野菜を育てるのに必要なのは、土。
耕して、畝を作って、そこに種だったり、苗だったりを植えますよね。
小規模な面積でやっていた時は、手作業で全てをこなしていました。
鍬で耕して、畝を作って。
口で言うのは簡単です。
でも、本当に大変!
1aの畑を耕すのに、2日かかっていました…
そこで、就農にあたり機械の購入を決意しました。
そこで出会った、営業の方のお話です。
営業の方…ですよね?
私が住んでいる地域には、1件しか農機具屋さんがありませんでした。(それでも1時間半の距離ですが)
なので選択の余地はなし。
電話でアポを取り、1時間半かけて某有名農機具会社のお店に向かいました。
当然のことながら、私には機械の知識は全くと言っていいほどありません。
使ったこともありません。
「これが良いのかなぁ…」という目星はありました。
でも、それ以外にも種類などを確認したいという旨は伝えていました。
使い心地なども。
私、緊張していました。
こんな大きな買い物は初めてです。
それに、自分で決めて自分で何か進める事にも慣れていません。
元々緊張しいで、人見知りで、慣れていない人・事の前だと全く頭が回転しなくなります。
会話が続かなくなります。
結果、目星をつけていた機械を購入することにしました。
その時は、色々と聞いたつもりです。
そして、その時に聞かされます。
私、もうすぐで会社辞めるんです。と。
後日、見積書ができたら、送ってくださいとお願いをしました。
そしたら担当の方から、「出来たら送る前に電話をします。」と言われました。
きません。
週の頭に行ったのに、週末まで来ません。
時間かかってるのかなぁ。
そう思って、週明けまで待ちました。
そしたら月曜日のお昼。
きました。
電話じゃなくて、見積書が郵便で。
え、あなた電話するって言ってたよね?
あなたから言ったよね?
私待ってたけど?
まあでも、その電話がなかったからといって何か支障があるわけじゃなかったので、気にしないことにしました。
その後、ふとパンフレットを眺めていたら、衝撃の事実が。
「その機械だけでは、固くなってしまった土を耕耘することはできません。」
私が注文したのは、あくまでも、畝立てのみの機械だったんですね。
それ、聞いていないのです。
私も聞かなかったのですが。
何も疑わず、それだけで耕耘、畝立てができるものだと思っていました。
耕耘専用のロータリーも販売されていたので、急いで連絡しました。
追加注文できますか?と。
事務の方が対応してくれ、「後で担当から電話させますね」と言ってくれました。
私は待ちました。
でも、一向に電話は来ません。
次の日も来ません。
そしたら来ました。
見積書が郵送で。
特に付箋用紙が入ってるとかそういうこともなく。
電話が来たら、聞きたいことが何個かあったんです。
電話させると言われたから待っていたのに!
そして、その人は無事に退職なさったようです。
モヤモヤは現実に。
その後も、知らなかったことが次々と明るみになります。
新しく担当になった方はとても親切でした。
そして言われます。
「結構この機械、力が要りますし、ロータリーの取り付け外し、男性でも大変ですけど、大丈夫ですか?」と。
いやいや、聞いてないんだわ。
しまいには、耕運機じゃなくてトラクターの方が良かったんじゃない?とか言われて。
こっちはもう契約してしまってるんですよ。
さすがに頭にきて、言ってしまいました。
「辞めた人のことをあーだこーだ言うのは申し訳ないんですけど、説明とか何もなかったんです」と。
新しい担当者の方は、「「これを買う」って言われて来たら、こちらも売りますからねぇ…」なんてフォローしてましたけど。
私も詳しく聞かなかったのはダメでした。
どんな使い心地かとか、取り付けのこととか。色々。
しつこく聞けば良かったんです。
買うのは私なんだから。
その脳みそと行動力がなかった私も悪い。
でも、そのせいで悔しい思いをしました。
結果的にトラクターは予算的に無理でしたし、今回購入した耕運機しか、選択の余地はなかった。
でも、買う前に聞かされて納得して買うのと、あとから聞かされるのとでは話が違い過ぎる。
自分の能力のなさでもあると、考えさせられました。
自分から「これはどうなんでしょうか?」とか、聞ければよかった。
緊張や場の雰囲気に飲まれ、全然頭が回転しなかった。
人として、改善していかなければならないなと、痛感した出来事です。
自分のことは、自分でしか守れない。
夫に吐き出しました。
そしたら、
「辞めるからそもそもやる気なかったんじゃね?」
と言われました。
確かにそうだったのかもしれない。
人を信用し過ぎるのはダメ。
自分の意思や芯をしっかり持たねば。
と、考えさせられました。
という話でした。
でも、もう契約してしまったのでどうにもなりません。
がんばって、使いこなすしかありません。
どうなるのやら…