今週末は遠征はお休みで、久しぶりにゆっくりできます。

先週末は大きな大会が2つありました。
1日目は5人制でしたが、こちらはチームとしても惨敗でした。
2日目は3人制で、太めくんはエントリーされていませんでした。

パパは1日目の結果について怒っていたので、2日目はエントリーされていないのだから、行かなくて良いと言っていました。



太めくんにそのことを告げると…

えっ、他のメンバーは出るのに?
応援にも行かないの?
ぼく、1人でも行くよ!

と言いました。(とは言え1人で行ける距離でもない…)

パパは、行かなくていいのに…とずっと言っていましたが、私と2人で行くことにしました。


太めくんは、もしかしたらアップの時に手伝えるかもしれないからと防具も一式用意して行きました。


さもしい大人は心の中で、昨日は惨敗で今日は優勝となったら、太めくんがかわいそうだなと考えていました。


そして、会場に入ると、太めくんの予想通り、アップに一緒に参加するように言われ、選手と同じようにアップをしました。



そして試合になり…




太めくんはどこだ⁇と思っていたら、みんなの竹刀袋、スコアボードやパンフレットを抱えて選手の後ろを歩いています。
そして、試合の前には紅白のタスキを渡したり、スコアをつけたり、そして誰よりも大きな拍手で応援していました。

結果は優勝とはなりませんでしたが、昨日に比べたら良い成績を残すことができました。

太めくんは自分が出ていないのに、とても喜んでいます。
私は、なんだか複雑な心境でした。

そして帰りのミーティング。
先生は、今日1番頑張ったのは、太めくんだな。と言いました。

誰が勝ったから、誰が負けたから、そういうことではなくて、チームとして形になったのは太めくんが一生懸命みんなのサポートをしていたからだと思ったぞ、と。



今日、太めくんはエントリーされていないから、来なくても良かったのに、わざわざ朝早くから来て、アップも一緒にやって、試合中も自分ができることを探してやっていたよな。

これは当たり前にできることじゃないんだぞ。他に同じことができるやつはいるか?太めくんにお礼を言ったやつはいるか?太めくんより応援していたやつはいるか?

今日、太めくんから先生は学ぶところがたくさんあった。だから、今日の敢闘賞は太めくんだ。

私はそれを聞いて涙が止まりませんでした。
そして自分の考えていたことが恥ずかしくなりました。

太めくんは、私が思うよりもっと純粋に剣道をしていました。

前向きにって簡単じゃないですよね。
でも、前向きとはこういうことなのかもしれないと思った、そんな1日でした。