思い返せば、波乱万丈な人生だ。

結婚し子供を産み、平凡な家庭を築いていたつもりが、

8年前に旦那さんに癌が発覚。


入退院を繰り返したのち、余命宣告された事をきっかけに、自宅療養へ切り替えることに。
私も勤めていたセラピストの仕事を辞め、看病に徹することにした。

自宅では、病院と変わらないよう、機材なども全て持ち込んでくれ、手厚い看護を受ける事ができた。

なかなかモルヒネが効かない時や、急を要する薬が必要な時に、薬剤師さんがすぐに来てくれない時は腹ただしく感じる時もあったが

訪問看護師さん達には、本当にお世話になった。

つらい闘病中、足浴しながらフットマッサージをしてあげたり、ハンドやヘッドマッサージを施すことで、

薬では緩和出来ない不安や睡眠障害などにも効果的で気持ちが和らぐと喜んでもらえた。

手術や抗がん剤治療を繰り返しながらも、懸命に家族を支えようと、最期まで病気と闘ってくれた旦那さんには、今でも感謝している。

亡くなったあと、在宅療養の患者様、また支えるご家族へのケアとして何かお役に立てたらと

体を温める技術も習得し、起業塾にも通い、
亡くなって一年半後、自宅兼出張サロンをオープンした。

旦那さんが亡くなって、現在までの4年半の間に、子供の受験が3回、父、義父の死、資格取得の為の私の大学受験など、目まぐるしいほど状況が変わっていった。

そして2017年5月。
卵巣腫瘍と子宮頸がんの告知を受ける。それから2週間。

今かかっている病院は、手術の予約がつまっており二ヶ月先になる事と、癌には癌専門の病院が良いからと、他の病院に転院を勧められた。