Dr.コトー診療所


映画館に見に行った家族から、だいたいのストーリーは聞いていた。


年始めの放送を録画していたが、

見たら、涙が止まらなくなるだろうし、1人できちんとした気持ちで見ようと思いつつ

数ヶ月たってしまった。


この間、意を決して見た。


ラストで泣くだろうと思っていたが、剛洋とコトー先生が話すところで、

もう泣いてしまった。


目がひりひるするくらい泣いた。

見終わった後もしばらく、やるせない気持ちが湧いてきて、家事をしていても涙がでてきてどうしようもなかった。


映画館に行かなくてよかった。


なんか、ドラマの頃とは違う違和感をもちながら見た。

この違和感ってなんだろう・・・って、見終わった後も考えた。


なんとなくわかったのは、

島の人々のコトー先生への思いが、ドラマの頃とは違っていたんだ。


先生への尊敬は感じられるけど、

なんていうかドラマの頃は、

もっとみんな先生を敬っていた。

先生に優しかった。

映画では、コトー先生は人を救って当たり前。自分をなげうってでも救うのがコトー先生。

って。先生が 倒れても誰一人駆け寄ることもなく、支えてあげるでもなく。おんぶにだっこ状態。

手術が終わった後も、先生にお疲れ様、ゆっくり休んでというねぎらいの声もなく。


ドラマの中の、

あの頃の大好きだった島の雰囲気を思い出すと、ますますやるせない気持ちになる。


子どもを抱っこしたかっただろうな

って、思うとまた涙がでてくる。


本当に、映画館に行かなくてよかったな。


 映画を見るまでは、読まない、と決めていた映画のパンフレットを

じっくり読んでみよう。