円錐切除手術から2日後、生理が始まった。


生理の予定より少し早目だったので、
最初は生理なのか、術後の出血なのか分からなかったけど、3日後には術後にしては血量が多かったので生理だと分かった。


手術で子宮にも負担をかけたのに、ほぼ周期通りに生理が来たことに驚き、健気な卵巣と子宮を愛おしく感じ、同時に心から感謝した。



私は昔から、生理を疎ましく思っていた。

『早く閉経すればいいのに』と平気で公言していた。

肌も弱く、ナプキン(布、紙ナプキン同様)ではしょっちゅうかぶれていた。

血量も多く、ショーツを汚したり、ひどい時には布団も汚していた。

排卵痛に加え、生理終了頃には、かなり頭痛があり鎮痛剤は手放せなくなっていた

生理なんて早く終わればいい。
生理なんてもう必要ない

と恨む事ばかり言っていた。

でも

今月末には子宮を全摘し、右卵巣摘出(悪性の場合は全摘)するので、

これが最後の生理なんだなぁと、切なくなり

子宮と卵巣があるであろう付近を触りながら『今までありがとね』と言ってみた。


生理があったからこそ、子供を産むことが出来たし、

卵巣腫瘍になったからこそ、子宮頸がんを発見する事ができた。

こんなにも、私の為に働いてくれたのに、疎ましく思ってごめんね。

摘出することになってごめんね。

ごめんね。

手術までのもう少しの間、
私の身体の中で一緒にすごしてくれる子宮と卵巣に、感謝して過ごそう。

生理が始まって6日目、すでに終わりそうな気配だったのに

今日、最後に踏ん張るように、
名残り惜しむかのように、
血量が増えていた。

手術の影響からかもしれないけれど、私は子宮からの最後の存在を表すメッセージだと感じた。