ようやくこの8月の加賀でのエピソードも最終回。
今年の4月11日、JR西日本はローカル線の収支を発表した。つまり、はっきり言うと「廃止したい路線」を発表した。
これをきっかけに赤字ローカル線を今後どうするかの議論が始まった。日本経済新聞などは継続的に報道している。先日も次の記事がネットに。
意外なことに、経済優先の同紙が、ローカル線を残すべきという論調である。この点については、私は同紙を支持する。
北陸本線は赤字ローカル線とは違うが、1年半後の北陸新幹線敦賀延伸に伴い、金沢から敦賀までの北陸本線はJR西日本から、石川県と福井県が経営する第三セクターに移管される。西金沢から大聖寺までの各駅は、IRいしかわ鉄道になる。
大聖寺駅は、既に無人にはなったが、パン屋さんが管理し、リモートワーク施設も備えられて便利になった。本連載の第3回に書いたとおり。
<大聖寺駅リモートワーク施設から>
昨年は駅員さんがいた記憶がある。何度かここでPASMO(JR西日本のICOCAに相当する首都圏私鉄の共通ICカード)にチャージしたことがあるのだが、それは駅員さんにお願いしなければならなかったからだ。「ICOCAチャージできます」という表示を見た私は窓口の方に「PASMOはチャージできます?」と聞いて、「ええ、できます」という返事をいただいたのだった。
一応IT業界の人間として、関西私鉄のPITAPA以外のICカードに互換性があることは知っていた。
今回行ったときに、この人の代わりに置かれている自動販売機でPASMOはチャージできるのか、試してみるべきだった。
駅は無人になったが、きれいになった。新しいパン屋さんが待合室とその奥の「リモートワーク施設」を管理してくれている。この「リモートワーク施設」を使って私も東京とテレビ会議を行ったり、本ブログのアップを行ったりした。
今は特急も2・3本停車する駅だが、1年半後にはそれもなくなる。だが、パン屋さんと、リモートワーク施設を使うビジネスパーソン(私を含めて3人の使用者を見た)で、むしろ駅は活性化したのではないか。
で、トイレもきれいになったんやけど・・・
<大聖寺駅トイレ>
人が集まるのはええんやけど・・・
<大聖寺駅トイレ洗面所>
ここで洗濯するヤツおるんかい!
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地方の駅は再活性化施策が重要になった。そう思っているうちに、東京に戻る日、8月28日日曜日になった。
私を駅に送るために実家に来てくれた能美市在住の弟に、上記のような大聖寺駅のことを話すと、次の情報をもたらしてくれた。
「能美根上駅も9月から無人になるぞ」
「何! また無人化か。よし、能美根上駅もまだまだ活発な駅だということをアピールするために能美根上駅で東京行きの切符を買おう!」
なんのこっちゃ。そんなことをしてもJR西日本さんには何の影響も与えないことはわかりきっているのだが、ローカル線の廃止をちらつかせて、はっきり言って地方自治体と住民を脅しているJR(と政府)に対する私なりの怒りの表明のつもり。
弟も賛成してくれて、実家から4kmの加賀温泉駅でなく、20kmある能美根上駅へ向かった。
きれいな駅になっとるやん。
自転車置き場もたくさん。
自転車置き場が整備され、その隣に細長い広場。確か、かつてここに北陸鉄道の寺井駅があったはず。
特急電車が通過。
この各駅停車で金沢へ。
この切符で東京へ。北陸新幹線が開通するとこの切符もなくなるね。金沢か小松から、IRいしかわ鉄道の切符を別に買わなあかんわけや。
手取川。上杉謙信はここまで来た。
工事中の北陸新幹線の高架とは加賀笠間駅付近で合流。
金沢で土産購入のためいったん下車。これも、北陸新幹線が加賀温泉まで直通するとやらなくなるかな。
ミンコフスキーさん、とうとう聞けなかったな。CD買おう(実際買いました)。
次は広上さん。無茶苦茶楽しみ。
実家に母が置いている人形たち。父を見守るように。
スヌーピーは私が中学生の時に買ったもの。
スヌーピーたちだけに任せてはおけんからなあ。また近々来なあかんなあ。
もし最後まで読んでいただいた方がいらっしゃったら、大変感謝します。ありがとうございました。