本題に入る前に、以前のエントリーでWSET in wines には Level1 から Level4 まであると書きましたが、その合格率は以下の通りです。

 

Level1 90%以上

Level2 80%以上

Level3 50%以上

Level4 記載なし

(出典:Caplan のHP)

 

以後 Level4 は一般的に使われている Diploma という言葉に置き換えることにします。

 

Level1~3 までは試験が1日で終わり、合格基準(総得点の 55%以上)を満たしていれば合格、そうでなければ不合格と非常にわかりやすいために合格率の計算も容易なこともあって数字が発表されています。

 

しかしながら Diploma はバラバラの日付に行われるD1~6 までの6つの Unit の7つの異なる試験にすべて合格しなくてはなりません。

 

しばらく受験をしていない人の場合、何らかの事情で Diploma 冬眠状態にあるのか(実際そういう方は少なからずおられます)、それとも殉教したのか判定できないため、正確な合格率が算出できないと思われます。

 

しかしながら、アホおやぢの推測ではDiploma の合格率は、10~20%だと思われます。

 

アホおやぢは2014年組なのですが、同期は約30人いました。(当時は少なかったのです。Tutorial は3月の1回だけでした。)Diploma を取得したのは恐らく5人です。(しかも1人は外国人)確実に半分をはるかに超える方が殉教しています。

また2023年7月現在、日本在住の日本人の解脱者はたったの69人しかいません。(アホおやぢ調べ)

この数字を見てもいかに Diploma の試験が難しいかがお分かりいただけると思います。

 

最近の日本在住の日本人の合格者数は、

 2014年 2人

 2015年 2人

 2016年 4人

 2017年 11人

 2018年 5人

 2019年 11人

 2020年 9人

 2021年 38人

 2022年 11人

 2023年 現在調査中

(アホおやぢ推定)

と思われます。

(註1: 日本で合格後、海外に移住した方も含む)

(註2: 2021年が 38人と以上に多いのは、コロナのために2020年の試験が極端に少なかったため、その反動で増えたものです。)

 

 

さて、Diploma を受験するためには Level3 に合格していることが必須になりますが、この試験は以前は英語のみであったものが、数年前から日本語でも受験ができるようになりました。その結果、Level3 の受験者もかなり増えているそうで、加えて大橋健一氏がMW(Master of Wine)なったこともあって Diploma の受験者も急増しているとのことです。(註: 原則として Diploma を持っていることが MWの受験資格の一つです)

Caplan によると、アホおやぢが解脱した 2017年の Caplan における Diploma Candidate 登録者数は「幽霊会員」も含めて 170名くらいでしたが、2024年3月現在では 400名 いるそうです。