今日もロブ君はお休み。今週一杯お休みするっぽい。
彼がどんな様子か分かっていないくせにこんなことを考えるのは意地悪なんだけど、やっぱり日本人と比べたらこちらの人は仕事に対する姿勢が緩い気がする。
最後に会った月曜日の朝から徐々に快方に向かっていると言っていたロブ君。でも、月曜日の時点でかなり元気そうに見えたんだよね~。
熱も無かったし、咳と鼻水だけ。他の人にうつったら困るから自宅待機でまぁいいと思うんだけど、インフルエンザじゃないし、きっと日本人だったら明日辺りにはマスクして出社してると思うんだ。
もちろんヨーロピアンでもワーカホリックは(稀に)いるし、頑張って出社したとしても風邪菌ばらまかれるのが嫌だからちょっと具合悪いとすぐに「帰れ」コールが湧くんだけど。
『日曜日には元気になると思うから暇だったら遊ぼう』
とメールしてきたロブ君に、
こいつ絶対そんな重病じゃ無いはず...。と彼女である前に日本人の社会人として疑ってしまった私って冷たい?
ま、郷に入っては郷に従えだし、彼は月末からホリデーで外国に行くからそれまでに大事を取った方が良いんだけど。
先週末、具合が悪いロブ君に「一人の時間が欲しい」なんて人でなしなことを言った私にも気を遣ってくれているロブ君は優しいけど、働く男としてはちょっとへなちょこに見えてしまう私はやっぱり腐っても日本人...。
日本人は本当に働き者だと思う。全ての人がでは無いんだろうけど、大雑把に比べたらやっぱりヨーロピアンはのんびりしてると思う。ま、そこが良いところでもあるんだけど。有給休暇25日を取り尽くしても誰も文句を言わない環境で働けるのはありがたい。
元旦那は働き者だったけど、病気になると即お休み。たいしたこと無い風邪でも、全快するまでずーっとお休み。一番びっくりしたのは、インフルエンザで共倒れした時、三日で仕事復帰した私を横目に、
「熱は下がったけど口にヘルペスみたいのができて恥ずかしいから休む」
と言われた時。
あんた、モデルじゃないんだからどんな顔してても誰も気にしないと思うよ...。
結婚はしてたけど共働きでお財布は別だったし、正社員だから病欠してもお給料が減るわけでも無かったから何とも思わなかったけど、専業主婦で、自分の旦那がちょっとの風邪でずっと仕事を休んでいたら不安になるだろうな~。
そう言えばうちの父親も、風邪ひくと何度も熱を測って母親に報告しては自分でアイスノン出したり薬飲んだり大張り切り(?)だったから、別にこれはヨーロピアンだからって訳じゃないのか。
父親のせいで、男の方が病気に弱いという印象を持ってしまった。だから私は病人に冷たいのかも。
ま、例え家族でも自分ではない誰かが病気だったら、その人がどの位辛いかなんて分からないからこんなこと考えるのも無駄だし、勝手なんだけど。
頼れる実家も配偶者もいない外国で一人暮らしをしている私は、ちょっとくらい具合が悪くても病欠続きで翌年の査定に響くような勤務態度は取れないし、たまには無理するのも仕方無いかなと思う。
まだ若くて実家暮らしのロブ君がちょっと羨ましくて、妬ましくて意地悪なことを考えてしまうのかな。
彼は時々、
「養う家族もいないし、今の仕事に身を捧げるつもりも削るつもりも無い」
と言う。 その通りだと思う。
ここでもし私が、あわよくば彼と再婚して養ってもらいたい、なんて考えていたら
何言ってるのよ!私は外国人で色々不利だし、子供だってできるかも知れないし、素敵なマイホームもいつかは欲しいし、何よりあんた男なんだからガンガン稼いで来てくれないと困るわ!
とお尻を叩きまくっていただろう。
でも、まだまだ結婚はおろか同棲すら考えられない。自分の面倒は自分で見なければ、と考えているし、例え彼と長く付き合っていつか二人で暮らす日が来るとしても、やっぱり自分でお金を稼ぎたい。そもそもロブ君が幾ら稼いでいるかすら知らない。
人に寄りかかって暮らすのは、私には居心地が悪くて性に合わない。
何より、人の心なんていつ変わるか分からない。若い男を捕まえたら尚更彼の心変わりだって確立は上がる。
ま、こんなこと書きながらも、実際普段は何も考えていないんだけど。
私は既に外国に住んでいるから、国際恋愛も国際結婚もごく自然でむしろ避けて通る方が難しい環境だけど、仕事も生活も確立しているから相手の経済力とか余程低く無い限り大した問題だとは思わない。
私の知り合いは日本で知り合ったイギリス人の旦那さんに連れられてイギリスに来たものの、彼がなかなか『自分のやりたい』仕事を見つけられず、彼の地元(クソ田舎)での義父母との同居生活からなかなか抜け出せず、それに耐えられなくなった彼女がロンドンで正社員の仕事を見つけて半年以上無職の旦那を食わせていた。
ちなみに中流階級出身の旦那さんは、プライドが許さず失業保険の申請もしなかったらしい。
最終的には旦那さんも良い仕事を見つけて経済的には安定したものの、今度は家を買いたい、しかもロンドンは嫌いだから郊外に住みたい、という彼の希望で僻地に引越し、ロンドンでの仕事も手放し、でもローンがあるから専業主婦にもなれず近場で転職。
国際恋愛のブログを漁って読んでいると、その国の言葉を余り話せない状態で、恋人を頼りに外国に住もうとしている人を時々見かけるけど、その勇気に脱帽する。
そしてそれを受け入れてくれる恋人も、ものすごく責任感の強い、度胸のある人だと尊敬する。
『俺/私が面倒見るから』と、色んな障害があっても一緒に暮らしたい、と言ってもらえるなんて、もうプロポーズと大差無い気がする。 少なくとも、夢だけじゃなくて行動に移しているカップルにはものすごく強い愛が存在しているんだとそれだけで分かる。
私だったら、どんなにロブ君が好きでも日本語が話せない彼を連れて日本に帰るなんて考えられない。
百歩譲って連れて行くとしても、ある程度お金を稼げる状態でいてくれないと困るし、自分のお金で学校に通うなりして日本語を習得してもらうのが最低条件。
日本人同士での恋愛でもお金が絡むと難しい問題になってくるけど、一方が外国に住むとなると益々深刻になる気がする。
こんなことを考えたのは、ロブ君が最近「日本に住みたい」と言い始めたから。
全然現実味の無い話だし、そもそも私と一緒に住みたい、と言われたわけじゃないんだけど...。
面倒を見てくれる彼のお母さんもいない日本で私しか頼れる人のいないロブ君と一緒に暮らして、彼が一週間も風邪で仕事を休んだら絶対喧嘩になるんだろうなーと、今日考えてしまった。
あー、イギリスで、イギリス人の、実家暮らしの、若いロブ君が彼氏で良かった。
外国人で、バツイチで再婚願望の薄い、一人暮らしの私はとりあえず
「I miss you Xx」
ってメールするだけでいいんだから。
私って、ほんと人でなしだな。
ごめんね、ロブ君。こんな冷たい私をまだ好きでいてくれてありがとう。
いつか王子様が - 三十路ロンドン女一人旅
...
