録画しておいたNHKスペシャルを観ました。
「横綱 白鵬 ”孤独”の14年」
横綱の去就はニュースにも取り上げられるので、大相撲にさほど興味がない方でも、ここ数年の白鵬の「引退問題」はご存知でしょう。
言動や品格に「物言い」がよくつきましたが、思い返すと、横綱になった当初はお行儀が良くて、礼儀正しく、「日本人より日本人らしい横綱」でした。
それは、元横綱で、モンゴルの先輩でもある朝青龍へのアンチテーゼだったのかもしれません。
いつしか、「態度が悪い」「不遜」「勝ちにこだわる」「あれは横綱相撲ではない」と批判されることが多くなった白鵬。
そんな白鵬を「作ってしまった」のは、「品格のない観客」や、ワタシも含む大相撲ファンだったのかもしれない。
この番組を見て、そう思いました。
「日本人に愛される横綱になりたい」
横綱昇進がかかった稀勢の里との一番に、複雑な思いを抱いていた白鵬。
愛されないなら、勝つしかない。
大相撲に限定した内容じゃない。
生き様という点でも。
異国で生きていこうと決めた人間に対する「まなざし」という点でも、考えさせられる番組でした。
再放送があります。20日午前0時20分から(火曜深夜)。