌洗剤 抗菌スプレーが充満していれば腸内細菌は確実にダメージを受けてます。

 

ここ7種類のビタミンは補充が必須です。

 

ということは

 

チョコラBBプラスを飲んでビタミンBを補充するとすると

 

チョコラBBプラスには

ビタミンB1

ビタミンB2

ビタミンB6

パントテン酸

ナイアシン

 

が含まれてるんですから

ビタミンB12 

ビオチン   

葉酸

を補充しなくちゃいけないわけです。

 

 

 

以下は私が書いたものではなくて

アメリカの文献を翻訳したものです。

 

 

 

ミネラルは地中から取れる無機元素で、体内では作れません。ミネラルはさまざまな体の機能において重要な役割を果たし、生命と健康を維持するのに欠かせないため、必須栄養素となります。人の食事に含まれるミネラルの大部分は、直接的には植物や水から、間接的には動物性食品からのものです。しかし、地域によって土壌のミネラルの含有量が異なるため、水や植物性食品が含むミネラルには、地理的にばらつきがあります。

体内に存在するミネラル量とその代謝的な役割はかなり異なります。ミネラルは骨や歯の基となり、エネルギー産出、タンパク質の構成、血液の形成、その他複数の代謝過程にも影響しています。ミネラルには主要ミネラルと微量ミネラルがあり、1 日当たりの必要量で分けられます。主要ミネラルは 1 日当たりの必要量が 100 ミリグラム以上のミネラルで、微量ミネラルの 1 日当たりの必要量は 100 ミリグラム以下です。しかし、主要と微量という言葉は、健康維持におけるミネラルの重要性を示すものではなく、どちらか一方が不足しても有害です。

複数のミネラルによる連携を必要とする生体プロセスもあります。たとえば、カルシウム、マグネシウムリンは、健康な骨を形成したり、維持するのに重要です。吸収で競合し合うミネラルもあり、そのようなミネラルは他の栄養素とも相互作用し、バイオアベイラビリティーが影響を受けることもあります。

ミネラルのバイオアベイラビリティー

バイオアベイラビリティーとは、摂取した栄養素の量がどの程度吸収され、体内で利用可能になるかを示します。ミネラルのバイオアベイラビリティーは、複数の要素に左右されます。吸収性の高さは、ミネラルが欠如している人にみられます。一方で、食事に含まれる元素 (ホウレンソウに含まれるシュウ酸など)の一部は、ミネラルに化学的に結合することで、その利用可能性を低下させます。また、一つのミネラルの過剰摂取は、他のミネラルの吸収や代謝に影響が出る場合もあります。たとえば、食事中に多量の亜鉛が含まれると、鉄と銅の吸収が低下します。一方で、ビタミンが食事に含まれていると、食事中のミネラルの吸収が増加します。例えば、ビタミン C は鉄の吸収を高め、ビタミン D はカルシウムや、リン、マグネシウムの吸収を助けます。

一般的に、動物由来のミネラルはすぐに吸収でき、吸収を阻害するフィチン酸のような結合物質が存在していないため、植物由来のミネラルよりも吸収性が高いです。ヴィーガン (植物性食品のみ摂る人) は、ミネラルのバイオアベイラビリティーに影響する要素を知っておく必要があります。ミネラルや吸収を促進する要素が豊富な食品を取り入れるには、食事計画を綿密に作成する必要があります。

補給

必要なミネラル量を摂取するには通常、バランスのとれた食事が勧められています。ミネラル不足や、化学物質の過剰摂取または偏りは、避ける必要があります。しかし、健康体の人の食事パターンが推奨所要量 (RDA) または 適正摂取量 (AI) を満たしていない場合は、一部ミネラルの 1 日当たりの目安を摂取する上で、サプリメントが有益な場合もあります。

食品栄養委員会は、カルシウムや鉄分など一部の栄養素を適正量摂取するために、サプリメントまたは強化食品の利用を推奨しています。カルシウムの推奨量は、アメリカにおける平均摂取量より高いです。一般的に男性より食事で摂取するエネルギーが低い女性や乳製品を摂取しない人には、カルシウムのサプリメントが特に効果的です。出産年齢にある女性では鉄分の必要量が高くなっているほか、鉄欠乏性貧血には多くのマイナスの結果が伴うことから、アメリカでは発展途上国と同様、鉄分が不足しやすい人に対し、鉄分補給を推奨しています。

ミネラルの補給は、長期的な病気や広範囲の外傷のある人や、手術を受ける人、アルコール依存症の治療を受けている人にも適切な場合があります。しかしながら、栄養の過剰摂取や偏り、治療との有害な相互作用に関連する問題があることから、特定の栄養素に関しては RDA または AI を超える量の摂取を避けるように十分注意が必要です。過剰摂取による中毒症状や有害作用については、さまざまなミネラル (カルシウムやマグネシウム、鉄、亜鉛、銅、セレンなど) において報告されており、摂取量の上限が設定されていますが、サプリメントに含まれる栄養素の量は、 では規制されていません。特定のミネラルの過剰摂取は、他のミネラルの吸収を妨げることがあります。バランスのとれた食事がミネラルのサプリメントへの依存よりも優れている理由の一つです。鉄とカルシウムを除けば、先進国で健康な人がミネラル不足になることはまれです。[AP/Wide World Photos.許可を得て複製]食品医薬品局 (Food and Drug Administration、FDA)したがって、サプリメントの利用者は、有害な作用があることを理解し、適度な栄養素を含んだサプリメントを選ぶ必要があります。

主要ミネラル

体内にある主要ミネラルには、ナトリウムやカリウム、クロライド、カルシウム、マグネシウム、リン、イオウがあります。

体内の体液平衡はすべての生命過程に欠かせないもので、大部分がナトリウムやカリウム、クロライドによって維持されています。体液平衡は、細胞外液中の電荷を帯びたナトリウムイオンとクロライドイオン、細胞内液中のカリウム、細胞膜中のその他電解質の一部によって制御されています。筋肉収縮や神経インパルス伝達、心機能、血圧を正常に保つには、厳密なコントロールが不可欠です。ナトリウムは、グルコース、アミノ酸、水分など他の栄養素の吸収で重要な役割を果たします。クロライドは、胃液 (胃内壁の腺から分泌される酸性の液体) の重要な部分である塩酸の構成要素であり、食物の消化を助けます。カリウムとナトリウムには、特定の酵素の補因子としての役割があります。

カルシウムやマグネシウム、リンは、骨と歯の発達や維持に欠かせないことから、構造的な役割を持つことで知られています。また、細胞膜や結合組織の維持にも必要です。エネルギーと脂質の代謝を制御している複数の酵素、ホルモン、タンパク質は、活性化するのにカルシウムやマグネシウム、リンを必要とします。カルシウムには血液凝固を促進する作用もあります。イオウはさまざまなタンパク質やビタミンの主な構成要素であり、体内の薬物解毒経路に関与しています。

ナトリウムやクロライド、カリウムは、体液均衡における役割により高血圧と関連しています。食塩、つまり塩化ナトリウムを多量摂取することも、心血管疾患と関連しています。一方で、カリウムを多量に摂取すると脳卒中のリスクが低下し、特に高血圧の人ではリスクが大幅に低下します。また、研究によれば、マグネシウムが高血圧や心血管疾患の予防を助け、糖尿病や、骨粗鬆症、片頭痛の治療にも効果的です。

骨粗鬆症は、骨の強度が低下し、骨折のリスクが上昇する疾患です。他の生活習慣因子に加え、カルシウムとビタミン D の摂取は、骨の健康の維持や骨粗鬆の予防と治療において重要な役割を果たしています。塩分の摂取を控え、カリウムを積極的に摂取した上で、カルシウムをしっかり摂ることで、高血圧と腎臓結石を予防できます。

主要ミネラルの大部分に関しては、摂取不足となる可能性は低いですが、例外は発展途上国の飢餓状態にある人や、タンパク質エネルギー栄養障害にある人、アルコール依存症、拒食症、過食症患者のように、長期間にわたり偏った食事をしてきた人です。世界中の大多数の人は多量の塩分を摂取しており、慢性疾患を予防するために摂取を控えることが推奨されています (塩分の多量摂取により脳卒中と心血管疾患による死亡リスクが増加します)。しかし、重度または長期にわたる嘔吐や下痢、利尿剤の使用、一部の腎疾患など特定の状況下では、ミネラル、特にナトリウム、クロライド、カリウム、マグネシウムが多量に失われます。乳製品を摂取しないヴィーガンや女性は、カルシウムの摂取量が低くなる傾向があります。最低量の食事しかしない高齢者も、吸収量が低下し、尿内のミネラル排泄量が増えるため、ミネラル不足のリスクがあります。

食事を通じた主要ミネラルの過剰摂取による中毒症は、健康な人にはほとんど発生しません。正常に機能している腎臓の場合、過剰量を尿中に排泄することで体内のミネラル濃度を制御することができます。急性または慢性腎不全は、過剰摂取による中毒症状としてより高い頻度で発生します。

ナトリウムおよびクロライドの中毒症は、水分の摂取が不十分であったり、過剰に失われたりした場合に発生する可能性があります。カリウムの血漿中の過剰蓄積は、カリウム保持性利尿剤 (高血圧の治療で使用される薬で、尿産生量を増やし、ナトリウムを排泄するがカリウムは排泄しない) の使用、アルドステロン (腎臓に作用してナトリウム分泌を低下させ、カリウム分泌を増加させるホルモン) の分泌不十分、組織損傷 (重度のやけどなど) により引き起こされる可能性があります。食品からマグネシウムを摂取することで有害作用が発生することはありませんが、腎機能が制限されているときにサプリメントから多量に摂取すると、中毒症のリスクが上昇します。カリウムやマグネシウム中毒のもっとも深刻な合併症は、心停止です。カルシウムの過剰摂取による有害作用は、サプリメントの多量摂取についてのみ報告されています。リン酸塩中毒は、経口や浣腸で摂取されたリン酸塩の吸収により発生する可能性があります。

微量ミネラル

微量ミネラルは体内に非常に少ない量存在し、必要とされています。人体における微量ミネラルの重要な役割や、必要量が理解されたのはごく最近で、まだ研究が行われています。最も重要な微量ミネラルは、鉄や亜鉛、銅、クロム、フッ化物、ヨウ素、セレン、マンガン、モリブデンです。その他のヒ素やホウ素、コバルト、ニッケル、ケイ素、バナジウムなどのミネラルは、一部の動物には必須であると認識されています。それ以外のバリウムや臭素、カドミウム、金、銀、アルミニウムなどは、体内にあるものの、健康面での役割はあまり知られていません。

微量ミネラルには、特異的な生物学的機能があります。微量ミネラルは、多くの栄養素の吸収と利用に欠かせないものであり、生命維持に欠かせない酵素やホルモンの活動を助けます。鉄は、酸素の輸送と保存で重要な役割を担っており、赤血球のヘモグロビンと筋肉細胞のミオグロビンの構成要素です。細胞のエネルギー産出には、鉄や銅、亜鉛など微量ミネラルが多く必要であり、これら微量ミネラルは多くのタンパク質や、ホルモン、神経伝達物質、遺伝子材料の合成において酵素の補因子として働きます。

鉄と亜鉛は免疫機能をサポートし、クロムと亜鉛はインスリン作用を促進します。また、亜鉛は、成長や生殖器の発達、生殖などその他多くの体内機能にも欠かせません。亜鉛や銅、セレンは、細胞への酸化的損傷を防ぎます。フッ化物は、骨塩を安定させ、歯のエナメルを硬くすることで、虫歯への耐性を高めます。ヨウ素は、成長や発達、特に脳の発達の多くの側面で重要である正常な甲状腺機能に欠かせません。このように、微量ミネラルは身体の成長と精神的な発達に貢献しています。

貧血や甲状腺腫などの臨床的な欠乏性疾患のほか、慢性病の発生や予防、治療においても、微量ミネラルの効果が研究で分かっています。複数の微量ミネラルが最低限の状態にあると、感染症、胃、腸、骨、心臓、肝臓疾患、がんの発生に関係あることが確認されていますが、補給による効果を理解するにはまださらに研究が必要です。鉄や亜鉛、銅、セレンは、免疫応答状態と関連性があります。銅やクロム、セレンは、心血管疾患の予防と関連性があります。一方で、体内の鉄分が増えすぎると、心血管疾患や肝臓がん、結腸直腸がん、アルツハイマー病など神経変性疾患のリスクが増えます。クロムの補給は、正常なブドウ糖調節と糖尿病の間の代謝状態である耐糖能異常を調べた研究の多くで、有益な効果があることが確認されています。フッ化物は虫歯と骨粗鬆症を予防することで知られており、ヨウ化カリウムのサプリメントは、放射線曝露の直前または直後に摂取することで、放射線による甲状腺がんのリスクを減らします。

鉄を除いては、アメリカとその他先進国では食事での摂取不足はまれです。しかし、発展途上国における栄養失調は、子どもや影響を受けやすい人々の微量ミネラルの欠乏リスクを増加させます。サプリメントの過剰使用者においては、栄養素の相互作用により一部ミネラルの吸収が阻害され、ミネラル不足が起こる場合もあります。ミネラルが添加されていない経静脈栄養を受けている患者もミネラル不足となるリスクがあります。

働きがよく分かっている微量ミネラルの重度欠乏は簡単に認識することができますが、あまり分かっていないミネラルや軽度欠乏の診断は困難です。しかし、軽度の微量ミネラル不足であっても、子どもにとっては成長不全や発達不全が起こることがあります。

鉄分不足は、アメリカを含めた世界中で最も多く見られる栄養欠乏です。鉄欠乏性貧血には、何億人もの人が悩まされており、発展途上国では罹患率が最も高くなっています。乳幼児や子ども、妊婦、授乳中の女性は、鉄を多く必要とするため、鉄欠乏性貧血に特にかかりやすいです。月経中の女性も血液を失っているため、かかりやすいです。ベジタリアンも鉄が不足しやすいグループです。植物性食品由来の鉄は、動物性のよりもバイオアベイラビリティーが低いからです。

亜鉛欠乏は重度の成長遅延および性的成熟の停止という特徴があり、エジプトやイラン、トルコの子どもや男児にて初めて報告されました。中東諸国の食事は通常、食物繊維とフィチン酸が豊富に含まれますが、これらは亜鉛の吸収を阻害します。軽度の亜鉛欠乏は、アメリカで亜鉛が欠乏しやすいグループで確認されています。銅欠乏はまれですが、過剰量の亜鉛の補給により引き起こされる可能性があります。

フッ化物やヨウ素、セレンの欠乏は、世界の一部地域において、水または土壌に含まれるミネラル量が少ないことが主な理由として発生します。フッ化物欠乏の結果として虫歯の発生率が高いという特徴があり、水に含まれるフッ化物濃度が低い地理的領域で共通して見られることから、米国と世界中の多くの国では水にフッ素が添加されるようになりました。甲状腺腫とクレチン症 (体の成長と精神発達が止まった状態) は、アメリカでは食塩にヨウ素を添加することで見られなくなりましたが、塩の製造と流通が規制されていない世界の一部地域では依然として発生しています。土壌に含まれるミネラルレベルが低いことが原因のセレン欠乏は、中国北東部で確認されており、この地域で発生する心疾患である克山病と関連しています。

微量ミネラルの多量摂取は、特に体内で吸収が制御されないミネラル (セレンやヨウ素など) の場合、体に有毒でもあります。したがって、日常的に推奨摂取レベルを超えないよう注意が必要です。食事から中毒になる可能性は低いですが、特定の遺伝性障害では、食物やサプリメントからの過負荷に対して影響を受けやすくなることがあります。遺伝性ヘモクロマトーシスにはこのような障害の一つで、長年にわたって腸からの鉄吸収が増えることで、肝臓や他の組織への鉄沈着が起こるという特徴があります。

調理や保存容器による微量ミネラルへの慢性的な曝露は、鉄や亜鉛、銅の過負荷を引き起こすことがあります。歯が変色するフッ素症は、飲料水に自然に含まれるフッ化物の量が多い地域で報告されています。長期にわたるマンガン粉塵の吸入は、世界中の多くの地域において鉱夫や製鋼工の脳障害の原因になることが分かっています。

つまり、主要ミネラルと微量ミネラルはそれぞれ健康に重要な役割を果たしており、さまざまな自然食品から適切な量を摂取するためには注意が必要です。ミネラルの欠乏で最も多く見られるのは、子どもの成長不全と発達不全です。ミネラルは、ミネラル同士や他の栄養素と相互に作用し、一つのミネラルを過剰に摂取することで、他の栄養素の欠乏を招く恐れがあるため、サプリメントを使用する際には注意が必要です。

貧血、バイオアベイラビリティ、カルシウム、栄養補助食品、骨粗鬆症、脂溶性ビタミン、水溶性ビタミンもご参照ください。

Sunitha Jasti

引用の出典

Wardlaw, Gordon M. (1999).Perspectives in Nutrition、第 4 版ボストン:WCB McGraw-Hill.

Whitney, Eleanor N., Rolfes, Sharon R. (1996).Understanding Nutrition、第 7 版ニューヨーク: ウエスト出版社

アメリカ栄養士会 (2002)"アメリカ栄養士会の立場:食品強化と栄養補助食品" から入手可能

ライナス・ポーリング研究所 "ミネラル" から入手可能

米農務省 (2002)."食事摂取基準 (DRI) と 推奨栄養所要量 (RDA)." から入手可能