もう何度かこのテーマで投稿しています。
ちょっとくたびれて来るとお茶を飲みながら
この本に手がのびます。
同じことを何度も言うのが年寄りっていうもので〜
と、言うことで
また 風琴爺さんのはなし(笑)
『風琴爺さん』
祖父はいつも私に
「なにか欲しいものはないか?」とききます。
こどもの頃の私が欲しいものは本しかありませんでした。
祖母はいつも
「張り合いの無い子だねぇ…」と落胆しました。
世間のひとに見せびらかせるようなものを孫に買ってあげたかったから…。
その日も
祖父が近所の本屋さんへ連れていってくれました。
私が選んだ本は「高学年向き」と書かれた棚にありました。
私はまだ小学2年生だったので
祖父は「これはまだ無理だろ?」といいましたが、
「もうすぐ3年生だから大丈夫!」と言って、その本を買ってもらいました。
表紙が気に入ったのです!
タイトルも不思議だったし…
『風琴爺さん』
戦争が終わったばかりの昭和22年のことでした。
「赤道祭」
読んだとき「ハラショウ!」ということばが強く印象に残った。
ハラショウの意味を知っている今とは違う感激だった!
本のタイトルにもなっている
「風琴爺さん」
“かあかあ からす
からすが ないてゆく
かあかあ からす
どこへ ないてゆく”
いまでもこの部分を読むと涙が滲みます。
8歳のときと感性がぜんぜん成長していないのです。😅
挿絵がどれもこれも楽しい!
「白い雀」
「木いちご」
「蛙の鳴く頃」
「かっぱ𣘺」
「太あ坊」
「だるま船」
古本屋さんに
新品同様のこの本ないかしら?
断捨離中のいま
それは贅沢というものでしょうね。
探して手に入るころ
この世とおさらばしているかもしれないしねぇ…
この本は実に居心地がいいのです。