うたの合わせでした。
ソプラノのYさんがこの日のために選んでくださったのは
畑中良輔作曲 「八木重吉による五つの歌」
八木重吉は1898年生まれ。結核のため29才で早世。
短い詩が多いのが特徴で10行を超えるものはたった2つ。
一行詩もある。
クリスチャンであった重吉は、自分の詩は必ずひとつひとつ十字架を
背負っていると言っていたようで、詩をつくることさえ罪悪と感じたが、
「詩をつくることをすててしまうなら、あまりにすきだらけの
うつろすぎる世界だもの。」
「歯をくいしばって泣くまいとしてうたをうたふ。」
と詩をつくり続けました。
五つのうたのなかから1つご紹介します
![ニコニコ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/139.gif)
秋
秋になると
ふとしたことまでうれしくなる
そこいらを歩るきながら
うっかり路をまちがへてきづいた時なぞ
なんだか ころころうれしくなる
心に染み入る詩がたくさんあって心震えるのですが、
これは心から楽しい気分になってきます
![ドキドキ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/031.gif)
この曲は(詩も)今回の共演で初めて知ったのですが、
まだまだ、多くの日本の作曲家による素晴らしいうたが
たくさんあることと思います。
日本人ならではの感性による作品は
本来自分の中にある何かを、呼び覚ましてくれるような
気持ちにさせられます。
こういった母国の作品を大切にし、
もっともっと、演奏していくべきと今日も強く思いました。
![音譜](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
![音譜](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
![読者登録してね](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/decoPeta/pc/decoPeta_29.gif)