「知的好奇心をそそるもの」探索の続き。同じ公開講座シリーズです。
東大TVチャンネルで公開されている講座です。
石井直方さんは、Eテレで何度か見たことがあるな〜
今度も冒頭に、東洋医学の「気・血・水」の話が出てきます。
全体的には、新しい知見の紹介です。
運動が認知症を予防するという説について、
はっきりしたことはわからないとしながらも、推定される考えなどを、
わかりやすく、興味深く解説しています。
講義の最後に、臓器間ネットワークの話が出てきます。
NHKスペシャルでも取り扱っていましたが、
脳を介さずに、臓器同士が情報伝達物質を使って直接やり取りしているらしい、
という新しい話題です。
鍼灸学校時代に、雑談のように聞いた話ですが、
ヒトの身体の仕組みの解明は、コンピュータ技術の発展と、相互に影響し合っているんですって。
なるほど、情報伝達物質を使って、臓器同士が直接やり取りをする、っていうのは、
水平分散的なコンピュータネットワークや、インターネットの仕組みと、通じるところがあると思います。
昔は、中央の巨大で強力な大型コンピュータが統括して、
端末はその指示で動く、というイメージでした。
これは、脳が身体全体を管理している、という考え方に似ています。
「コンピュータ技術の発展」と「身体の仕組みの解明」の関係について、
「どうしてそういうことになるんでしょうね?」と、
その話をしてくれた先生に軽くたずねてみました。
「こうしたらいいんじゃないか、と工夫を続けると、神さまが作ったものに近づくんじゃないでしょうか」
というのが、お答えでした。