珍しい建築様式
『出蜻蛉式』『入蜻蛉式』の神社が
いくつもある、私の地元。


これは、私が
浪人をした次男の大学受験必勝を願って、
100の神社に願掛けをしに行った去年
『出蜻蛉式』『入蜻蛉式』両方を訪れ、
由来や意味等を知りました。


まず、トンボは勝ち虫と呼ばれる縁起物で
前にしか進まない=退かない
…ということで
戦国武将が好んで甲冑や鎧に採用したり
模様を入れたりする虫。


そのトンボの頭を拝殿の正面、
左右の拝殿を羽、本殿を尾に見立て、
トンボが出てゆく形になっているのが
『出蜻蛉式』
その逆、
トンボが入ってくる形になっているのが
『入蜻蛉式』


出陣する前に『出蜻蛉式』神社に行き
戦勝を祈願し、
勝利を報告に『入蜻蛉式』神社に行く
…というわけです。



私がこの建築様式を知ったのは、
次男が浪人をしていた去年ですが


トンボが勝ち虫と呼ばれていることは
前から知っていたので、
昆虫大好きいきもの博士の長男が
大学受験の時にも
トンボのお守りを持たせていました。



当時は
『出蜻蛉』『入蜻蛉』も知らなかったので
戦勝を報告する『入蜻蛉式』神社の方で笑
真っ白な生地に緑と金色で
トンボが大きく刺繍された
お守りを見つけて衝動買い


本当は、
お炊きあげの時に
お返しに行かないといけないのですが、
昆虫好きな長男もトンボのお守りを
手放せなかったのか、


私が最後に長男のマンションを訪れた
ちょうど一年前の春も、そのお守りは
お気に入りのキーホルダーと一緒に大事に
部屋にかけてありました。




次男の大学受験必勝祈願は、二年連続笑
浪人をした二度目の受験時は
私も必死で、
100の神社を訪ね、
時には涙ながらにお祈りをし
時には命からがら参拝し
昨年のブログを読んでくださった方は、
覚えてらっしゃるかも笑


私の参拝とは別で
受験本番前には次男を
『出蜻蛉式』神社に連れて行って“戦勝”を祈り
もちろん入学前には『入蜻蛉式』神社に
合格・入学の報告に行きました。





もう、二人の息子は大学に入り
この『出蜻蛉式』『入蜻蛉式』神社には
用はない!…と
薄情なことを思ったこともありましたが笑、


トンボはやはり
長男も大好きなカッコいい虫で、
私は、トンボモチーフのブローチを
コートの襟元につけているし



仕事で
発動機や農機建機、
船舶の製造や販売をする会社
かの有名なヤンマーを見学した時にいただいた
キャップやタオルは
息子にあげたりしていて。
ヤンマーの、ヤンマは
オニヤンマとかギンヤンマのヤンマです。
社章も、トンボの羽って知ってました?


昆虫大好きな長男が好きなトンボ。
息子が好きなものは、私も好き笑



長男には、
社会に生きる一員としてやらねばなりません
…という用事を
先日訪ねてやらせ終えたので、
しばらくは長男を訪ねていくことは
ないと思いますが、


やっぱり顔を見たら見たで
ひとときも忘れることはできず


今日は
『出蜻蛉式』神社に久しぶりに参拝し
トンボのお守りを買ってきました。



長男が、
憂いなく勉学に励めますように
大きく高く飛び立っていきますように
…と。



真っ黒な生地に
勝、とトンボが描かれた
これもカッコいいお守り。




長男に渡せることはないかもしれませんが、



いつも、いつでも、
息子が
力強く羽ばたき
前進することを祈っています。





ちなみに。
虫博士の息子に言わせれば
「羽のある昆虫なんて、大概後退はしない。
後ろに下がっていくなんて
ダンゴムシやアリンコぐらいだよ笑」
と戦国武将に切腹を命じられそうな失言を
していたのも、
懐かしい思い出の一つです(゜ロ゜;ノ)ノ




受験生の皆さんが
どんな結果であれ
力強く前進をして大空に羽ばたく
晴々しい春を迎えられますように。