前回は、全国にある集約電波塔(共同アンテナ)を調べて見ました
今回は、送信施設の設置場所についてです
ここからは、西の大都市「大阪」を中心に見てみます
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「大阪府の大部分の世帯、京都府の京都盆地、兵庫県の阪神平野・淡路島、奈良県の一部」を放送区域としているのが、「生駒山テレビ・FM送信所」です
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これがちょっと微妙でして、共同アンテナと言えば、まあそうなんですが、集約電波塔ではなく、一部の放送局で小さな共同体を作って送信している感じです
その1
関西テレビ(地上デジタルテレビジョン放送)
その2
朝日放送(地上デジタルテレビジョン放送/FM補完放送)
その3
読売テレビ(地上デジタルテレビジョン放送)
毎日放送(地上デジタルテレビジョン放送)
その4
毎日放送(FM補完放送)
ラジオ大阪(FM補完放送)
その5
テレビ大阪(地上デジタルテレビジョン放送)
こんな感じです
ここで言えるのが、山頂から電波を送信しているところ
東京と大阪では、送信施設の設置場所が
東京では「平地」
大阪では「山頂」
という結果になりました
さて、どうして地域によって、送信場所が「平地」と「山頂」に分かれるかです
その違いは、「さっぽろテレビ塔の歴史」を調べると見えてきました
さっぽろテレビ塔(wikipediaより)
当初は電波発信塔としての役割を担っており、すでに塔体が完成していた1956年(昭和31年)12月22日にはNHK札幌放送局が、1959年(昭和34年)4月1日には札幌テレビ放送 (STV)が、それぞれテレビ放送の電波を発射し始めた。
しかし、このテレビ塔の建設と同時並行的に、1956年(昭和31年)に北海道放送 (HBC) が手稲山を開拓して送信所を設置し、テレビ塔より広いサービスエリアを構築していたため、NHKが1962年(昭和37年)6月に、STVが1969年(昭和44年)1月15日に手稲山に移り、STVが移った時点で全てのテレビ送信所が手稲山に一本化された。
そう、札幌の場合、平地に送信施設を建設するより、山頂に送信施設を建設した方が、電波がより遠くへ送信されたからです
FM放送の電波に限って言いますと、「最大送信出力が10kWと低い」ですよね
それは、「どんなにハイパワーで電波を送信しても、地平線の先へ電波は、回り込めない」からです
そう、「送信アンテナが見通せる範囲しか電波が届かない」ことから
平地に送信施設を建設しても、山を飛び越えて電波が届かないってことになりますね
テレビ放送でも、VHF帯の電波の分類は、FM放送と同じだから、説明がつきます
地上デジタルテレビジョン放送に切り替わっても、テレビ放送もFM放送も、送信アンテナを平地に設置するか、山頂に設置するかは、送信アンテナから見通せる範囲で決まるようですね
ここで、全国の送信アンテナを掲載したWebサイトがありました
送信塔見て歩きWeb
ちょっと ちょっと 見て みて!
宮城県
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テレビ・FM基幹局
八木山 ・ 大年寺山 (仙台市)
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山頂に送信アンテナが設置されておりますが、集約化されていないと、テレビを見るためには、(テレビ)アンテナを複数設置する必要があるんだね
(VHFアンテナは、アナログ放送のみだから、今はいらないと思うけど)
送信場所と受信場所が近いとこうなるのか~
大変だね
ところで仙台市って、政令指定都市だよね
東北地方最大の都市だし、遊園地や動物園がある八木山に展望塔を兼ねた「集約電波塔」を建設した方が効率が良いように考えるのはSEIだけ?
ん!
集約電波塔があるのが、東京・名古屋・福岡
そして、全ての集約電波塔は、平地に設置されていますよね
日本の地形と送信施設には何らかの関係がありそうですね
日本の地形を調べますと
日本の国土の67%、3分の2が森林だそうです
その中でも関東平野は、関東地方一都六県にまたがる日本で最大の平野
関東平野の面積は、約1万7,000平方キロメートルに及び、国土面積の5%近くを占めております
日本の平地は、ほとんどが狭いってことがわかりました
日本の地形から考えても、平地にアンテナを建設するよりは、山頂に建設する方が理にかなってますね
だけど何故か、山頂には集約電波塔がありません
何らかの理由があるのかもしれませんが、どうしても、その理由が見つかりませんでした
続きはまた
この記事は、SEIが自分なりに調べた内容と、勝手に解釈した内容で記載しております。
内容に誤りや、誤認識等あると思いますので、あくまでも個人的な記事として見ていただくか、間違え等お教えいただければありがたいです。