休日の朝って、
なんだか少し、
心が軽くなる気がしませんか。
せっかくのお休みだから、
今日は少し遠くへお出かけしよう。
そう思って、
お気に入りのバッグを持って、
いざ家を出ようとした時のことです。
私は、
ふと立ち止まりました。
あれ。
お財布、入れたっけ。
バッグを開けて、
中を覗き込んでみる。
ちゃんとお財布は、
そこにありました。
なのに、
なぜか不安になる。
こういうことって、
ありませんか。
私の場合は、
まさにこれなんですよね。
バッグのチャックを閉めて、
玄関の鍵を閉めて、
エレベーターを待っている時。
脳裏に、
ひとつの疑問が浮かび上がります。
『本当に、持った?』
そう。
私は、
自分の記憶を、
まったく信用していないのです。
では、いったい、
なぜそんな現象が起きるのでしょうか。
問題は、
『人間の脳の仕組み』
というものにあるのかもしれません。
ようするに、
無意識の行動は、
記憶に残りづらいということです。
たとえば、
鍵を閉めるという行動。
毎日やっていることだから、
脳はそれを、
自動的に処理してしまいます。
だから、
閉めたはずなのに、
「閉めたっけ?」と不安になる。
それと同じように、
財布をバッグに入れたという記憶も、
あまりにも日常的すぎて、
脳がスルーしてしまうのです。
そう考えると、
あの三回の確認は、
仕方のないことなのかなと思います。
実は、
この日の朝もそうでした。
玄関を出る前に一回。
エレベーターの中で一回。
そして、駅の改札の前で一回。
合計三回も、
お財布の生存確認をしてしまったのです。
三回目の確認の時、
私は思わず、
自分のバッグに向かってつぶやきました。
「うん、ちゃんとあるね。」
通りすがりの人に、
少し変な目で見られたような気がします。
でも、
いいんです。
もしここで財布を忘れていたら、
せっかくのお出かけが、
大惨事になってしまいますから。
こういうのって、
慎重すぎるくらいが、
ちょうどいいのかもしれません。
少し、話しは変わりますが、
みなさんはお出かけのとき、
持ち物の確認は何度くらいしますか。
一回で完璧に記憶できる人が、
心の底から羨ましいです。
私はどうしても、
「スマホ持った?」「鍵閉めた?」「お財布ある?」と、
何度も確認してしまいます。
でも、
そうやって自分の行動を、
ひとつひとつ確かめていく時間も、
なんだか嫌いではありません。
むしろ、
「これからお出かけするんだぞ」という、
ワクワクした気持ちを高めるための、
大切な儀式のような気もしてきます。
そう考えると、
財布を持ったか三回確認する朝も、
悪くないものだなと思えてくるのです。
思った以上に、
自分のこういう癖を、
面白がっているのかもしれません。
さて、
無事に財布の存在を確認できた私は、
無事に電車に乗ることができました。
今日の目的地は、
ずっと気になっていた、
駅ナカの小さなカフェです。
そこで、
美味しいカフェラテを飲んで、
のんびり過ごそうと計画しています。
こういう時間って、
本当に大切ですよね。
日々の忙しさを忘れて、
ただただ自分のペースで過ごす休日。
そのための一歩目が、
あの「財布三回確認事件」だったわけですが。
まあ、
結果オーライということで、
良しとしましょう。
みなさんも、
お出かけの際には、
つい何度も確認してしまうこと、ありませんか。
こういう小さなこだわりを大切にしながら、
また次の休日に、
どこかへお出かけしたいなと思いました。
次はどのお店に行こうか、
電車の中で、
さっそくスマホをいじりながら考えています。
路線図を見ていると、
行きたい場所がどんどん増えていきます。
あそこもいいな、
ここも面白そうだなと、
想像するだけでも楽しいものです。
電車は、
ガタンゴトンと心地いい音を立てながら、
目的地へと進んでいきます。
窓の外の景色も、
いつの間にか少しずつ変わってきました。
こういう、
ただ窓の外を眺めているだけの時間も、
嫌いじゃありません。
むしろ、
一番好きな時間かもしれません。
では、いったい、
私たちは何を探しにお出かけするのでしょうか。
それは、
特別な何かかもしれませんし、
ただの日常の癒やしなのかもしれません。
私の場合は、
きっと後者なのだと思います。
美味しいコーヒーを飲んで、
少しだけ本を読んで、
ぼーっと過ごす。
そんな何気ない時間が、
明日からの元気につながっていく。
そう考えると、
今日の一日は、
すでに大成功と言えるのかもしれません。
まもなく、
お目当ての駅に到着するアナウンスが流れてきました。
そろそろ、
スマホをしまって、
心の準備をするとしましょう。
どんなカフェラテに出会えるのか、
今から本当に楽しみです。