英語学習をしていて、ついつい後回しにしてしまうのが、音声の学習です。
しかも、中級・上級の学習者で、特に多い傾向があります。文字を音声化することに長じているため、読解の方を優先させてしまうためです。
そのような状態に陥らない方法のひとつとして、茅ヶ崎方式の英語学習があるのです。もちろん、読解も必要な要素ではあります。
しかし、音声を主軸として学習を展開している、茅ヶ崎方式では、音声抜きでは、学習が進まないように組み立てられています。音声から避けように避けられないのです。
C3コースのレッスンでその例をあげますと、前回のリスニング確認から入り、シャドーイングをはじめとし、その日の学習Unitのテキスト一斉音読にいたっては、教室一丸となって、必死に音読をします。
どれだけ、音読の練習ができているかが、一発でわかるようになっています。
受講者さんだけでなく、指導するこちらも真剣勝負です。バレエやピアノの練習と同じく、練習への向き合い方が、表面化されるこわい時間でもあります。
でも、英語の音声は、学習者がどのような状況にあっても、その取り組みがひたむきであればあるほど、やさしく付き合ってくれるという、ほんとうに癒し効果をもつ、素晴らしい相棒と呼べる技能なのです。
聞いてよし、話してよし、しかも、学習すれば、学力向上に資格取得も可能という強い味方なのです。
さらに、レッスンの後半では、新出語句のクィックレスポンスのあとに茅ヶ崎方式ならではの、LCTの登場です。これこそ、レッスンの醍醐味でもある、リスニングの実力養成パートです。
受講者のみなさんは、LCTの最初のリスニングに備えて、メモ用紙とペンを構えて、音声のスタートを待っています。何が出てくるのかわからないという緊張感と、できるだけ多くを聞き取ろうという意識の集中で、教室が張り詰めるときでもあります。
1回目を聞き終わると、受講者さんは、「あぁ」と一息つかれます。それは、自分の知っているもの、身近にあるものは、聞き取りやすい一方で、そうでないものは、なかなか、リスニングの内容理解にまで、結びつかないという現実に直面させられるからなのです。
その現実に直面したときが、チャンスなのです。そうです。背景知識が必要なのです。
リスニングでは、背景知識があれば、そのニュースに対しての、距離感が縮まり、ある程度の内容理解を得ることができます。そして、LCTの聞き取り練習も楽しくなります。
そのうえ、自分がスクリプトを参考にしながら、音読、シャドーイングと話す練習にもつなげることで、盤石な音声の学習ができるのです。
読者のみなさまも、いつでも、どこでもできる音声学習に、是非、積極的に取り組んでください。