2月6日の「こえのブログ」で、「高速バスを使った弾丸国内旅行」をキャンセルしたことを話しました。
https://ameblo.jp/ahaki-suu2/entry-12573091911.html
そのときに、【余談】として、LCCで東南アジアへ行く計画を立てた、と記しましたが、その旅行もキャンセルする決断をしました
予約しているのは「エアアジア」というLCCです。
2月29日の深夜発の羽田発クアラルンプール行きで出発、クアラルンプールで乗り継いでタイのバンコクへ行くつもりでした。
予約したのは、1月20日。2月下旬なら大丈夫だろう、という、今思えばポジティブすぎる判断でした。
一昨日までは、
日本から海外へウイルスを持ち込まない(持ち出さない?)ように気を付けて生活をして、
旅行を決行するつもりでした。
しかし、昨日のテレビ番組で、
タイでは、「日本への渡航を見合わせるように勧告している」
「最近、日本に滞在した人に対して、入国時の検疫を強化する」
「バンコクでは、日本に滞在していた人は、公共交通機関を利用しないように呼び掛けている」
などなど、行っても楽しくなさそうな声が聞こえてきたので、止めることにしました。
ホテルは、無料で簡単にキャンセルできました。
問題は航空券です。エアアジアは、どのプランで予約しても、欠航や運休にでもならなければお金は返ってきません。
格安プランでなければ、無料または少額で日程の変更ができます。経路は変更できません。
そもそも、今回は「どうしてもバンコクへ行きたかった」わけではありません。
くさくさしていたので、安く行かれる東南アジアならどこでもよくて、できればクアラルンプールにしたかった。
しかしこの時期、羽田からクアラルンプール往復はあまり安くなく、
そこからさらに乗り継いでバンコクまで行くほうが、なぜかずっと安かった、
ので、バンコクに行くことにしたのでした。
往復・諸手数料込みで37575円でした。
高い手数料を払って、変更することは可能です。
7月上旬なら、30000円くらいで変更できることがわかりました。
さて、変更すべきか否か。
支払ってしまった37575円は、行動経済学などでよく使われる「サンクコスト(埋没費用)」です。
これは、事業や行為につぎ込んだお金・労力・時間のうち、撤退・縮小・中止をしても返ってこないものです。
どっちにしても、もう返ってこないのに、「これだけつぎ込んだのだから」と撤退や中止の決断ができずに、
ズルズルと深みにはまっていく、というのは、人間の心理としてよくあることでしょう。
一般向けによく引き合いに出されるのが、「食べ放題の料金」です。
元をとるほど食べようが、食べまいが、支払う金額は固定していて変わりません。
それなのに、「払った分だけ元を取らなきゃ損!」と食べ過ぎて、
かえって楽しさを失ったり、体調を悪くしたりしたのでは、元も子もないでしょ?というやつ。
私はとっさに考えました。
30000円でバンコクに往復できると思えば、37575円のことは忘れて、変更したほうがいいのでは?
それに、合わせた金額の6万円台後半でバンコク往復というのは、安くはないけど、あきらめがつかないほどは高くない。
そこで頭を冷やして、考えなおした。
過去の経験でも、「ケチがついた旅行」を決行すると、ロクなことはなかった。←これは非科学的なので、わきへ押しやるべき考え。
私は、どうしてもバンコクへ行きたかったわけではない。
「この時期に、安く行ける東南アジア」ならどこでもよかった。
したがって、「この時期」でなければ、「バンコク」である必要はなく、さらには「東南アジア」である必要もない。
30000円前後で取り直せるなら、クアラルンプールかシンガポールのほうが嬉しい。
というわけで、結論は、「変更しないで、キャンセル」
37575円は、一切戻ってこないわけではありません。
空港利用料金など、一部は、請求すれば戻ってきます。
手間を考えたらバカバカしい金額かもしれませんが、今後のために、試みようと思っています。
…と!ここまで心を決めたあとに入ってきた「情報」。
エアアジアには、成田とバンコクを結んでいる「直行便」もあり、そちらは「手数料無料で変更」という対応をするらしい。
また、旅行中止の件を連れ合いに報告したところ、
「こういうご時世だし、何らかの有利な条件を引き出せるかもしれないから、ダメ元で交渉してみてはどうか?」との助言を得ました。
なるほど。
数回のリストラチャンスにも巻き込まれず、サラリーマン社会をしたたかに生き抜いてきただけの「知恵」はありますなあ、とヘンに感心。
エアアジアは、ネット経由でなんでも受け付ける航空会社。
とりあえず、「無料なら変更」を視野に入れて、昨晩、いくつかの希望条件を投げてみました。
さて、返答はいつ来るでしょうか。