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テーマ:
※  妄想小説です
実在する人物・地名・団体とは一切関係ありません
BL的表現を含みます。











俺はそれから、仕事に忙殺される日が続いた。

今まで父が行なっていた、怪しげな事業から撤退し、エネルギー関連と通信事業へ力を入れ出し

昔からある領地では、農業・酪農・養鶏などの効率を上げるために、新しい設備の導入も始めた。

毎日、書類に埋もれ、人に会い、視察に行き、
クタクタに疲れていた。

そんな中

とうとう父が亡くなった。

結局、ロンドンの病院から一度も退院する事なく逝ってしまった。

葬儀という大きなセレモニーを行う為、屋敷内を取り纏める人物が必要になった。

今までは、執事が行なっていた事だ。

船の事故からずっと空席となっていたその職に、副執事を務めていた男を昇格させた。

その男の名は  サカモト と言った

サカモトは、マサキの父親をよく見習っていたのだろう。

次々とやってくる弔問客にもしっかり応対し、使用人達も上手く纏めていた。



葬儀は皆の協力のおかけで滞りなく済んだ。



「ショウちゃん
お疲れ様でした」

マサキが俺の喪服を受け取り、声をかけてくれる。

「マサキも、よくやってくれた。
ありがとう」

今回マサキには侍従よりも、執事の補佐に回ってもらった。

彼も目の回るような忙しさだったろう。

「ショウちゃん…
また忙しくなるね…」

心配の色の混じる声で呟く。

「ああ、次は爵位の継承か…」

サトシと出逢って、一度は本気で家を出ようと考えた。

けど…

窮地に立つ家族を見捨てる事は、出来なかった。

仕事は順調に進み出した。

使用人達も落ち着きを取り戻している。

領民達も若い当主に期待してくれてるのが分かる。

俺は正式に伯爵位を継いだ。


沈没事故から3ヶ月が過ぎようとしていた。