NHK総合テレビ 日曜夜11時「女王ヴィクトリア2」が始まりました。

 
シーズン2は、若き女王ヴィクトリアに最初の子供(王女)が生まれた直後からスタート。
アフガン戦争の戦況が悪化したという報告が入ってきて、ヴィクトリアは国民の士気を高めるための行動を起こします。
 
アフガニスタンは昔から、大国が何度も介入(戦争ともいう)を試みたけれど、いずれも手を焼きました。
地理的に難しくて、したたかな人々の棲むところだ、と聞いたことがあります。
現代にも通じる、そのあたりの事情を踏まえて視聴すると、さらに楽しめるのではないかと思いました。
 
狭義の「アフガン戦争」は、シーズン2の初回に出てきた「第一次アフガン戦争」と、ロシアの介入も絡んだ「第二次アフガン戦争」を指すそうです。
シャーロックホームズの相棒ワトソンが従軍していたのは、第二次アフガン戦争です。
シャーロックホームズの登場人物は、ヴィクトリア女王と同時代の人たちなんですね。
 
???なんか変な感じがする。と思ったら、私の脳裏に浮かんでいたのは、カンパーバッチ版のワトソンでした (^^;
カンパーバッチ版のワトソン(演じたのはマーティン・フリーマン。好みのタイプなのだ♪)が従軍したのは、21世紀のアフガニスタン紛争です。
やはり、難しい地域なのですね。
 
ところで、初回放送の最後に「マリー・ファーガスをしのんで」というクレジットが出ました。
ネットで探してみました。Marie Fargusさんは「女王ヴィクトリア」のプロダクションコーディネーターを務めた方で、2017年に40歳の若さで亡くなったそうです。
 
この情報を探す過程で、「女王ヴィクトリア」にシーズン3が存在することがわかりました。まだしばらく楽しめます♪
 
NHK BSプレミアム 土曜夕方4時半「刑事フォイル」も新シリーズが始まりました。
前シリーズは第二次世界大戦下、暗い時代が舞台でしたが、今回は戦後。
フォイルさんは警察を辞めて、MI5に移ります。え?スパイ活動?この後、冷戦時代ですからね。
前作は、映像的には比較的地味な刑事ものでしたが、新シリーズはアクションの要素もあります。
とはいえ、フォイルさんの武器はあいかわらず、洞察力と言葉のチカラです。素敵すぎる。
 
戦前・戦後を通じて、イギリスにおけるドイツへの恨みつらみ、ユダヤ人に対する複雑な感情、国を裏切る理由や裏切者に対して人々が向ける視線など、島国 日本にいてはなかなかわかりにくい事情が感じられて、その点でも興味深いです。
 
時代の違いもありますが、「自分たちの女」を敵に蹂躙されることへの男たちの怒りや憤りは、これまで、私には実感としてわかりにくかったです。海外ドラマを見ていて、少し理解できるようになりました。
必ずしも、女性を大切にしていたわけではなく、自分たちの「所有物」のように感じていたのかもしれないな、ということも。
 
このドラマで私が注目しているのは、フォイルさんの運転手サム(サマンサ)の変化です。
明るくて好奇心旺盛、純粋な性格で、初期の見た目は少年のようでした。
失敗も多いけど少しずつ成長して、フォイルさんにも信頼されて、運転だけでなく捜査や調査にもかかわるようになります。
 
このひと、いわゆる美人ではないけれどとてもチャーミングで、ドラマの中ではとてもモテるのです (=^・^=)
フォイルさんの息子と付き合ってたこともある、戦争のせいで別れたけど。
だんだん女性らしい魅力も増してきて、現在はとうとう人妻です。
これからどういう風に成長していくのか、楽しみにしています。
 
そうそう、前のシーズンにもときどき出てきたけれど、「ピアース」と呼ばれるMI5の偉いおばさん。
正確には、ヒルダ・ピアース。
 
007シリーズに出てきた「あの人」に雰囲気が似てるよなあ、と常々思っていたので、調べてみたら、ちゃんとブログに書いている人がいました (*^-^*) ローザ・クレッブ大佐という偉いおばさんです。
 
ピアースさんは、きっとフォイルさんに惚れていると思うので、これからが楽しみです♪