「北九州市にある英会話講師、英語教師のための実用・時事英語教室」 ~リスニングが英語力を変える~

「北九州市にある英会話講師、英語教師のための実用・時事英語教室」 ~リスニングが英語力を変える~

わかったつもりで聞いているリスニング、きちんと、音声、文の構造、意味などがとらえられているでしょうか。
そのためには、語彙力、文法力、読解力、リスニング力をフル稼働して、リスニング教材に取り組んでいきます。

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その② 音声(聞く・話す)の練習について

 英語教室等では、早くから音声に力を入れてきているのですが、学校の授業では、時間数の関係で、なかなか音声の指導にまで、手が回らなかったのが実状です。
 しかし、昨今は、4技能の強化がうたわれて、音声の指導も、少しずつ、充実してきています。評価の面でも、スピーキングテストが導入されるようになり、ようやく音声指導の重要さが、学校や一般社会で理解されるようになりました。
 では、学習者は、どのように音声の練習に取り組めばよいのでしょうか。その方法を、リスニングとスピーキングに分けてお伝えします。

(1) リスニングの練習は?
   学習者は、意識を集中させた「精聴」で、「な   がら聞き」は減らしましょう!
 まずは、リスニングへの取り組み方について、お伝えしなければなりません。しっかり内容を理解し、把握するためには、「ながら聞き」をしていては、目標を達成することができないからです。母国語でない以上、一瞬にして、流れてしまう音声は、聞き逃してしまうと、意味・内容の理解が半減することがあるからです。意識を集中させて聞く、「精聴」をおすすめします。そのやり方は、次のとおりです。

 ① リスニングには、長時間を割く必要はありません。短時間で、ピンポイントで行いましょう。音声教材とスクリプト等、準備をしっかりして、取り組むことが大切です。だらだら聞くよりも、しっかり聞く方が、効果が上がります。
 英検や各種資格試験のリスニング問題や、茅ヶ崎方式の教材等で、無理・ムラ・無駄のないリスニングに取りかかりましょう。
 その際、自分のレベルに応じた教材をんで学ぶことはもちろんですが、時間に余裕のある方は、ひとつ下のレベルのリスニング教材を入手して、そこから、基礎固めをすることをおすすめします。レベルが下ではないかと、敬遠される方もあるはずです。しかし、一歩下がって、その教材を完璧に学習をする方が、自信をもって学習でき、ご自分のレベルの学習に推進力もついてきます。
 リスニングに関しては、文章の長短、内容の難易度もありますが、どのレベルであっても、「精聴」に取り組めば、必ず効果が上がってきますので、少なくとも、3ヶ月は、効果を信じて学習してみることです。

 ② 細かい部分の聞き取りには、ディクテーション  で対応しましょう。
  リスニングをしていて、どうしても聞き取れない部分に対応できるのが、ディクテーションです。理想をいえば、英文全部を聞いて、書き取ることが最適です。しかし、時間の関係で、全部はできない場合もあるので、聞き取れない箇所を含む前後2、3行の英文だけでも、ディクテーションに取り組んでみてください。
 中級・上級の学習者の方は、英文がまったく聞き取れないということは、ないと思われます。部分的に聞き取れないだけです。また、その箇所を含む英文の中には、聞き取るためのヒントも、必ず含まれているはずです。単語や熟語であったり、構文、文法的な事項であったりと、あらゆる知識を総動員して、聞き取ってみましょう。思わぬ見当違いをしていることもあります。また、よく似た音と間違えていたり、順序を入れ替えて聞いていたりと多々あるものです。そのような場合に、しっかり、何度でも聞いて、書き出す作業をして、細かな部分の聞き取りの補充をしましょう。 入門・初級の学習者のみなさんは、大量なディクテーションではなく、3、4行の英文から成る1パラグラフで始め、スモールステップで、聞き取りの力を向上させていきましょう。1パラグラフ進んで、スクリプトと照し合わせをし、チェックをいれて、聞き取れなかった部分を明らかにしておきます。それから、次のパラグラフに移るといった手順を踏んでいきましょう。 
 ディクテーションは、細部の確認には、もってこいの方法です。レベルを問わず、やってみることもおすすめです。

(2) スピーキングの練習は?
 スピーキングの練習については、声を出して言うことが、基本です。その方法として、すでに、ご存じの方もおありでしょうが、いくつかご紹介します。
 ① 音読・・・英文を自力で声に出して読む
 ② オーバーラッピング・・・お手本の音声にかぶせるようにして読む(慣れてくると、英文原稿なしで言う)
 ③ シャドーイング・・・理想は、英文原稿なしでお手本の音声に、影のように少し遅れて、言う(慣れるまでは、原稿を見ながらの練習でも可)
 ④ 暗唱・・・英文原稿を見なくて言えるように成るまで、深く読み込み、暗唱する 

 ①から④まで、かなりの練習量が必要なのですが、これをこなすことで、確実にスピーキングの力がついてきますので、まずは、実際に①からでも、取り組んでみてください。
 ブログ記事でいつもお伝えしているように、ひとつの英文を、1度だけの学習に使って、次に移るのは、もったいないです。その英文の持ち味がわかるまで、何度も、音読から、暗唱できるまで、活用し尽くしましょう。そうすることで、英文自体が、体に染み着いてきます。扱う英文は、どのレベルでも、かまいません。自分の気に入ったもの、かっこいいなと感じたものなどを利用したり、ちょっと背伸びしてもいいと思います。
 是非、お試しください。

※ 少しずつでも、確実に学習をしていきましょう。