結局、東京の桜

今年は見ることができませんでした。




東京をあとにし、

開花からちょうど一週間後の、地元へ。

戻った時には

既に満開時期を迎えていて、



新年度は

葉桜へと変わっていく桜を見ながら

一週間出勤しました。





次男がいる東京は、

この週末が満開時期でしょうか。

忙しい次男には

桜を観賞する暇もありませんが、

今担当している職場には

1時間ほどかけて通勤しているので、

途中で桜を目にすることくらいはあるかな?

ああ、桜の時期だな、桜が咲いたな、

…と気づくくらいの気持ちの余裕が

持てる暮らしをしてほしいと

願っています。






一方、長男の住む街では

4月に入ってから開花が観測されました。

例年よりは一週間ほど早かったようです。

この街の桜も、いずれ見に行くつもりなので

満開のタイミングを

十分に下調べしておかなくてはいけません笑



自然科学が好きな長男は、

月の満ち欠け、

季節の移り変わり、

虫の鳴き声や植物の芽吹き…と

普段から気にかけている人なので

桜の開花についてもLINEをしてきました。



「◯日に、研究室の花見がある」とも。



ふーん…

地酒、差し入れしてあげようか?

要らない?

と軽い気持ちで聞いたら



「して!差し入れしてして!!」

と食い気味に返信が。



私ね、ちょっと感激しちゃって。




歓迎コンパ、追い出しコンパ、忘年会…

学生にもいろいろ飲む機会があり、

お酒を飲めない人も

飲み会が苦手な人も

研究室で開催する大きな飲み会は

参加する人も多いと思いますが



うちの長男、

前にいた街では

ほとんど行くことがなかったんです。

ま、最後の追い出しコンパなんて

もう年下ばかりでしたからね笑

長男には研究室自体、

居心地が良くはなかったでしょう。

自業自得ですが、

留年しているという以外にも

行きたくない理由は

いろいろあったとは思います。

今でも、本人曰く

“いちばん好きな土地”だそうですが

苦い想い出の方が多いかもしれません。

人付き合いを

避けてばかりの時代もありました。

キャンパスの

銀杏が色づいたよ、とか

桜が咲いたよ、とか

今振り返ると、

長男から知らせてくれたのは

学部1〜2年の頃だけだったと思います。




それが、今は

キャンパスの桜の写真を送ってきて、


歓迎コンパや追い出しコンパはもちろん

芋煮会やお花見まで

ちゃーんと参加するようになって。



お酒の差し入れが欲しい、

と言うくらいですから

イヤイヤ顔だけ出して帰る

…ということでもなさそう。



先生方や先輩方、後輩達に

自分の故郷のお酒を振る舞いながら

コミュニケーションをとる息子を

想像したら、



暗黒時代もあっただけに

母親としては嬉しくて嬉しくて



大量の地酒を

送りつけました真顔



研究室開催の

キャンパス内でやるお花見は、

どんな感じなんでしょうね?

会費を集めて?

研究室の雑費で?

教授のポケットマネー?



ま、何にしろ

万を超える金額の、

アホほどの地酒が差し入れられたら

それはそれで

「何事?!」と思われるかもしれませんが、

許してやって。私の気持ちです。



こんな難し屋の息子を

受け入れてくださってありがとう。

こんな変わり者の息子と

仲良くしてくれてありがとう。

…という、故郷の母の気持ち。



それと、私から見た長男は

神経質で慎重な子だけど、

周りからはそうは思われていないらしく、

気風が良くて、大胆で、豪傑豪快で、

出身地を告げると

「あー!ぽい笑笑笑」と

爆笑されるんだそうで。



それも、私の血www

遠い遠い地に、たかだか2、3千円の酒を

同じくらいの送料で送るなんて

アホらしいと思いません?

どうせ送るんなら、たくさん

ええい、飲んどけ歌っとけ踊っとけ!

好きなだけ飲みな!!…と

出た。酒飲み土佐人の超丼勘定。




船中八策、桂月、安芸虎、酔鯨、

土佐鶴、南、瀧嵐、四万十川…

ラベル見ただけで

THE・高知!!とわかる地酒ばかりを、

いや、マジで、ドン引きされるくらい大量に

送りつけてやったさ(-。-)y-゜゜゜ふっ。




私は結局、

今年は桜をあまり見ていないですが

とても晴れやかな気持ちで迎えた

春になりました。