私、少女時代に
あんまり漫画を読んでなくて


半分大人になった頃に
“名作”と言われるものだけを読んだので


私が読んだ漫画は、
誰もが知る有名作品ばかり。




キャンディ・キャンディ。
ベルサイユのばら。
ハイティーン・ブギ。
風と木の詩。
悪魔の花嫁。
有閑倶楽部。



完結まで全部読みきったのは、
これくらいだったかな。
本当に、これだけ。




アラフィフ、アラ還世代なら
ご存知の作品ばかりでしょ?




で、このブログ開いたら
最近Amebaまんがの宣伝で
『ベルばら』出てきません?
「今だけ全巻無料!」…って。



読むよね。



っていうか、もう読んじゃったよね笑
今日、全話読み終えました!



私の記憶では、
少しだけ編集されてるような・・・
ない場面やカットがあるような気もします。
昔過ぎて定かではないけど、
それでも、
無料の90話で
王妃マリー・アントワネットの
結婚から断頭台まで
全部読めましたよ~ピンク薔薇




いや~、やっぱり、イイ。
不覚にも、泣いた。
ちょっと涙ぐんだ。







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私がベルばらの単行本を最初に読んだのは、
発刊から少し経っていた頃だと思う。
集英社の少女漫画誌『マーガレット』に
掲載されていたのは、知らなかったので。


小学校高学年の時
漫画を買ってはくれなかった母が、
これだけは買ってくれた。
たぶん、お母さん自分も読みたかったんじゃないかな笑



私が小学生時代は、
近所にはまだまだ貧しい家庭も多くて、
中学からは私立エスカレーターだった私も
小学校は地元公立に通っていたのだけれど、


この田舎町には、
お風呂がないおうちや
給食以外にまともな食事を得られない子
毎日同じお洋服を着ている子
…というのも珍しくなかった。





まだ、小学生だった私は
世間の何も知らなくて、
その後も私立エスカレーターに進学して
その環境が当たり前になったものだから



自分が恵まれた家庭環境にある
…ということに気づいたのは、
恥ずかしいくらい、後。
正直、バツイチになって
社会に出るまで気づかなかった。



その、小学生の頃
お友達が何人も
うちに遊びに来て


ピアノが置いてある応接間で
ベルばらを何冊も散らばらせて
みんなで読んだり、
大きなグランドピアノをおもちゃにして
ジャンジャンやかましく
猫ふんじゃったを弾いたりするのを、
私の父さんもお母さんも何も言わずに
いてくれたのだけど



夜、夕食を囲んでいる時に
うちに遊びに来た私の同級生の話を
父母がチラチラとするのを、
私は朧気に記憶している。



まだ若かった父と母は、
とても差別的なことを言っていた気がする。



私もまた、
「ベルばら全巻を持っていないなら、
お父さんやお母さんに
買ってもらえばいいのに」
…とお友達がうちにわざわざ来て読むことを
当時は不思議に思っていたし、


「パンがなければ、
ケーキを食べればいいじゃないの」
と平気で言いそうな
大人に成長してしまっていた。




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あの頃の父は、
まだ30代だったかな。
祖父の跡を継いで、
経営者として走り出したばかりの
うぬぼれの強い若者だった。



今、70代半ばの父は
誰に対しても、とても優しい。



愛情深く、
奉仕の精神に富む、
老紳士になった笑




私もまた、
社会に出て
苦い思いもして、
ほんの少しは大人になった。



小学生がベルばらを読んで、
あの時の私はいったい何を感じたんだろう。
何を面白いと思ったんだろう。





栄枯衰盛、
家柄、
身分、
誇り、
権力、
裏切り、
オンナの情念、
母親としての深い愛、
人生の振り返り、
感謝、
…何もわかるわけがないのに。




良かった~!
今一度、これを読めて。



オスカルも、
やっぱりかっこよかったです赤薔薇





薔薇の写真が、なかった笑