認定新規就農者。


村の農業担当課に相談に行った2年前に知りました。


こんな制度があるから、補助金もらいながら農業できるよ。


と、すごく簡単に言われました。


でも実際計画を立て始めて思うこと。


病みそうです。

いや、病んでます。


私パン作りが趣味なんですが、焼けて膨らんだパンを見ると涙出そうになるくらいには病んでいる今日この頃…


何をしてても就農計画のことが頭にあって、笑えない日々を過ごしています。


それだけ、頼りにしていた補助金。


ダメ、ダメ、ダメ!の日々で、めげそうです。


しっかりした根拠、データ、数字がないと、認めてはくれません。


算定根拠、ってやつ。


データ集め。

エクセルに向かう。

電卓を叩く。


そんな日々。




  所得250万の壁。


計画にあたり、200万〜250万(自治体によって異なるようです)の所得を目指す計画を立てる必要があります。


私の場合、県の担当者さんから


​ 250万の所得を上げるには、
 収入で1,000万が必要です


と言われました。


それプラス、


私は、最寄りの市場まで1時間半の村に住んでいるのですが、毎日その距離を出荷のために行き来するのは現実的じゃない。とも言われました。


となれば、地元だけで1000万の収入を上げる計画が必要。


無理です。


市場に出荷しないなら、販路が必要。


村の産直、隣町の産直とスーパー。


その販路で1,000万の計画を作りました。

誰が見ても無茶な計画です。


当然、


 もっと現実的な数字でなければ無理です
 認められません


そうだと思ってましたよっと。


その後、村の担当さんとも話をして、村の立地的条件等の現状を汲んでもらい、


​ 500万の収入で

 所得が200〜250万の計画


を作り直すことになりました。


市場に出荷しないのであれば、その経費が浮きます。(販売手数料や流通経費等)


県が作っている経営指標をもとに、私には絶対にかからない経費を削って削って、再び担当者さんに計画を提出。


今、回答を待っている最中です。




  行政は現実を突きつけてくれる理性的な機関


県と村と私の3者での最初の面談で、県の担当者さんから言われたこと。要約すると、


「ここで農家として稼ぐのは無理だから、認定新規就農者になるのは諦めて、メシ食えるくらいの収入が得られるくらいに小さく畑やればいいんじゃないですか?」


確かに言ってることは間違ってないんです。


前提として、この地で農業所得で250万稼ぐのは困難なんです。


行政は、農家になりたい夢を応援し、一緒に解決策を考えてくれるような存在ではないんだなとそこで気づきました。(あくまで私個人の見解です)


熱意だけじゃ、計画は作れない。

認めてもらえない。


当然ですよね。

感情で動いてたら、行政じゃないですよね。


私が農家になることを諦めさせるための面談のようなものでした。


この野菜は〜〜だからあなたには無理です。とか。


子供がまだ小さいから農業に打ち込めないでしょ?とか。


女性で一人で農業をする、と言うことにもたくさん苦言を呈され。


ビジョンは全て否定され、プライドも傷つけられ、とても悔しかった。


私の未来を案じてくれているのもわかっています。失敗してほしくないから、キツいことを言ってくれる。


農家は経営者です。社長です。

甘い考え、計画では成り立たない。

それを、教えてくれているんだなってことも分かる。


でも、農家になりたいんです。


諦めが悪いと言われても、最後まで諦めたくない。


やるだけやって、諦めるのはその後。


中途半端に諦めるのは、嫌なんです。

今までが全部そうだったから。




  最後に


県の担当者さんからの返事を待つ日々。


本音を言えば、補助金のことももちろんあるけど、


「認定新規就農者として認めてもらって就農したい」


という思いもあります。


でも…


もし次がダメなら、認定新規就農者になるのは諦めて、違う形で就農することも考えています。


補助金がもらえないなら、それなりの農業を。


認定新規就農者という制度に縛られることなく、できる農業を。


そう前向きに考えて、返事を待ちます。