7歳の甥っ子がいます。




昆虫や、亀、お魚・・・

田舎の男児らしく

よく捕ってきて飼っているけど、

ま、フツーの7歳。

特別詳しいわけではありません。





そんな姿に、

保育園や小学校では

「◯◯くんは、いきものはかせだね!」

と言われることがあったようですが、





私は

「その程度で、

はかせを名乗るんじゃねぇ!!プンプンムキー」と

言ってました笑





だって、

うちの長男の“はかせっぷり”は

フツーじゃなかったんだもん笑

あと何年かしたら、本物の博士になります笑





今、甥っ子がやっているようなこと

もちろん長男もやってたけど、

「好き!」「欲しい!」「捕りたい!」

だけで飼っていたのは、

2~3歳くらい。

字が読めるようになったのも早かったので

こども図鑑を熟読、丸暗記して




子供が見つけられる程度の生き物の名前なら

小学校に入る前にもう大概知ってて、

そのうちこども図鑑では足りなくなり、

小学校入学する頃には

ばあばが2万円くらいの

素晴らしい図鑑を買ってくれて。




小学校中学年~高学年には、

それも丸暗記してしまったから、

ちょっとしたブランド物が買えそうなくらい

高価な、専門書を買い与えて。




そんなんだから、

飼ってきた生き物は無数にあって、

男児が欲しがるような

小さな亀やお魚、カブトムシやクワガタ

…という定番はもちろん飼っていたし、

とても大事にし、

上手にお世話をしていました。




昭和の時代、

子供が飼い、そのうち捨てて

今ではどこでも見られるミドリガメ




長男は

学校帰りとか、お休みの日に、

ここまで小さいのは逆に見ないね…ってくらい

めちゃくちゃ小さいのを見つけて捕ってきて、

ずーっと飼っていました。




前に住んでいた高層マンションは、

景観が良く、

私は

リビングにつながる

ベランダで過ごす時間が好きだったのだけど、




長男の部屋にも小さめのベランダがあって、

そこは、息子の好きにさせていたので

水槽や鉢がいっぱいで、

長男にとっても

ベランダは趣味の、癒しの、スペース。

ミドリガメくんも、そこにいました。




ミドリガメの寿命は、30年とか。

10~15年は特別なお世話がなくても

簡単に生きるので、

長男が飼っていたミドリガメくんも

ずーっといて。




そして18歳の時。

長男が大学合格をし、

他県に行かなくてはいけなくなった春、




「あっちに持って行かないでねムキー

ときつく言ってあったから

どうするのかな?…と思っていたら




出発直前の3月の、ある日。

小学校時代から

息子にとても優しかったあるお友達が、

「ちーっす。」とマンションに来て。




そのお友達は、

高校も別で、

長男とはタイプの違う

がっつり体育会系。

砲丸投げの選手で、体格も立派!

のちに警察官になりました。




「亀、僕がもらうっす!

僕、田舎から出ないんで。

しばらく実家暮らしで、

庭には他の亀もいるんで!」と言い、






じゃあな!




と、ブロックを抱えるように

既に最大級になったミドリガメを

小脇に抱え、

去っていこうとしたので笑、





えっ?えっ?(;゚∇゚)

そうやって持って帰っちゃう?(゜ロ゜;ノ)ノ

素手で?

なんか袋に入れようか?

汚くない?ビニール袋入れようよ!

っていうかー、いいの?

おうちの人に許可とった?

もらってくれるなら、

車で◯◯くんちまで乗せていくよ、

重いんだから。

車出してあげるから乗っていかない?





と焦る私に




「いや、ビニール袋に入れて

亀が袋をかじったら死んじゃうんで。」

「自分、自転車で来てるんで、いいっす!

あざーす!!」と爽やかに答え、

筋肉隆々の腕で、

巨大なミドリガメをひょいと片手で持ち

小脇に抱え高層階から降りて行き、

チャリンコのかごに乗せて

帰っちゃったの笑笑笑





その子は、

とても大きなお宅のご子息で、

お父様もご立派な仕事をされていて

教育熱心な方なので、

あの小学校に入れたらしいのだけど、

男の子ばっかりの3人兄弟でね、

お母様は

あの小学校にいがちな、

“医学部旧帝至上主義”じゃなくて笑、

私の嫌いな、

ざーますママでもなくて、



「男の子3人よ、やってられるかってんだ!」

って、

A4サイズくらいのでかいお弁当箱に

焼きそばオンリーをドカッと入れ

全面茶色のお弁当を作っちゃう笑、

豪快なママで、

私が珍しくお付き合いをする

大好きなママ友で。




「庭に、亀いっぱいいるから

いいのいいの!

洗濯干してたらさ、亀につまづくんだよ、

ガッハッハー!!

ソウくん、うちの子と

長いことお友達でいてくれてありがとね。

また会ってね。」

って気持ち良く言ってくれて。





ミドリガメくんも、

まだ元気で、

広いお宅の、立派な池まである広いお庭を

自由に歩き回り、

洗濯を干すお母さんに

「邪魔だなー」と言われながらも笑、

その子んちで今も暮らしているらしいです。







で、うちの甥っ子。

小さなミドリガメを見つけ、

捕ってきたものの




嬉しくて嬉しくて

毎朝毎晩、触り続けていたら。

たった、4~5日で

死なせてしまいました・・・。




仕事帰りに実家に寄って

「で、あんた亀はどうしたの?

ちゃんとお世話してんの?」

って甥っ子に聞いたら





「・・・死んだ。」





えーっ!

うっそー!

亀は30年生きるんだよ?!

お兄ちゃんが飼ってた

ミドリガメは、

今も元気なんだよ?!

もう15年以上だよ?!

亀だよ?亀!!

そんな、すぐ死なないよ?

5日で死なせるなんて、

信じられなーい!!

あんた、何やったのよ!





・・・って思わず言ったら、

7歳の甥っ子

ウワーッ!!えーんえーんえーん

と泣き出してしまい、




ばあばと妹に

「ちょっとあんた!

子供を傷つけないでよッ!ムキー

とめちゃくちゃ怒られた私でした・・・。





だってー。

かわいそうなのは、亀だよ。

とんだはかせだな。

はかせを名乗るな。




お菓子や粘土、

汚れた手で触りまくってたんでしょうね、

後で見てみたら鉢のお水には

油が浮いてて、

それを見た次男も

「うわ、引くわー。

水に油浮いてんじゃん。

おまえ、何触った手で

亀触ったんだよ。

かわいそうなことすんなよー。」

と言い、





甥っ子は、

「オバとユウくん、

嫌いッ!!ムキーえーんムキーえーん

とさらに泣きわめいていました笑





泣きたいのは、亀だっての。

…と私は思ったんですけど、

今、うちでは

「ミドリガメ」が禁句になっているので、

あーあ、かわいそうに…と思いながら

私もそれからは黙っています笑