最終日、

午前のそう遅くない時間に

ホテルをチェックアウトしました。

午後には出発し、

また田舎に向けて高速道を走り、帰ります。




その前に、長男と

最後のご飯を食べる約束をしていました。




その前日も

深夜~朝方まで研究室にいた長男は、

「眠い、だるい」と言いながら

ボサボサの髪とスウェットで現れ、

私は

いかにもめんどくさそうな

仕方なく着いてきただけの長男を

助手席に乗せ、

ランチに向かいました。



渋々着いてきたのがすぐわかる

長男の態度や格好に、

私のわずかな期待も砕かれました。

ああ、こんなでは

話を聞く気はないだろうな…と。





何度かした食事は、

話を切り出しやすいよう

帰省を説得しやすいよう

毎回個室を予約していましたが、

結局そんなシチュエーションでも

私は弓を引く瞬間を見つけられないままで



最後のチャンスは、

もう個室でもなく

ゆっくり話ができそうな夜でもなく



にぎやかな有名チェーン店の、

仕切りもないお座敷でのランチでしたから

私は

「どうしよう…

田舎に帰ってから

切羽詰まった手紙を送りつけて

泣き落とししてみようか…

それとも、年の瀬にもう一度来て、

無理矢理手を引っ張ってでも助手席に乗せ

田舎まで走ってみようか…」

と考えたりしていた為、

うわの空で車を運転しながら

お店へと走っていました。





車の中は、

長男がいちばんリラックスして

私にいろんなことを話してくれる空間です。




私が、

細木数子が亡くなったこと、

続けて瀬戸内寂聴も亡くなったことを

話していたら



長男は

「おう。そうだったな。

今、あの世のパワーバランスが崩れとる。」

「これで美輪明宏まで逝ってしもうたら

均衡がとれんぞ。あの世がカオス。」

とか言って、

全然相手にしてくれなくてね笑




私は、この時

うわの空で長男の話を聞きながらも、

細木数子の六星占術本に書かれていた一節を

思い出していました。




私は毎年、秋に

六星占術の本を買うのですが、

占いに興味がない私も

六星占術だけは読んでいます。



細木数子ちゃんの書いていた占術本は

誰にでも当てはまりそうなことを

それらしく書いているのではなく


良い時期もあれば悪い時期もある、

誰にでも平等にめぐる両方を

自然のリズムに従って

自分を省み、人を理解し、

礼節を踏まえ、祖先への感謝をし、

傲慢を捨て、

人間らしく生きましょう

…って訓戒を含めて書いているからで、




・・・あ、

こういうネタが気持ち悪いと思う方は

すっ飛ばしてください笑

回し者ではありませんwww

基本、私は占いを信じませんので、

星座とか血液型も

一切気にしない人です。

ちなみに、わたくしは

こんなにオッサンみたいな

大胆豪快人間ですが、

乙女座ですよピンクハート

県民性 





六星占術によると、

私はド派手で自由奔放な金星人。

華やかで社交的、

だけど

軽薄で計画性がなく

落ち着きに欠けるのが謗りの、

行動力がピカイチという人だそうで笑



長男は孤高の土星人。

プライドが高く頑固で

常に上を目指す、

協調しない強い信念の持ち主。




これまでもずっと、

この二年間も、

細木数子ちゃんの本に書いていたことは

怖いくらい当たっていて、

ただ、

「こうなりますよ」

「こんなことがおきますよ」

というだけではなくて

「自分を省みなさい」

「感謝をしなさい」

「無理をやめなさい」

「今は耐えなさい」

「今、頑張りなさい」

という言葉で、

自分を

慰めたり奮い立たせたりしてきたんですね。




長男はここんとこ“大殺界”で、

何をやっても、どう足掻いても、ダメな

最低の運気。

三年間の大殺界の真っ最中、

黙ってマンションから姿を消したのですが



「長かった停滞期も終わりに近づき、

少しだけ明かりが見えてくる」


「頑固で融通が利かない人、と見られていた

あなたが

“信念の人”という評価になる出来事がある」


という総運が今年は書かれています。




昨年秋は

「トラブルがあり、ダメージを受ける」

「壁にぶつかる」


今年初めは

「雰囲気が一転、

うまくいかなかった対人関係が

一気にポジティブに変容」

「課題や問題があっさり解決、

周りから手をさしのべられる」


春には

「引っ越し等の転機があり、

慌ただしいが良い結果に繋がる」


そして夏には

「将来財産となり戻ってくることがある

人生をワンランク上げる良い結果が得られる」




・・・この人、

壺とか水を買ってしまう人なんじゃ?

みたいに思われそうですけども笑、

大丈夫です。

600円の本しか、買いませんし

細木数子ちゃんもかおりちゃんも

そんなもの売り付けません笑

はい、興味のない方、

もう少しスルーしてくださいニヤニヤ





私が思い出していた本の中の一節は、

「土星人は

プライドが高く、

何事も自己解決をし自力で切り拓こうとする

融通が利かない頑固者。

しかし、

筋が通っていれば

素直に受け入れる一面があり、

近寄りがたい雰囲気に反して意外とお人好し」

というところ。




筋?

筋が通っていれば、素直に受け入れる?

筋って何よ!

どれだけこっちが筋を通せと言ってると

思ってるのよ!!

筋違いのことをしているのは、

この子でしょ!!

この子が素直に受け入れること、って

じゃあ一体何なのよ?!




私は、運転をしながら

ずーっと、心の中で叫んでいました。




続く→