岡田幹事長、横粂議員の大統領制度論に「よくわかりません」 | あはれ

岡田幹事長、横粂議員の大統領制度論に「よくわかりません」

横粂勝仁が離党する方針を示していることについて、岡田幹事長は慰留する方針というニュースがありましたので、岡田幹事長の会見をネットで見てみました。いまだ受理されていない状態なのに、岡田幹事長との2度目の面談時に辞表を出さなかったというのはなんなんでしょう…。ちゃんと衆議院の事務局に会派離脱届けも出したんでしょうか(´-`);?

それにしても、与党幹事長が横粂議員の大統領制導入どうのについてコメントすることになるとは…。その性分からか「実現しようと思えば、憲法改正がいる。まず、党内の議員を説得せずして、どうやって(改正発議の)2/3を取っていくのかと。私にはよくわかりません」と、至極当然な疑問をそのままに述べておりました。

また、23日の読売新聞の記事には、これからの活動について「若い地方議員や在野の方との連携を強めていきたい」と横粂議員が語ったとありました。なぜ、国会議員ではないのか、これまたよくわかりません。。

思い出すのは、震災前最後の回。大統領制もそうですが、かなり前からご自身の政策(案)を横粂議員は発表されておりましたので、USTREAMの生放送プロジェクトAにて、横粂議員に対して「自身の政策を同僚議員に働きかけたり、賛同を集めたりしてますか?」という質問をしたところ、お答えは「まだ、していない」でした。国会議員に働きかけずに、どう自身の政策を実現していくつもりか皆目見当がつきません。

上記のことと今回の離党を合わせれば、そもそも選挙で訴えた民主党の政策実現なんて頭にはなく、さらには思いつきっぽい自らの政策の実現さえ、実はどうでもよい(動いてないんですから)。ただ、国会議員であり続けることを目標に、次期選挙の無党派層票、特に「既存政党への批判票」を狙って動いただけだろうというのが一番腑におちます。

短いですが、岡田幹事長会見の該当部分(質疑含む)は以下。


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2011/5/23

岡田幹事長

2番目はきょうの役員会ですけども、私の方から神奈川県の横粂議員についてご報告をさせて頂きました。経緯を申し上げますと金曜日に彼がやってきまして、離党届を提出したいということでありました。確か20分ぐらいお話しましたか。しかし、あとにお客様が待っておられましたので、その場では、もう一度よく話をしようということで日曜日午後党本部でお会いしたところでございます。

ご主張の点によく分からない点もございますが、とにかく民主党を離れて自らの政治活動というものをやっていきたいということでありましたので、横粂さんが比例で当選しているということ。つまり、離党というのは有権者の期待を裏切ることになるのではないかと、支持してくれたですね、ということ。それから、政治活動というのは一人ではなかなかできない。議院内閣制に対して疑問があるということでありましたが、そういうことであればまさに憲法改正が必要でありますので、なかなか一人というよりは党の中で大いに議論してはどうかということも申し上げました。

ただ、もう既に離党の話は出ておりましたので、メディアに出ておりましたので、しかも、きょう月曜日に支持者を集めてお話をされるということでありましたので、日曜日の段階で私の方から離党届は受理しないということと、私がそういう風に言っていたということも含めて、よく有権者の方と相談してもらいたいというふうに申し上げたところでございます。

まだ、20代の若い将来性のある議員だし、私も選挙応援行ったりして、彼のことを、非常に将来楽しみに思っている一人でありますので、離党届はもちろん受理をせず…、というか彼は今回持ってこなかったというか、金曜日の時は持ってきたので、お返ししたんですが、今回は示さずにそのまま帰ってしまいましたので、当然受理をせず、というのが現状であります。

少し冷静に、その地域の支持者の皆さんとも話し合いをされればどうかというふうに考えております。

【質疑】

――(NHK)幹事長としては、支持者と横粂議員が話た後に、もう一度またお会いになるということでしょうか。

いずれにしてもまだ預かってもおりませんし、もちろん受理はしておりませんので、断続的にこれから時々話をしていきたいと思っております。

――(フリー)先ほど、幹事長が横粂議員の主張の中でわからないこともあるがと仰ってましたけども、どういう点でわからない、理解できない点があったんでしょうか。

例えば、大統領制、議院内閣制について疑問をお持ちで大統領制がいいと言っておられる。しかし、それを実現しようと思えば、憲法改正がいる。まず、党内の議員を説得せずして、どうやって(改正発議の)2/3を取っていくのかと。私にはよくわかりません。それから、今回の内閣法の改正で3人の大臣が必要であるということについて、少しご意見をお持ちのようでしたので、3人の議員というのは暫定的であるということと、法律上はですね、それから原子力とか復興で必要ということを説明いたしました。その説明を納得されたわけではないでしょうけど、ちょっともう少し事前にコミュニケーションをとれれば良かったのかなと思っております。

――(フジ)内閣法の改正について横粂議員が疑問を持っているということなんですけども、きのうフジテレビがインタビューしたところ、この内閣法の改正には現時点では反対しますということを明言されていたんですけども、反対されるということについて、離党を受理していない民主党員なんですけども、党として処分の対象となるのか。

私は若い議員を追い込むようなことは言いたくありません。こういう場で。それから、理由もよくきいておりませんので、あまりご質問に端的にお答えしないほうが良いと思います。粘り強く、しっかりコミュニケーションをとる必要があると思います。

――(中日)受理されていないということだが、横粂議員が離党したいと意思表明していることと、佐藤ゆうこさんも統一選のこともあって離党されましたけども、一連の動きが党内の菅政権執行部に対する求心力の低下なり、党内の流動化のような自体に陥っているというような認識はお持ちでないでしょうか。

それは特にございません。

――(日刊スポーツ)横粂議員本人は明日記者会見をセットするような動きもございますけども、幹事長としてはこれから説得すれば、打開策があるとお考えになっているんでしょうか。

まだ離党届は受理されておりませんので、私も彼の将来をかっている一人ですから、しっかりとコミュニケーションをとっていきたいと思います。