私ね・・・

実はまだ、

来春から

長男がどうするのか、どこへ行くのか、



祖父母(私の実家の両親)には

言えてなかったんですよね。





いえ、隠したいことではなく、

“オール英語でのプレゼン”が成功し

無事進路を決められたので

両親には真っ先に報告したかったのですが



そうすると、

「で、いつ帰省してくる?」

と、その瞬間から

カウントダウンが始まるに決まってます。




何らかの喜ばしい報告ができるようになれば

きっと帰省してくる、と

信じているじいじとばあば




良い結果はとっくに出ていたのだけれど、

それを長男から聞いた電話で

「じゃあ、近々、」と

私が帰省を促した途端に




長男はごね始めて、

電話を一方的に切られちゃったので




私としては、

首を長くして待つ年老いたじいじとばあばに

「帰りたくない、って言ってる」とは

口が割けても言えず




とりあえず祖父母には

「まだ結果出てないから」と

引っ張っておいて




その間に、

長男に手紙を書いて、

何とかして帰省する気持ちになるよう

私なりに一応頑張ってたわけです。





一年半も行方知れずだった長男、

叱られるのが怖く、

田舎に帰る勇気を出せないでいます。

この気持ちは、私もよくわかります。

すぐに見つからなかったので

過去投稿は貼り付けませんが、

最近もどこかに書きましたね。

昔々、私も家を勝手に出て

友人宅に泊まったり

自分で住まいを探して引っ越したり

2ヶ月間ほど親に連絡をしなかったことが

あったので。

お母さんに電話をした日の、

怖くて怖くて震えが止まらなかった

公衆電話のプッシュボタンを押す指や

暗い雨空を

今も鮮明に思い出すことができます。





だから、長男に書いた手紙は、

長い長い文章になりました。





そもそも、じいじは

済んだことをとやかく言う人ではない。

もしじいじが何かを聞くのだとしても、

それは、

あなたが将来どうしたいのか

どんな夢を持っているのか

どういうビジョンなのか…

それを

春からあなたがどこで何をするのかを含めて

話せばいい。

済んでしまったことは言わなくていいから。

それに、いちばん心待ちにしているのは

あなたの成績や進路ではなく

あなたの元気な顔を見ること。

もう、そういう年齢なの。

5年…10年は生きてないかもね。

あなたが遠くの街に行ってしまったら、

もう一年に一回くらいしか

会う機会はないかもしれない。

じいじとばあば、いくつだと思ってるの。

何に代えても惜しくない、

可愛い初孫の姿を見ることが

あと5回しかないかもしれない、ってこと。

緊急事態宣言が出ているから

帰省は今すぐでなくてかまわない。

ゆっくり、よく考えてみて。





…で、

長男から色好い返事がもらえたら、

「お父さん、こんな結果だったよ!ハート

「嬉しいニュースを持って、

いついつ頃、帰省するらしいよ!」

…って、両親に話そうと思って。





ところがね。





半分呆け気味のばあば、

「まだ、結果出てない」

「いついつあたりじゃない?」←テキトー

「8月は、ないわね」

「前も帰省は、いつも9月だったでしょ」

「お父さんの誕生日あたりとか?」←来月末

と、私がごまかしているのに




そう言っても、すぐ忘れちゃって




「いつ?」

「結果、出た?」

「お盆は帰らないの?」

と何度も何度も聞いてくるようになって




お盆を過ぎたあたりからは、もう

数日に一回、

「帰省はいつって言ってたっけ?」

「で、結果発表はいつ?何日何曜日?」

としつこくて




今週なんかはね、もう

昨日も一昨日も聞いてきて。





ああ、もう限界だな。

これ以上は引き延ばせない。

長男からの返事は、まだないけど

とりあえず結果だけでも

話しとくか。

帰省は、コロナを言い訳にして

「あっちは緊急事態宣言出てるから、

もうちょっと落ち着いてからね」

とでも言って。






だから、昨日の晩

「この週末に、わかる」

「明日聞いておくよ」

と言って




今朝、美容院行くついでに

実家寄って、

シレッと

「あ、イケたらしいよ!キラキラ

「来春から◯◯に行くことに決まったよチョキ

って言うことにしたんですよ。





ばあばは、犬の散歩に出ていたから

その時はいなくて




まだ寝室で

朝のニュースを半分寝ながら見ていた父に

寝てんのかな?

まあ、いいや

大した話じゃないし

…と思いながら

「あ、ソウイチロウね…」

って部屋の入り口から声をかけたら




ガバッッ!!

と飛び起きて





ひー!(゜ロ゜;ノ)ノなに?

火事場の人?!

…ってくらい、

ええっ

Σ(Д゚;/)/?!

なんだと?!

確かか?!




って。

立ち上がって大声あげたと思ったら




クタン…と今度は座り込んで




良かった・・・

良かった・・・

もう、気になって気になって

最近眠れなくて、

ああ・・・




って、ちょっと涙ぐんでて





ええっΣ(Д゚;/)/

こっちが、ええっΣ(Д゚;/)/なんだけど滝汗

そこまでそのニュース待ってた?!

そんなに気になってたの?!

初孫生まれたとか、

初孫ハーバード大学受験とか、

とうとう孫が知事選に立候補したとかならね、

そりゃその反応でもいいんだけど、

たかだか学生が進路を決めただけだよ?

それほどの一大事?

いや、私は実は謙遜っていうかー、

神社に参拝はしてたけど、

たぶん大丈夫じゃないかなって

ちょっと思ってて滝汗

「期待しないでね」とは言ったけど、

あの子は失敗が怖い、臆病な人で

チャレンジする時点で

勝算を立てているはずで、

見込みのないことには手を出さない子なの。

だから、そこまで祖父母が

ビクビクドキドキしてるとは

思ってもいなくて・・・





「あ、あ、あ、

そうだ、えーと…」と

突如スマホを出し、誰かに電話をするじいじ。




ちょっと待ってよ、

誰にかけてんのよ、





「ん?お母さんに早く言わないとー!!ラブ




犬の散歩なんでしょ?

あと10分もすれば戻ってくるんだから、

わざわざ電話かけなくても…




「出ねえ・・・

ま、いいや、ちょっと探してくる!炎




いや、いいから!

そんな、70代後半のお爺さんが

外走ったら危ないから!

今日の気温は35度だよ?

帰ってきてからでいいから!




おもむろに、ステテコ姿から

ひっつかんだゴルフウェアに着替えながら

「・・・あー!!

スーツ!スーツ買わないと!!

あいつにスーツ買ってやらなきゃ!!」





いや、お父さん…

6月買ったじゃん…

そんないくつも要らない…





「・・・あー!!

車は?車要るんじゃないのか?!」





向こうは地下鉄もあるの。

こんな田舎とは違うから、

車なんか要らないわよ。





「・・・あー!!

いつ?いつ行く?!時間あるんか?

あれとあれをして、これを買ってやって、」





・・・来春。

まだ半年以上あるから。







すごく、かわいそうになってしまった。

嘘ついて、引き延ばしていたこと。

そんなに、眠れないほど、涙流すほど、

気になってたんだったら

早く教えてあげればよかった。

ごめん、お父さん。





私、全力で、

長男を説得しなきゃ!!ムキー炎ムキー炎ムキー





8月があっという間に終わりですが、

私の苦悩の夏は、もうしばらく

続きます・・・チーン