前回は、AMラジオ局の判断になってしまうけど、今後は、FM放送に切り替わるというお話でした
そもそも、AMラジオで聴けていた放送が、FMラジオでも放送が聴くことが出来るようになったきっかけが、FM補完放送の登場です
今回は、FM補完放送についてお話しします
FM補完放送って、いつから始まったのか調べてみたところ、地上アナログテレビ放送から地上デジタルテレビ放送に切り替わってからのようです
時系列にまとめてみます
2011年7月24日
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地上アナログテレビ放送が終了
58年の歴史に幕を閉じました
(岩手県・宮城県・福島県のみ、「2012年3月31日」です)
2014年1月31日
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総務省は
「AMラジオ放送を補完するFM中継局に関する制度整備の基本的方針」
を公表
(ここから、法律等の改正に向けて、国は動き出します)
2014年8月24日
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南海放送がV-Low帯FM実験試験局の運用を開始
↑ここに注目!
2014年12月1日
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北日本放送と南海放送(松山(伊予)局)が本放送を開始
全国で最も早い本放送が開始
<<全国でFM補完放送が開始>>
では、地上アナログテレビ放送の終了と、FM補完放送の開始との関係についてまとめてみます
地上アナログテレビ放送だった時代、テレビの電波は「VHF帯」と「UHF帯」を使用して放送しておりました
ここでテレビ放送は、VHF帯の放送に絞って話を進めます
VHF帯で放送していた地上アナログテレビ放送は
「ローバンド」と「ハイバンド」
2種類の周波数帯を使用していました
📡 ローバンド 📡
ーーーーーーーーーーーーーーー
周波数帯:90~108MHz
チャンネル:1~3ch
📡 ハイバンド 📡
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周波数帯:170~222MHz
チャンネル:4~12ch
(参考)
VHF帯の地上アナログテレビ放送:東京都内(23区)版
1ch :NHK総合
3ch :NHK教育
4ch :日本テレビ
6ch :TBSテレビ(東京放送)
8ch :フジテレビ
10ch :テレビ朝日
12ch :テレビ東京
今度は、FM放送とテレビ放送の周波数帯がどの様に変わったのか整理してみます
【地上アナログテレビ放送が行われていた時】
📻 FMラジオ放送 📻
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周波数帯:76.1~89.9MHz
📺 地上アナログテレビ放送 📺
(ローバンド)
ーーーーーーーーーーーーーーー
周波数帯:90~108MHz
チャンネル:1~3ch
📺 地上アナログテレビ放送 📺
(ハイバンド)
ーーーーーーーーーーーーーーー
周波数帯:170~222MHz
チャンネル:4~12ch
【現在】
(地上デジタルテレビ放送開始後)
(FM補完放送が法律等で決まってから)
📻 FMラジオ放送 📻
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周波数帯:76.1~89.9MHz
📻 FMラジオ放送周波数帯追加 📻
(FM補完放送)
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周波数帯:90.0~94.9MHz
🖥 地上デジタルテレビ放送 🖥
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全てUHF帯に移行
そう、地上デジタルテレビ放送に切り替わったことで、テレビ放送は、全てUHF帯に移行
VHF帯の「ローバンド」の一部が、FMラジオ放送に割り当てられ、FM補完放送が誕生したのです
2014年8月24日、南海放送がV-Low(VHF - ローバンド)帯でFM放送の実験を行った理由がこれでしたか
続きはまた
この記事は、SEIが自分なりに調べた内容と、勝手に解釈した内容で記載しております。
内容に誤りや、誤認識等あると思いますので、あくまでも個人的な記事として見ていただくか、間違え等お教えいただければありがたいです。