10日間ほど、ブログの更新をお休みしましたグラサン
 
突然ですが、「2拠点生活」を始めたのです。
 
2年前に新宿から引っ越してきて、現在の住まいは藤沢市内の賃貸マンション。
このたび、札幌市の郊外に、中古マンションを買いました拍手
 

 
いろいろなことがトントン拍子で進みすぎて。
連れ合いが先に札幌入りして、購入の契約と支払いを済ませ、一足先に住み始めました。
ワタシは、漢検(今回も不合格確定だけどさ)が終わってから、合流。
 
成田空港第3ターミナルから、ジェットスターで札幌へ。
安い便を狙ったので、往復で12000円くらい。
 
備忘録を兼ねて、これからしばらく、2拠点生活のネタを書いていきます。
 
 
「2拠点生活」をしよう、という構想は、10年以上前からあったのです。
冬は暖かいところ、夏は涼しいところ、と「渡り鳥」のような暮らしがいいなあ、と。
 
長野県の不動産屋から情報を送ってもらっていた時期もありました。
結局、維持費の問題とか、「飽きたら、そんなに行かなくなるのでは?」などと考えてしまって、踏み切れませんでした。
 
 
連れ合いが定年退職したら、数年間は海外で「ロングステイ」をするのもいいな、と考えた時期もあります。
一緒に行こう、という気はなくて滝汗
それぞれに好きなところへ滞在して、ときどきどこかで集合、現地解散、というような。
 
ワタシはマレーシアがいいな、「どの街でロングステイしようか」とあちこちをブラブラしてみましたが。
どこへ行っても、「1週間か10日間で十分なのでは?」と感じてしまって、このアイディアも放棄しました。
ちょっと長い旅行で、十分じゃん、とね。
 
 
ところが、父がおかしくなって、老老介護をサポートする生活が始まって。
それでも当初は、新宿に住み続けていました。
通院や介護サービスのタイミングをみはからい、ワタシの不在時は連れ合いがサポートする体制を整えて、1週間以内のひとり旅は決行できたのですけれど。
 
コロナの影響で、連れ合いが早期退職して。
緊急事態宣言(なんだか、懐かしいね、この響き)で県境を超える往来が躊躇われるようになり。
 
ならば、えーい、実家の近くに引っ越してしまえ!と藤沢に「移住」したのが2年ちょっと前。
 
今年の夏に父が亡くなり、ワタシはしばらく、藤沢に張り付いていなくてもよくなりました。
 
ただ、母が弱ってきて、介護や看病が必要になったら、また側にいたいと思う。
それはいつか?
それまでずっと、好きでもない「故郷」、思春期から出て行きたくてたまらかった「故郷」にいるのか?
 
母には、少しでも長く、元気に生きていてほしい。
ただ、見送ったときにワタシが70代とかになっていたら?
おそらく、ワタシももう動く気になれず、両親と同じ藤沢に骨を埋めることになるだろう。
 
それだけは、絶対に!
イヤイヤイヤイヤ〜〜!!!!
 
という気持ちを連れ合いに訴え、母が元気な今のうちに「終の棲家(仮)」を用意し。
母が元気な間は、ちょこちょこ行き来する「2拠点生活」
介護や看病が必要になったら、藤沢常駐で、ときどき札幌へ息抜きに行く生活。
母を見送ったら、今度こそ愛憎入り交じる(?)藤沢とはおさらばして、札幌へ本格移住。
 
さて、2拠点生活はいいとして、なぜ札幌だったのだろうか?
 
 
「北海道」というのは、あっさり合意に至った。
連れ合いもワタシも、北海道が好き。
 
連れ合いも、愛知県の実家から出ていきたいタイプの人間だったらしく、本当は北海道大学に進学したかったようだ。
当時は青函トンネル開通前で、陸続きのほうがよかろうという理由で、東北地方で「一番実家から遠い国立大学」に進んだ。
存命だったころの義母がときどき「名古屋大学でも行けたのに」とニコニコと愚痴っていたのを思い出す。
 
ワタシの北海道愛は、大学に入ってからハゲしく傾倒していた某ジャーナリスト(今となっては気恥ずかしいので、実名は伏せますわ)の著作で、「下から目線」の北海道のルポルタージュを読んだことがきっかけだった。
一度も「観光」にすら行ったことがないくせに、「観光地ではない北海道」に強く惹かれ、夜汽車に乗ってひとり旅に出たもんさ。
(ちなみに、鉄道愛を自覚したきっかけはこの旅だったと思う)
 
何度も訪れるうち、「観光地ではない北海道」がますます好きになり、20代前半は「北海道へ移住したい!」と本気で考えるようになっていた。
仕事へのぼんやりとした不満もあったんだと、今は思う。
 
そのうちに、仕事が面白くなって、長期の海外出張へ行くようになり。
ついでに(?)遠距離恋愛もするようになり。
 
「北海道へ移住したい」という、割とかなえやすい「夢」のことは、ずっと忘れていた。
 
 
…というのが、ワタシの「公式な」北海道愛の原点だと思いこんでいたのだが。
 
 
今回、新千歳空港から札幌方面へ向かうJRからぼーっと外を眺めていて、「あ、違うよ!」と突然思い出した「真の原点」があったのだわ。
 
 
それは、中学生のときに熟読玩味した『麦ちゃんのヰタ・セクスアリス』という漫画。

 

 

↑あらすじを読んで、懐かしくてたまらない。

 

中学生だったから、作品の前半に描かれる高校生活も興味深かったし。

作品に描かれた北海道や北海道大学に、すっかり魅せられていたのですわ。

 

よし!ワタシも北海道大学に行くぞ!

※この直前はゴダイゴにはまっていて、「タケカワさんと同じ東京外国語大学へ行こう!」と思っていたミーハーなワタシ。

※どっちにしても国立大学なのがアレだが。

 

つまり、ワタシは40年以上前から、「北海道で暮らしたい」と思ってきたわけです。

 

で、なぜ「札幌」か?というと。

便利だからです。

 

本格移住ではなく、藤沢と頻繁に往復するので、「行きやすい場所」がいい。

その点、札幌市内で駅から近いところに家があれば、仮に札幌にいるときに実家からSOSがあっても、簡単に戻ってこられる。

 

我が家は車を持たない生活をしているので、率直に言えばワタシも、北海道や田舎への移住はムリだと思い込んでいた。

 

しかし、よくよく考えれば、札幌は「都会」なのである。

藤沢よりもずっと!ね。

駅とスーパーが近ければ、車はいらない。

 

で、そういう中古物件を見つけたわけです。

 

詳しいことはおいおい綴っていきますが、「車がない」というのは、安い物件を見つける上では有利だったのです。