ご訪問ありがとうございます 🍀



「ブログを更新してみましょう」



と、雨さんに言われたから
ではないですが


四大陸後に少しずつ
下書きしていた記事
これ以上寝かせるのもどうかと…


リアルのほうも
4月からの目処が立ってきたので
このあたりで
更新しておこうと思います


タイミングが遅くて
時期外れですが
もしよろしければ
読んでやってください








四大陸の彼の演技
4/5 の答えを
自分なりに記事にしようと
思っていたのですが


どうにもまとまらなかったので


今回は四大陸が終わってから
頭の中で反芻している事を
書いて行こうと思います





話しは少し遡りますが…





クラッシック音楽というと
「のだめカンタービレ」を
真っ先に思い出す
ただの漫画好きおばちゃんですが
昨年末にクラッシックピアノの
コンクールを聴きに行って来ました




というのも、
高校時代からの友人の息子くんが
コンクールのピアノ部門で
全国大会まで残ったと聞いて


彼の演奏を一度も聴いた事がなく
小さいけれど
ホールで公開されると聞いて
もうひとりの友人と
一緒に行って来ました




高校に入学した時
同じクラスで席が近くて
その時からの友人達


進学先や嫁いだ土地は違っても
ずっと連絡を取り合っていて
結婚も子供が生まれたのも
ほぼ同時期なので
お互いの子供達の成長も
自分の子供と同じ様に見て来ました




そんな親戚の様な気持ちでいる
かわいい息子くんの晴れ舞台
おばちゃん達が
見ないわけにはいきません
田舎から都会へ
とんぼ返りで行って来ました





公開コンクールとはいえ
見に来ているのは
家族と先生ぐらいで
審査員を含めても10数名



ステージにはグランドピアノ


物音ひとつしないホール



{C9809237-2EEB-403D-A214-10125E9B60A4}




名前も曲の紹介も一切無く
番号だけコールされて舞台に出て来て
自分で椅子のセッティングをして
演奏者のタイミングで弾き始める
終わってお辞儀をしても
拍手は無し



経験した事のない独特な緊張感



少し場違いなおばちゃんふたりは
絶対に音を出してはいけないと
かなり緊張しました




私達が行ったのは高校生の部で
聴いたグループは
息子くんを入れて8人
全員、男子高校生でした



制服姿のまだ幼さの残る高校生でも
皆、個性も聴かせる力もある
立派な表現者でした



初めて聴く曲も
聴いた事のある曲もありましたが
何人目かで突然、
ショパンのバラ1が聴こえて来た時は
ドキッとしました



彼の演技を思い出しながら
ホールで聴く
ショパンのバラード1番
とても貴重な体験でした





そのグループの最後が息子くんでした



緊張した様子で出て来て
椅子に座って
鍵盤の上に手を置いたその瞬間



彼が世界に入ったのが見えました



彼の演奏はピアノに対する
誠実な想いが溢れ出すように
ひとつひとつの音が明確で
調和された響きはとても美しくて



聴いているうちに
涙が溢れて
止まらなくなりました



芸高を目指して
東京までレッスンに通い
最終選考まで残ったのに
そこで夢が途絶えて



音楽を諦めるのか
その区切りを付けるために出た
最後かもしれないコンクール



夢を追って来た彼と
彼を支えてきた母である私の親友
ふたりの想いが重なって聴こえました




演奏後に会った時
聴いた中で一番良かったよ
おばちゃん泣いちゃったよ
と言うと
恥ずかしそう笑っていた息子くんは
ステージでの彼とは違って
ごく普通の
大人しそうな高校生でした



息子くんは
入賞は出来ませんでしたが
私が聴いたそのグループでは
一番点数が良かったと
友人から連絡がありました



本人もスッキリしたと



進む道は本人が決める事
どんな道を選んだとしても
おばちゃんは応援するけど


「もう一度、聴きたいな」



そうメールしました








高校生




先がわからなくても
一途に自分の夢を追っていける
疑う事なく進んでいける
そんなとき


ショパンのバラ1を
聴いたからでしょうか
息子くんが 
17歳だったからでしょうか




その時の事を考えると
あの若いロミオを思い出します




{F0B38A03-059E-4B40-80E8-DAFDE92D424D}







あれからもう5年



最近のインタで
柔らかな表情で落ち着いて話す
映像の中の彼は
大人びて見えますが



芯にはあのロミオがいる
と思います



高みを目指して
全力で駆け上がろうとする
あの高校生のロミオが




平昌オリンピックでも金



この大きな目標
これからの全てはそのためにある



駆け上がろうとする芯の熱さを
経験でコントロールしながら




ただその一点を見ている



一途にただその事だけを







四大陸の表彰台で
一番高いところにいた選手も17歳


彼よりひとつ高いところに
立っていても


良かったね、と


5年前の世選の彼を
思い出す様な
そんな気持ちになりました











私が17歳の頃
彼らと同じ様に
夢を一途に追いかけていただろうか



眩しいほどに


素直に


一途に







自分の事は
遠い昔になってしまいましたが


彼らを見ていると
そんな昔の自分を
思い出せる様な気もして







今年の世選も
とても楽しみです








長々とお付き合い
ありがとうございました 






あひくま 🍀