最近、株主優待の廃止や改悪が進んでいます
一般的な背景は、すでにあちこちで論じられています。
↑ここに列挙されているオリックス、JT、マルハニチロはすべて保持していまして
ワタシも、かなり影響を受けているのです。
個人的に、最近考えていることなど。
ワタシが株式投資を始めたのは25年前。
はじめから、株主優待を意識していました。
コロナ禍前の「株主優待狙い」は「外食」に使えるものが中心でした。
新宿区在住という利点を活かし、都心の映画館の招待券がいただける銘柄も保有していました。
期限が迫り、そんなに観たくない映画で「優待消化」をするために映画館に行く自分が、ちょっと嫌になることも。
豊かな生活を目指す株式投資なのに、やってることが貧乏くせえなあと
少し早い隠居生活を始めてから3年くらい、「お土産」や「懇親会という名のタダ飯」を目当てに、株主総会に足を運んでいた時期があります。
株主総会は平日の午前10時開始がほとんど。
会社や学校に行っていたころは、行きたくても行かれなかったのです。
最初は楽しかったけれど、株主総会が集中した日に、浜松町だったかしら、株主総会の「お土産」が入った紙袋をいくつも持った個人投資家らしき人々とすれ違い、嗚呼、自分もこいつらの仲間なのか、と嫌気がさしました。
時間を費やしてかき集めたお土産も、「…そんなに欲しいか?」と疑問を抱くようなものだったし。
コロナ禍で、東京を離れたのをきっかけに、優待戦略を見直しました。
「地方都市でも使える外食の株主優待」、「自宅に届く食物」、「生活に役立つもの」をもらえる銘柄を物色するようになりました。
コロナ以前は、国内外へ旅行に行くことが多くて、「自宅へ届くもの」を受け取るのが鬱陶しかったのです。
「自宅へ届くもの」をホイホイ喜んで受け取るようになって、約2年。
正直、飽きてきたのです
本当に欲しいもの、生活に必要なものは、よいのです。
そうでもないものたちは…
「もらえるものなら何でも嬉しい」という人も、多いかもしれません。
しかし、残念ながら、ワタシはそうではなかった。
配当を受け取って、好きなものを、好きなときに買うほうが、ずっと楽しいや
映画だって、「優待があるから」という理由で観に行くより、本当に観たい作品を自腹で観るほうが、ずっと楽しい。
実際、「優待鑑賞」をやめてからは、映画館で寝てしまうことはほとんどなくなった。
「優待鑑賞」だと、しょっちゅう寝てたのだ。
(もちろん、本当に観たい作品を株主優待で楽しめれば、それが最高ですが)
そもそも、株主優待も、株主総会のお土産も、「おまけ」みたいなもの。
「おまけ」が欲しくて投資をするのは、「おまけ」を目当てにお菓子を買う子供と、五十歩百歩ではなかろうか。
…とまあ、そんなことを考えたわけです。
JTは配当がよいのでしばらくホールドすることにして。
オリックスとマルハニチロは、潔くおさらば
勢いで、十分な利益が出ていたKDDIも売っぱらってしまいました。
その他にも、いくつかの銘柄を売却しました。
これらの売却で出来た「現金」を元手に、
「配当重視」「自分にとって美味しい株主優待」「私的に、夢が持てる銘柄」
…の「新しい方針」で選んだ銘柄を買っていこうと思います。