前回は、「臨時目的放送(臨時災害放送)開設の実績」についてお話しました
今回は、「ラジオ放送のデジタル化」についてお話します
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インターネットでラジオを聞くことが出来ることはご存じでしょうか
radiko(ラジコ)は、スマートフォンやアプリ・パソコン・スマートスピーカーでラジオやポッドキャストが聴ける無料のサービスです
※無料で聴くことが出来るのは、視聴している地域のラジオ放送のみとなります
インターネットラジオ「radiko」
株式会社radiko(英: radiko Co., Ltd.)が運営する日本のIPサイマルラジオサービス。2010年3月にサービスを開始した。2010年3月15日から実用化試験配信を行い、同年12月1日に在京・在阪民間放送局と電通の計14社で「株式会社radiko」を設立し本格運用を開始した。
2020年9月1日にFM徳島が参加したことでradiko本体が目指した民放ラジオ全局参加を達成し、現在は、99社・101局により配信されている。
デジタル化するメディア環境への適応
資料を見ますと
①ラジオの広告費は約20年間漸減傾向である(少しずつ減っている)ことがわかりますね
②それに比べて、ネット広告費はここ10年程度で急激に増加しております
驚くことに
ラジオの広告費とインターネットの広告費
10倍以上の差があります
民間のラジオ局は、広告収入が経営を支えています
ラジオのデジタル化
「ラジスマ」の開発
従来のFMラジオ放送
+
インターネットラジオ「radiko」
↓
両方を視聴可能にしたスマートフォンを開発
FMラジオチューナー内蔵スマートフォン
「ラジスマ(ハイブリッドラジオ)」
FMラジオ放送のメリット
FMラジオチューナー内蔵スマートフォン
「通信が途絶えてもラジオを受信できるから災害の時でも便利」
高音質音源
「ラジオ受信端末とかわらないステレオ放送だから高品質音源です」
音の遅延がない
「スポーツ中継や災害情報などに最適です」
ネット環境がなくても聴ける」
「輻輳(ふくそう)などにより、インターネットにつながりにくい時でも聴けます」
パケットを使わない
「パケット通信料がかからず省電力です」
*画面オフの場合、通信利用と比べて、バッテリーが3倍持つとのデータもあるそうです
インターネットラジオのメリット
安定的に聴ける
「電車の中でも音がきれずに聴けます」
エリアフリー聴取
「今いる地域以外のラジオ局を聴取できます」
*有料のラジコプレミアム会員の登録が必要となります
タイムフリー聴取
過去1週間以内の放送をさかのぼって視聴できます
ラジスマは、従来のFM放送とインターネットラジオの「いいとこどり」と位置づけております
確かに若い人など、普段からラジオを聴かない方だと、ワイドFM対応ラジオを購入するかと言えば、買わないと思います
しかし、一人一台必ずと言って良いほど普及しているのがスマートホン
誰もが、常に携帯していると思います
と言うことは、スマートホンにFMラジオチューナーが内蔵していれば、緊急時にラジオを聴くことが出来るというメリットがありますよね
ネット広告による収入
このラジスマ、最大のメリットが広告と言えます
ラジオ放送の場合、一方的に広告が放送されるだけです
しかし、インターネットラジオの場合、ユーザーの検索履歴や行動履歴に基づいて広告の内容をカスタマイズすることが出来ます
広告をカスタマイズ出来ると言うことは、ユーザーごとに興味を持ちそうな商品やサービスのみをスマートホンに表示することが出来るため、売り上げアップが期待されます
ラジオ放送の広告収入が減る分、インターネット広告からの収入が追加されることで、従来のラジオ放送が維持できる、理想的な経営と言うことですね
出典:
一般社団法人 日本民間放送連盟
総務省・放送を巡る諸課題に関する検討会
「放送事業の基盤強化に関する検討分科会」ご説明資料
ラジオの意義と課題
https://www.soumu.go.jp/main_content/000610221.pdf
インターネットラジオで視聴できるラジオ放送
・radiko
視聴しているエリアで放送されている「広域放送」・「県域放送」が視聴可能
※有料で全国の「広域放送」と「県域放送」が視聴可能になります
・SimulRadio(サイマルラジオ)
・ListenRadio(リスラジ)
全国各地のコミュニティ放送が聴取可能
※加盟コミュニティFMラジオ局に限られます
FMラジオチューナー内蔵スマートホン
FMラジオ放送のみで、AMラジオ放送は対象外
なんか、AMラジオ放送を廃止したいのが見え見えだよね
次回以降のお話し
阪神・淡路大震災をきっかけに臨時目的放送の目的に「臨時災害放送」が追加され制度化されました
並行して、阪神・淡路大震災後、全国各地に「コミュニティ放送局」が急激に開設され、現在も少しずつではありますが、開設数が増えております
東日本大震災では、新規で「臨時災害放送局」を開設する方法と、「コミュニティ放送局」を一時的に「臨時災害放送局」として運用する方法で、被災地域向けに各種情報を放送しました
次回は、令和6年能登半島地震(令和6年1月1日)発生後、ラジオはどの様な役割を果たしたのか調べて見ます
続きはまた
この記事は、seisが自分なりに調べた内容と、勝手に解釈した内容で記載しております。
内容に誤りや、誤認識等あると思いますので、あくまでも個人的な記事として見ていただくか、間違え等お教えいただければありがたいです。