鼻再手術のカウンセリングをしていると患者様からよく聞く言葉があります。

「鼻の形が気に入りません」
「以前より呼吸がしづらくなりました」
「鼻先が上がって見えて、鼻の穴が見えるのがストレスです」


このような場合単純に鼻筋を高くしたり鼻先だけを少し

下げるようなアプローチでは不十分なことがあります。


写真のように横顔で見た時に鼻先が上向きに見える鼻の穴が上方向に

開いて見えるまた鼻先と鼻唇角が不自然に感じられるケースがあります。


見た目の問題に見えても実際に手術をして確認すると

鼻の内部構造にも問題がある場合が多くあります。


今回の症例も鼻再手術と機能的鼻手術を同時に考慮して行ったケースです。

 

 

機能的鼻手術を一緒に考える理由

鼻は顔の中心にある美容的なパーツであると同時に呼吸をするための大切な気管です。


鼻の中が狭い鼻中隔が曲がっている鼻弁と呼ばれる空気の通り道が

狭くなっている場合形を綺麗に整えても呼吸の不便さが残ることがあります。


特に鼻再手術の場合過去の手術によって鼻先の支持力が弱く

なっていたり鼻の内部構造が引っ張られているケースもあります。


このような場合には機能的鼻手術を一緒に検討する必要があります。
機能的鼻手術とは必ず大きな手術をするという意味ではありません。


鼻の内部構造を確認し呼吸を妨げている部分があるかを

判断した上で必要な範囲で改善を行う手術です。


私は鼻再手術を見る時外見だけを確認しません。


横顔のライン正面から見える鼻の穴の露出鼻唇角

鼻先の支持力、そして実際の呼吸の不便さまで総合的に確認します。
 

手術方法は鼻の状態によって変わります

論文のように難しく表現すると鼻再手術のポイント

既存組織の剥離、瘢痕組織の整理、支持構造の再建です。


簡単に説明すると、
以前入れた材料や癒着・瘢痕を確認し、崩れている部分は再構築し

引っ張られている部分は調整し、必要な範囲で安定するよう固定していく過程です。

 

 

手術後の写真です

耳介軟骨柔らかく自然な仕上がりが期待できますが

強い支持力が必要な鼻の場合には限界があります。


鼻中隔軟骨鼻の中から採取できるメリットがありますが以前の

手術で使用済みだったり量が不足している場合も多くあります。


寄贈肋軟骨支持力が高く採取の負担が少ないというメリット

ありますが吸収や変形の可能性について考慮する必要があります。


自家肋軟骨は強い支持力を作ることができますが

胸部から採取する必要があり、回復期間への負担があります。


そのため「どの材料が一番良いか」ではなく、

「この鼻にはどの材料が合っているのか」が重要です。
メリットだけの手術はありません。


鼻再手術と機能的鼻手術を同時に行うことで

形と呼吸の両方を改善できる可能性があります。


鼻先の方向を調整し、鼻唇角を安定させ、正面から

見える鼻の穴の露出を減らすことにも役立ちます。
また、鼻の内部に呼吸の問題がある場合は、呼吸の不便さの改善も期待できます。

しかし、デメリットやリスクも必ずあります。
腫れや内出血が出ることがあり、瘢痕組織が多い

鼻の場合は回復が遅れることもあります。


鼻先の感覚が鈍くなったり、左右差が残る可能性もあります。
材料を使用する場合は、透け感変形吸収炎症などの可能性も考慮する必要があります。
機能面についても同様です。
手術後すぐに呼吸が楽になる方もいますが、腫れによって初期は逆に息苦しく感じる方もいます。
そのため、手術前にこれらの可能性を十分に説明し、患者様が納得できる範囲で手術計画を立てることが大切です。

 

 

当院ではまず現在の鼻の状態を正確に確認します!

なぜ鼻先が上がって見えるのか、なぜ鼻の穴が見えるのか

どの部分が呼吸の通り道を狭くしているのか、以前使用した材料の状態、皮膚の余裕まで確認します。


その後、可能な変化と難しい部分を分けて説明します。
患者様が理想とする鼻と、安全に作ることができる鼻は異なる場合があります。


この部分を正直にお伝えすることが、鼻再手術では特に重要だと考えています。
鼻再手術は、もう一度鼻を作り直す手術です。
だからこそ、より丁寧に、そして慎重に向き合う必要があります。