年末年始休暇で帰省していた次男、
長男と違って
「休暇には絶対帰郷したいタイプ」
「一日でも長く田舎でゆっくりしたい人」
のはずですが、
私が一つ感心することがあります。
お盆の帰省も、今回も、
休暇を目一杯使って遊ぶのではなく
休暇初日は寮で洗濯や掃除をして
きちんと部屋を片付けてから帰郷。
休暇中には、
歯科に行き検診をし、
内科で花粉症の薬を予めもらい、
そして、休暇が終わる一日前には
寮に戻り、
仕事に行く準備をしたり
スーパーで買い出しをしたり
また始まる日常に備え、整える
…ということをする子なのです。
これは、私が
「休暇は
リフレッシュするためのものだけど、
仕事に支障が出るほど遊び過ぎるのはダメ」
「また頑張って働くための、休暇」
「休日には自分のメンテナンスをしなさい」
「それが社会人、それが大人」
と教え続けたからでもあります。
今、社会人一年生の若い息子が
きちんとそうしていることは、
私自身がそう在る姿を
見せてきた結果だと思うので、
次男が早めに東京に戻ってしまうのは
淋しくはありますが、
自分の働く姿勢、背中を見せられたことには
満足していました。
今回は、
連休に繋げて
1月8日まで年始休暇がありましたが、
1月7日の羽田行きの最終便を
予約していて、
休暇最後の一日は
寮で洗濯を済ませ、
クリーニングを取りに行って、
スーパーにパンや牛乳等を買いに行き
翌朝からの食べるものを準備して、
仕事に備え早めに就寝をする、
…という予定。
ところが、
羽田空港の事故の影響もあり、
遅延続きのせいか、
こちらからの便は
ほぼ毎日最終便が欠航になっており、
次男が乗る予定だった
1月7日の最終便も欠航の知らせが
前日に入ったのですが
うちの息子のように
連休に繋げて長い休暇を取った社会人や、
田舎での成人式を終えて
都会に戻る新成人、
冬休みを終えた大学生…と
こちらを発つ飛行機は全便ほぼ満席。
欠航の振替は1月10日以降になる、
ということで、
焦った次男、
ちょうど欠航連絡が入ったのが
鰻を食べに行こうとしていた
道中だったものですから、
車内で
「あ、やべっ！！
」
「仕事間に合わせなきゃ！！
」
「空席、空席！！
」
とスマホとにらめっこをして、
振替便を使わず、
予約便はキャンセル、払戻、
わずかに残席があった
同日1月7日朝イチ便を
改めて取り直しました。
朝イチ、ということで
前日1月6日
私の実家での夕食の後
「明朝はもうここには寄らないから」と
祖父母には挨拶をして。
で、1月7日。
春のようなことがあると大変なので笑、
※3月末日、脱藩ラッシュで
多数の同級生やその父兄に空港で遭遇
私もすっぴんではなく
一応メイクをしていこうと思い、
4時半起床で、空港に送っていきました。
可愛い息子、元気でね…
たまにはビデオ通話しようね…
田舎の美味しいもの送るね…
と
さあ、お母さん
泣くスタンバイOKです。
ところが、次男。
スーツケースを預けに行ったはずが、
スーツケースをコロコロ転がしながら
私の元に来るじゃありませんか。
やだ、可愛い
名残惜しいのね。
ギリギリまで、私といたいのね。
・・・と思いきや、次男
「間違えちゃった」
は？何事？
欠航→キャンセル→払戻→空席探し
…と焦った次男、
高知→羽田を取ったつもりで、
羽田→高知を取っちゃってて。
1月7日は、全便満席でどうにもならず
スーツケースを持ったまま
空港カウンターで翌1月8日空席を探し、
無事予約はできましたが、
おい。
お母さん、4時半起きやぞ。
どうすんねん、このフルメイク。
そのまま駐車場に戻り、
さっきトランクから
出したばかりのスーツケースを、
再び乗せて自宅へ。
・・・・・・・・・・
猫も、びっくり。
いや、猫はいい。
夜、実家にご飯食べに行ったら
じいじとばあば
えっ？！(╬⁽⁽ ⁰ ⁾⁾ Д ⁽⁽ ⁰ ⁾⁾)
誰？ソウ？
今日何日？え、ユウ？
今まだ2023年？！
兄弟似てるから、
一瞬わからなくなった祖父母。
祖父母の中では
ああ、寂しいなぁ
でも、次はソウが帰ってくるね、と
2月に帰省する長男との再会に
気持ちを切り替えたところだったもんだから
秒速で2月が来た気がしたのか？
それとも最近呆け気味だから、
次男が東京に戻るという前夜の話は
夢か妄想だったと思ったのか、
もはや今が
2023年か2024年か
1月か2月かもわからなくなったwww
「てへ。ぺろ。
今日もメシ食いまーす
」
と夕食を食らい、
「では、本当に、今度こそ
さようならwww」
と祖父母にバイバイ。
私は、
こんな凡ミスをした次男に
空港でイラッ！
だけど、毎日毎日
家では一人、人と会話をすることもなく
耳から入ってくるのは
ドラマやYouTubeの韓国語ばかりの私。
もちろん、人に対して
咄嗟に声を荒げることも、
叱ることもないわけで、
「ちょっとあんた！！
」
「何してんねん！
」
という言葉すら出ず、
韓国語で
「ヤー！！」
と、つい言った私に
次男、ただ爆笑。
「は？俺、シンデレラみたいじゃん。
12時過ぎた途端に、俺の扱い雑くね？」
と自宅にとんぼ返りする助手席で
ふて腐れてました笑
今日1月8日、
間違いなく高知発羽田行に乗って
先ほど東京へと戻っていきました。
FDA、JAL、ANAと3機並ぶ空港。
「ヤー！！」とは言いましたが、
一日長く一緒に居られたことは
嬉しかったです。
無事に滑走路から飛び立つところまで
複雑な思いで空港の外から見届けました。
こんな何もない、田舎の空港。
FDAが飛び立つまで、
JALもANAも動かなかったし、
次が着陸するのも、またしばらく後で、
こんな繁忙期でも2〜3機しかいない
空港です。
こういうところなら…
飛行機が少なかったなら…
地震がなければ…
今、そう思っても仕方ないことばかりを
考えながら、
羽田空港へと飛び立つ飛行機を
最後まで見ました。
一日ご褒美がついた、今回の帰省。
離陸を見て、
のんびり海岸線を走って自宅に戻り、
やれやれ、とコーヒーを淹れる頃にはもう
次男は羽田空港です。
既読になったことを確認してから
一息つきました。