この会社、御多聞にもれず

いわゆる人材派遣会社からの下請け業者(以後外注さん)を雇っている。

もちろん、これが悪いわけではないのだが・・・

 

「外注さんにもやりがいを」

どの部署でもいっている。

 

外注さんにとって、やりがいがあるのは良いこと。

しかし、重要な部分であっても 『すべて外注さんに丸投げ』 のケースが散見される。

これが問題なのだ。

 

他部署にお伺いをたてての仕様決め、に始まり

概要説明、詳細仕様、詳細設計、確認作業、機能仕様書作成、すべてだ。

 

しかし、他部署からいつか必ず質問がくる。そのとき・・・

「その部分は外注さんの○○さんに聞いてください。ボクは分かりません」

という返事が返ってきてしまう。

驚くことに、これをどの社員も悪いことだと思っていない。

 

成果物を社員がまったく把握していないことが当たり前の会社なのだ。

結果、この会社にはこんなおかしなことが起こる。

 

社員よりも外注のほうが威張っているため・・・

外注が社員を「君」づけで呼んでいる

外注が社員に対して「アホじゃないの?」「バカじゃないの?」「あいつ、なんに知らねえ」と、平気でいう

 

さらに弊害としてこんなことが起こる。

外注のほうがやたら理論から詳しい

外注が何十年も同じ部署で同じ仕事をしている

 

それなのに外注さんが辞めていくとき

「技術漏えいしません」

という文書に署名・捺印させている。

 

だが、外注さんからしたらこうだろう。

「バカ言うんじゃねぇ、この技術を元手に次の仕事探すんだよ」

 

署名・捺印させるくらいだったら・・・

最初から基幹技術にはタッチさせなければいいのだ。

ようするに詳細仕様を社員が決め、さらに可能な限り単機能単位で分割化する。

複数に分割したものを社員、外注さんにランダムにアサインして作らせる。

単機能ならば外注さんが見ても何が何だか分からないだろう。

それを上級社員がつなぐ。

 

この会社、ほとんどの社員に 『技術を得よう』 という気が全く感じられない。

 

だから新人として入社した人、中途採用の人、の殆どが「この会社おかしい」と感じる。

しかし、1年もいると皆、感じなくなってしまう。

楽ちんだから麻痺してしまうのだ。

 

#本当に人間として成長したい人は辞めていく。

 

この会社、どうかしてる。
20x0年にこの会社は存在しているだろうか・・・