図書館で借りた本📖
よく考えたら、まだ読んでないじゃないのさ
これはいかん!と図書館に貸出予約。
手元に届いた本は1982年発行の文庫本で、活字の小さいこと。
今の文庫本って、昔より、活字がずっと大きいのよね。大活字本じゃなくても。
「好きになったこと」に関する文章を読むのが大好き
「山」にはまった頃は、新田次郎の著作や『山に逝ける人々』など、登山がらみの本をあれこれ読みふけった。
鉄道好きになった当初は、宮脇俊三や種村直樹の本にはまった。
そうそう、西村京太郎のミステリーもよく読んだ。
この『阿房列車』は『第一阿房列車』というタイトルで出ているのと同じ内容らしい。
昭和26年(1951年)までの「乗り鉄」の記録。
「用事のない旅は愉しい」という偏屈、変わり者の百閒先生に、猛烈な親近感を抱いた。
だってワタシも、ただ列車に乗って、移動するだけでいいんだもん。
こんな話を、あるとき旅先で言葉をかわしたフランス人にしたら、鼻でせせら笑われた。
ついでに「動物園に行く」と言ったら、「動物園は動物虐待施設」という考えの持ち主だったらしく、めっちゃ嫌な顔をされた。
旅先で出会った人との「不愉快な思い出No.1」は、これである。
まあ、「鉄道」なんて移動手段に過ぎない、というのが「普通」かもしれないけどね。
百閒先生はワタシと違って、同行者付きで旅をする。
そのやりとりがまた、ところどころトンチンカンで、面白い。
ワタシも乗ったことのある路線の話ばかりだが、1等から3等まである列車の識別名とか、今では新幹線以外ではお目にかからないレベルの超長距離列車のこととか、時代を感じさせる記述が多いのも、とても楽しい。
岡山出身というところも、ワタシが百閒先生に親しみを覚える要因のひとつ。
ワタシも、結婚前の本籍は岡山県だし、父方の親戚は岡山だし、ワタシ自身も2年ほど住んだことがある(幼少期だけど)。
そのほかにも、岡山は何かとご縁がある土地なのだ。
あーこんなことを書いていたら、今年の夏は久しぶりに、「青春18きっぷで」岡山方面に行こうかしら?なんて思っちゃう。
鉄道絡みで、最近撮ったお写真を。
踏切に「いのちの電話」の看板。
小田急線は、新宿に近い方は高架化が進んでいるが、江ノ島線はこんな感じの踏切がいくつもある。
駅のホームドアも、設置はまだまだ。
その気になれば、いつでも…な環境ではある。
この看板に、効果があることをお祈りします