中国茶の教室に行ってきました
場所は天津市和平区升安大街34
タクシーなら
『南門外大街』『升安大街』交口
バスなら『升安大街』下車
地下鉄なら赤の1号線『海光寺』
バスを降りて北へ
バスで1区で『升安大街』
南門外大街道沿いに歩けば
升安大街道まで5分ほどです
今日の茶道具は
夏の終わりがテーマ
色付いた葉に夏の終わり
季節外れの蝉の図柄・・・らしい
茶桥
今回 の授業は『岩茶』
生産地は中国福建省武夷山
四大名枞
(岩茶の四大銘茶)
大紅袍
水金亀
白鶏冠
鉄羅漢
その他に
半天腰
石乳香
金鎖匙
老君眉
千里香
黄観音
・
・
・
どれも岩茶名前で
とれる量が少ないそうです
以前は300種類ほど木があったそうですが
現在 茶葉の種類で100種類ほどだそうです
現在は 武夷山から
気候の良い台湾にも種を移し
岩茶と同じように栽培された物が
多くなっているそうです
岩茶の特徴の一つ
火候香・火香
乾燥させる時の炭の香り
焙煎程度は4つ
軽火
中火
高火
足火
軽火は
葉が緑だが保存が難しく保存期間が短い
中火 高火が
一般的には美味しく
最初 炭の香りが残り
時間がたつと 炭の香りが消え
保存がしやすい
足火は
香は良いが 味が薄い
最初のお茶は
ななんと
『白鶏冠』
中国茶は通常
最初は薄いお茶 あるいは
味や質の低いものから順に
美味しいものへと飲んでいきます
そうする事で
常に美味しいお茶を楽しめる
ということです
今回最初のお茶が
高価な『白鶏冠』という事は
この後のお茶はもっと凄いってことです
2016年春の『白鶏冠』
1斤(500g)2000元
茶葉の量は7g
湯の温度は低めの95度
湯の量は140㏄
時間は30秒ほど
入れられる回数はナント10回
新茶なので茶葉は緑色で
新芽が白く
鶏のトサカに似ていることから
名前が付けられたそうです
湯の色は 浅橙明亮
浅いオレンジ色で
明るく澄んでいます
味は
醇厚 柔滑 回甘鮮爽
厚みがあり芳醇 醇厚
滑らか 柔滑
新鮮な甘味が口に残る
回甘鮮爽
渋さや苦みは全くありません
ガラス製の茶海の内側に残った茶が
まるで透明なワインの雫のような
茶の液跡が残るほど濃厚
うまみ成分 アミノ酸が多いそうです
茶殻も綺麗
新鮮で艶やか
次のお茶は
『武夷肉桂』と
『馬肉(馬頭岩で採れた肉桂)』
の飲み比べ
武夷肉桂のほうが白っぽく
馬肉(馬頭岩で採れた肉桂)の方が
黒く艶がある
最初に『武夷肉桂』
2016年春物
乾燥程度は中火
1斤(500g)600元
海抜が高いので新芽がなかなか出ない
一年に1回 5月に摘まれる新芽
秋にも摘まれることがあるが
秋は香はよいが
葉が大きく味が薄い
味は春が濃くて美味しい
武夷肉桂
茶葉の量は7g
湯の温度は低めの100度
湯の量は140㏄
時間は30秒ほど
入れられる回数は5~6回
(45秒~50秒)
最初の湯通しした茶葉は
ほうじ茶のような香ばしい豆の香り
湯の色は橙色
味は醇厚 柔滑
滑らかで厚みがあり
香りが高い
渋さは全くない
甘さは口の中に残るが
岩韻は短い
茶殻は厚みがあり艶やか
次のお茶は
『馬肉(馬頭岩で採れた肉桂)』
2016年春物
乾燥程度は高火
1斤(500g)1400元
茶葉の量は7g
湯の温度は低めの100度
湯の量は140㏄
時間は20~30秒ほど
湯の色は橙紅明亮
濃い目の紅がかった橙
味は
醇厚 甘滑 回甘持久 韻味強
滑らかで厚みがあり
韻も残る
高火の香りはするが
飲むと退火
炭の味はしない
茶殻を比べてみると
こんな感じ
最後のお茶は
『大紅袍』(奇丹)
2016年春物
乾燥程度は中火
最近の大紅袍は『商品ブレンド』といって
北斗
奇丹
肉桂など
色々な木の種類をブレンドした物が
売られているそうです
今回の大紅袍は
奇丹1種で 大紅袍と同じ栽培方法
同じ加工工程で生産された物
最初の湯通しでは
香ばしい豆っぽい香
茶葉の量は7g
湯の温度は低めの100度
湯の量は140㏄
時間は30秒ほど
湯の色は橙黄明亮
黄色みの強い中に
オレンジ色があり
明るく透明に澄んでいる
味は
回甘持続 柔滑 鮮爽
甘味が残り 滑らかで爽やか
少し果物の酸味が感じられる
茶殻は青っぽい
今日も
ゆったりとした贅沢な時間と
美味しいお茶で
心にも体にも良い時を
すごす事が出来ました