この時期では、焦りは禁物です。どっしり構えて、得点を狙えるよう、地道でも確実な実力を再構築していきましょう。今回は、両方の受験生に照準を当て、２次試験に利用可能な英作文と、深く読み解き、しっかり話すにはどうしたらよいかについて述べていきます。
①英作文にはイメージ実践練習を！
まず、英作文についてです。２次試験となると、課題英作文と自由英作文を課す場合とに分かれます。課題に対しては、前もって、過去問を参考にして、いくつか似通った問題を、練習しておく必要があります。全く練習していない場合と、そうでない場合とでは、試験場での落ち着きがちがってきます。
また、自由英作文でも、自分の英語力にあわせて、全体の構成と、論理的な文章の書き方の練習をしておきましょう。あくまでも、試験ですので論理的な構成力は、英語であっても、必ず問われてきます。基本的な文章の構成の流れをつかみ、添削を受けることができれば、積極的に受けましょう。ここで、得点の差がついてきます。
両方の英作文で、忘れてならないのは、時間配分です。どのくらいで、自分が書けるのか、日頃から、時間を計り、書く練習をしておきましょう。英作文をあとまわしにして、書く時間がなくなり、未完成で試験終了ということになるのは、もったいない限りです。
英作文とその他の問題との、時間的かねあいを計算しておかなければなりません。そのためにも、時間のないこの時期ですが、各自の志望校の出題傾向に合わせて、短くても１日に1回は、時間を決めて、イメージ実践練習をしてください。
②深く、速く読むための練習を！
「読むこと」こそ、寒いこの時期にぴったりの学習です。場所、時間にもわずらわされない、まったくのハンディな活動です。
しかし、２次試験に対しての読みとなると、集中度と判断力が問われるので、場所を選ぶことは必要になります。その課題を満たしてくれるのが、図書館での学習です。各地の図書館の学習室では、適度なスペース、明りとが充実してきており、学習するのに、最適の環境が整っているといえます。
また、図書館学習の利点として、ある程度の緊張感を保つことができ、自宅学習でめげそうになる自分を奮い立たせてくれるという効果もあります。多くの人の中で、学習するので、幾分かの雑音もあり、試験場での集中を練習することもできます。そういう環境の中で、過去問題の長文に挑戦することをおすすめします。
その読み方のポイントを、いくつかあげておきます。
・字面だけを追うのでなく、文章の内容をしっかり読み解く訓練をしましょう。
・一度に多くの過去問を解くのでなく、大問１問ずつにくぎって、インターバルを入れたメリハリの付いた練習をしましょう。１問20分が限度です。その後、10分は、休みをとることです。
・読解に必要な語彙の確保は、毎日、怠りなく行いましょう。
・大学受験の対策では、英語のみを長時間学習することは、労力的にロスがでるので、他の教科と組み合わせることが必要です。英語の後は、理科系の教科を組み合わせると、記憶力と、思考力のバランスが取れ、すっきりして学習を続けることができます。
くれぐれも、英語の後は、よく似た文科系の教科、国語（現国、古文・漢文）、社会等を続けないことをおすすめします。
なお、図書館という公共の場所ですので、インフルエンザ、風邪、花粉症等の対策のため、マスクは必需品です。
③英検２次試験には、話す練習を！
英検の２次試験については、すでに問題集等で、練習していることだと思いますが、結構できていないのが「話す練習」です。
面接で、試験官とのやり取りがうまくいかず、指示が理解できなかったり、アティテュードの面で、もじもじしてしまったりと、実力以外の面で、非常にもったいないケースがあります。こういう場合は、まずは、試験官の発話を聞き取ることができ、自分の意見をはっきりと言うことができるようにしましょう。
そのためには、音声のお手本を聞くことと、話す練習を含めた、シャドーイング、または、自作の英文の音読練習、さらに、原稿なしで話す練習を進めてください。自分の意見を、堂々と伝えることができる、自信を持って話すことが、合格への一歩です。
合格は目の前に来ています。もう少しの努力で、その栄光を勝ち取りましょう。
全国の大学、英検受験生の皆さん、体調に気をつけて、頑張ってください。
※ 少しずつでも、確実に学習していきましょう。
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