7月17日は「道みんの日」
「道民の日」ではなく「道みんの日」なのは、「北海道みんなの日」の愛称だから、だそうです。
平性29年(2017年)に制定されたそうなので、北海道出身とか、「以前、転勤で札幌に住んでいた」という方でも、ご存知ないかもしれませんね。
2020年夏まで17年ほど、ワタシは東京都民(新宿区民)でした。
東京にも、都民の日(10月1日)があって、都立の美術館や博物館などが無料開放されます。
こちらは2023年の情報。
一度どこかへ行ったことがあるか、入ろうとしてやめたか、うろ覚えなのですが。
「都民の日」の施設無料公開は、概して、めっちゃ混む!のです
長蛇の待ち行列にギブアップしたか、入ることは入ったけど混雑ひどすぎて早々に出てきたか(無料だからまあいいか、とか思いながら)
東京では「混雑してた!」という記憶が多すぎて、それが「都民の日」がらみだったのかどうか忘れてしまいましたが。
都民時代の後半は逆に、「都民の日」に「無料公開の施設」には近寄らないようにしていたものです。
そんな記憶がありましたから、「北海道みんなの日」の無料開放もものすごく混むのでは?と懸念しましたが。
まあ、一度行ってみないと、わからんよね。
東京と違って、北海道にはその日だけ「境」を超えて、無料公開のため「だけ」にやってくる県民はほぼいないだろう、と推測して。
どこへ行きましょう。
どっちにしても、近々「年間パスポート」を作る予定の「北海道立博物館」と「開拓の村」は見送って。
「無料なら、行きましょうか」なところへ。
JRで桑園駅へ。
札幌競馬場の最寄り駅だが、今回は馬じゃないよ。
ここからブラブラ散歩しながら行こうと。
市場があり、「朝市」もあるらしい、というので見てきた。
札幌らしい観光エリアに「二条市場」というのがある。
「あそこは観光客向けなんだよ」と、誰かが揶揄するのを耳にしたことがある。
「地元の人は、別の市場に行く」んだと。
それがたぶん、こちらですな。
停まっているのは地元・道内ナンバーがほとんど。
日常な感じでお買い物をしている方を見かけた。
さて、街を眺めながらぶらぶら歩いて、最初の目的地。
北海道立近代美術館。常設展が無料。
「浮世絵のヒロイン」を観てきました。
「近代美術館」って、こういう感じよね〜。
むむっ!「道民の日」と書かれているぞ。
特別展は「鳥獣戯画」など。
そっちも観たかったけど、どうせ有料なら空いている日に…
とワタシは思ったんだが、特別展のほうには列が出来ていましたな。
常設展は、東京感覚が残っているワタシにとっては「なんだ、十分すいてるじゃん」
帽子をかぶったお子様軍団が走り回ったりして、いささか気になったが、まじめに何か書いている子もいて微笑ましい。
こういう光景を見ると、「都会の子」は幼い頃から本物の文化芸術に触れるチャンスが多くていいなあ、と思ってしまう。
いや、「都会が一番!」と言いたいわけではなく。
豊かな自然に囲まれてのびのびと幼年時代を過ごすのもステキだな、と思うし。
文化的な刺激を気軽に受けるチャンスは少ないのに、さほど自然も豊かとは言えず、のびのびとした環境というわけでもない「中途半端な中小都市」というのはなんだかなあ、と思ってしまうわけですよ。
結局のところ、これも「親ガチャ」なのかな。
次は、すぐ近く。
裏から入ってしまったのかな。
林のような公園のようなところに、北海道知事公館構内竪穴住居跡のごあんない。
そういえば「札幌の家」を探し始めた最初の頃、「知事公館」が名称に含まれる新築分譲マンションも候補だったっけ。
ときどき散歩するにはいいエリアだけど、「ワタシには」合わないな、と思った。
その直感はたぶん、正しかったな。
北海道立三岸好太郎美術館。
なんとなーく絵を鑑賞するのも好きだが、作者の「人となり」や「経歴」がどうしても気になってしまうワタシ。
三岸好太郎のことなど、まったく知らなかった(教養が足らんで、すみませんねえ)のだが、東京都中野区に住んでいた時期があるとかで。
沼袋とか、鷺ノ宮とか、懐かしい地名を目にして、すっかり親近感。
中野区の会社で2年くらい、働いていたからね〜。
2箇所回って、ちょうど早めのお昼時。
大庄水産で焼き魚定食980円(ご飯大盛り)。
大庄の株主優待券1000円分で、自腹ゼロ。
首都圏の大庄グループと比べて、「定食の内容がいい!」と常々感じていまして。
ここに限らず、席もゆったりしていて、同じ金を使うなら、東京より札幌のほうがいいな、と感じることはとても多いね。
「道みんの日」の無料開放、最後の目的地はこちら。
時計台。
観光のがっかりスポットとして有名だが、個人的には好きな場所。
といっても、中に入ったことは…たぶんない。
高いビルに囲まれた都会のど真ん中、木々に囲まれて、ひっそりと佇んで。
そこだけ、時が止まっているような。
外から見るだけ。それが、好き
時計台の鐘が鳴る、ということを、2拠点生活を始めるまで知らなかった
北海道のSTVラジオで、時報に時計台の鐘が放送されることがあって、それで知ったのだが。
時計台の中に入ったことがないのは、入館料がかかるから、ではなくて。
いつ通りかかっても、混んでいるように見えたから。
今回は「道みんの日」なのに、すいている気がしたけれど。
入って納得?暑いのよ
ただ、昔の札幌の写真や文書とか、年表の類など、展示物はワタシの好物が多くて、これは意外や意外。
2階。
ヨーロッパを旅したとき、くたびれて教会で休ませてもらったことが何度かあるけれど、それに似た印象がある空間。
新札発行に合わせて貼り付けたと思われるものを発見!
「留学生の海外派遣」
そう、津田梅子さんは北海道開拓使と関連があるのでした。
もしかしたら、出てくるかも…と、先日、某銀行のATMで29000円おろしたんですけれど。
諭吉が2枚、英世が9枚、出てきました。
一葉は出てこなかった
そういえば、この某銀行でお金をおろしたことは何度もあるけれど、5000円札が出てきたことはないのであった…。
同様の運用が続くとしたら、某銀行のATMで梅子が出てくることはないのかしらん。
というわけで、「道みんの日」はおしまい。
「都民の日」と違ってそんなに混んでいないので、来年以降もどこか訪れてみたいですね〜。
ところで、我がふるさと神奈川県には「県民の日」が、ない。
藤沢市は、「都民の日」と同じ10月1日が「市制記念日」なのだが、学校は休みではなかった記憶がある。
今振り返ると、「こども」というのは「自分が置かれた家庭や環境がデフォルト」と認識するものなのですね。
「デフォルト」が、良くても悪くても、関係ない。デフォルトはデフォルト。
東京都は「特別なところ」だから「都民の日」があるのだ、となんとなく思ってしまっていて。
県によっては「県民の日」がある!ということに気づいたのは…
結婚して茨城県民になってからか(茨城には「県民の日」がある)、電車通勤中の吊り広告だったか…。
どっちだかはうろ覚えだが、ディズニーランドに「県民の日」に該当する県民限定の入場券が存在する!というのを知ったときだった
※今も存在するかどうかは知らない。30年以上前の話。
どっちにしても、「県民の日」の存在を知ったきっかけがディズニーランドだった、というのがアレだが。
まあね、神奈川に「県民の日」があったとして、県立施設が無料開放されていたとしても、藤沢市だとさほど恩恵はない
交通費がかかるからね。
県立の体育施設は市内にあったけど…あれが無料開放されてもなんだかなあ、である。
県立高校は…休みになってたかな。
その程度ですな。