次男が東京に戻り、
再びお一人様生活になって3週間。
悪くないです。
寂しくないわけじゃないけど、
二人の息子どちらかとは
数日に一度は連絡がとれていますから、
元気そうな近況を聞きながら
私は誰に気兼ねすることなく
マイペースで暮らし、
うん、三人とも
イイ距離感、イイ関係。
私が年老いて体が動かなくなるまでは、
この暮らしがベター。
つい最近のこと。
長男に、
誕生日プレゼントは何がいい?と
聞きましたが、
長男は元々物欲がなく
私に何かを
おねだりすることも滅多にありませんし、
自分の身の回りに置くものは
機能、デザイン、すべて
自分に最も合うものを自分で選びたいという
合理的、現実的な
こだわり男子なので←可愛くない笑
要らない、と言ってきました。
でも、何も贈らないのは
私がつまらないので笑、
ビールのバースデーパックを見つけて
「ま、お風呂上がりに
ビールでも飲みなよ。」と
ポチッておきました。
先月、初めて
長男の部屋に上がったのですが
引越し前に
あれだけ私とバトルを繰り広げたのが納得の
部屋になっていましたね笑
「ずっとその地に住むかどうかも
わからないのだから
家具家電は、必要最低限の機能の
シンプルな単身セットで済ませろ」
と言う私と、
「俺の欲しい物を、俺が選ぶ」と言う長男。
親の脛齧りの分際で
自分ファーストな長男に腹を立て、
私は、
「だったら自分でやりなさい、
だけど好き勝手をした挙げ句
まだ学生を続けるというあなたに出せる
親としてはじき出した一般的な資金は
これくらいです。」と
それでも甘めに現金を渡しました。
住まいは、
駅チカほぼ新築
家賃高めのおしゃれマンション。
一人暮らしを始める資金は、
残すところ
親の言うとおり
学生らしい簡素な家具家電を
買うしかない程度になるよう、
私はわざと緻密な計算をして笑
長男を田舎から出し、
あとは長男に任せました。
身の程を知りなさい、
我慢を覚えなさい、
家出からの続きにある私の教育です。
しかし
残された資金で
家具家電を
調達しなければならなかった長男は、
“妥協” “譲歩”ということを
一切しなかったようです笑
ろくにバイトもせず、
親からの仕送りで
ラクラク暮らしてきた家出前の長男でしたが
新天地では死物狂いでバイトをし、
全財産のほとんどを投入したかと思う
自分仕様のPC←これいちばんの彼のこだわり
うちにあるより高価な、
最新の洗濯機、冷蔵庫…
見事な独身貴族の城が
できあがっていました
それも、長男らしいです。
数ヶ月の何もない極貧生活に耐え
親に必要最低限以上は頼らず
ここまで作ったのなら、
私は何も口出しはしません。
自分のこだわりが詰まった城で、
ペペロンチーノを作って←料理男子です
ビールを飲んだり、
クナイプで入浴した後
山崎や白州で一杯やりながら
友人とPCで会話する。
遅く起きた朝は、
茶葉から淹れた紅茶と
駅ナカで買ったお気に入りのマフィンを
いただきながら、
夕方まで論文を書く。
…これが、長男のお一人様ライフ。
私がプレゼントしたのは、
去年は、
マフィンと紅茶をいただく時に使う
大倉陶園の食器。
今年が、お風呂上がりに飲む
ビールなのでした笑
私が長男に贈るビールをポチッていた時
次男からもたまたま連絡がありました。
「今帰り。
明日は休みだから、飲んで帰ってる。」
会社の飲み会帰りかと思ったら・・・
忙しい業界にいる次男は、
土日出勤することが多くありますが
そこはね、今は令和笑
名だたる大手企業、
きっちりと振替休日を平日に取らせる
ホワイトぶり笑
週の半ばには
ポツポツと休みがある次男ですが、
仕事の日は、帰りが遅く
夕方終業チャイムと共に庁舎を飛び出す
地方公務員とは違います
お給料もかなりいただいていますが、
使う暇はなく、
寮は、帰って寝るだけのもので
長男のような暮らしはありません。
…が。
次男は次男なりの、お一人様生活を
満喫しているようです。
寝るだけの寮は、家具家電完備ですが
次男は、長男のように
自炊する時間もなく
お料理もできません。
お友達も多く、社交的な次男
寮内で同期社員と
部屋飲みをすることもありますが、
学生ではありませんし、
入寮者も同じ部署ではないので、
それぞれが
違う担当職場から違う時間に帰寮。
普段は、一人です。
夜、ふと来たLINEには
「明日は休みだから、
帰り道にある鮨屋に寄ったよ。」
一人で?
「うん。
今夜は宮城県の浦霞を飲んでみた。
ママと兄貴が言ってたとおり、薄いわ笑
水かと思った。」
行きつけかよ。
知らない店に
よく見ないで行くんじゃないわよ。
田舎者、ボラれないでよ笑
「そんな怪しい店には入らないよ笑
回るお寿司じゃないけど、
バカ高くもないし、
豊洲からのネタで、
まあまあいいんじゃないかなぁ。
軽く食べて、ちょっとだけ飲んで、
1万円でお釣り来る程度だもん。」
私は、東京に遊びに行った時のことを
思い出しました。
まだ、上京して2ヶ月だった5月。
けして、そう高くない
3,000円のとんかつ定食を
高島屋で食べて
「田舎より高い。」と言った次男。
隣の席には、小綺麗な格好をした青年。
ノートパソコンを開いて、
ビールとおつまみ、定食を一人で食べて
サッと1万円札を出して。
大学時代は、
昼食を学食で食べて
「ん〜、やっぱりね、
お腹いっぱい食べたら
ワンコインではおさまらない。
700円くらいかかる。」
と言っていた次男。
大学のメンバーと飲み会をする居酒屋は
「今日は飲み放題3,500円で安かったけど
揚げ物ばっかで刺し身とかが出ない。」
「今日は7,000円で高かったけど、
それだけ出したらコースでいろいろ出て
美味しかった。」
と言っていた次男。
5,000円もしない鰻重だって
「鰻はママと食べるものwww
普段友達と自分で払って食べようとは
思わないご飯だ笑」
と言っていた次男。
そうか笑
社会人一年生、一年足らずで
フラッと寄れる行きつけの鮨屋ができて
一人で軽く食べて
今夜は何にしようか…と
どこかの地方の日本酒を飲んで
1万円札をパッと出せる
暮らしになったか笑
スーツを着て、
ママが買ったいちばん高いコートを着て、
ばあばが就職祝に大丸で買ってくれた
お財布から万札を出して、
一見かっこいいじゃないか
そんな二人の息子の、
それぞれのお一人様ライフを聞いて
クスッと笑いながら、
「息子達が元気でありますように」
と神社仏閣巡りをしたり、
誰にも起こされないで
遅く起きた朝
ウエッジウッドのカップで
ゆっくりコーヒー飲んだり、
一人で海岸線をドライブしたり、
シャンパンと苺を用意して
推しのライブステージを見たりする私。
最高に幸せじゃないか!笑
亭主元気で留守がいい、とは言うけど
息子元気で留守も、悪くはない笑
三人三様のお一人様ライフ
それぞれ満喫中です。
今日も故郷の空は、真っ青だよ〜息子達。
母は、一人でも元気だよ。
あと15年なら、一人でもいいよ笑