美学を拒否することで浮かび上がる美学・・・どこにでも美は存在する
『 ワイルドバンチ / 80点 / THE WILD BUNCH 』 1969年 アメリカ 177分
【満足度】
★★★★★★★★☆☆(80点)
正直なところ、そんなに好きでもないけれど、キライというわけでもない。凄い映画なのは間違いない。
【オススメ度】
★★★★★★★★☆☆(80点)
面白いというよりも圧倒される。ペキンパー映画の泥臭さは、悪臭やけど中毒性がある。
【内容】
□1913年の動乱のメキシコ。パイクをリーダーとする5人のアウトローたちが、革命派の将軍マパッチから米政府の輸送列車の襲撃を依頼される。パイクたちは見事、列車から武器弾薬の強奪に成功するが、マパッチは約束の金の代わりにパイクたちに襲いかかる。100人を超える軍隊を相手にゝ人は死闘を展開する……。S・ペキンパー独特の、スローモーションによる暴力描写が映える、彼の最高作の一つに未公開シーンを加えた完全版。【TSUTAYA DISCAS 】
【感想】
えーっと、まぁ勿論観たことがあるんすけど、なかなか面白かったかな?というぐらいの記憶しかなかったので、『午前十時の映画祭』でスクリーンでサム・ペキンパーの名作『ワイルドバンチ』観てきました(°∀°)bふむふむ(・~・)そーいえばこういう映画やったなー♪全てを否定して全てを肯定するこんなもんやん映画の極地ш(`∇´*)ш
悪人映画なんやけど、悪人しか出てこないので究極的には普通の人間映画ともいえる作品やね((φ(・д・。)
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"男の美学"とか"滅びの美学"とか言われてる映画なんすけど、個人的にはちょっとこの言い方には違和感があるんすよね~・・・この映画に関しては、それまでの"美学"の拒否に作品のアイデンティティーがあると思うんで、"美学を拒否する美学"もしくは"美学を否定した後に残る美学"というイメージなんすよねー・・・((φ(・д・。)
その部分(否定、拒否)を除いて"美学"といってしまうとなんか違和感あるんすよねー・・・(・~・)
まぁ、それがどーしてん?っつーたら別になんでもないんすけどねш(`∇´*)шま、どーでも良い個人的な宣言ですw
【ここからネタバレします。ラストに触れます】
ラストに関しては、友情の為とか、死に場所探しとか、人間としての尊厳とか、そういうロマンチックなものには感じなかったですねー((φ(・д・。)
それまでの主人公達への感情移入によって、ラストの行動の理由付けをロマンチックなものにしたくなるんすけど、もっと短絡的なバカ理由の行動に感じました(´艸`)
ゆーならば、コイツむかつくねん!レベルの話のようなш(`∇´*)ш
オレ個人の気持ちの問題で決着を付けにいった感じ、ある意味自分さえ良ければ(納得すれば)良いという感じ(´艸`)
美学を否定して、非常に人間らしい自己愛の行動を描いたら、結果としてそこに美が生まれてしまったという感じ∑(・д・ノ)ノここにも美があったのか!?
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個人的に、この映画は、男の映画とは思っていません。
男も、女も、子供も、全て等しく"人間"として描いた映画やと思ってます♪
全て悪人ですけど、全て平等に人間として描いた映画やと思います♪
せやから、この"善"の無い世界に"美"が生まれたやんやと思ってます(°∀°)b
個人的満足度 80点! オススメ度 80点!
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引くぐらいバカで、引くぐらいサイテーな奴らの集まり!それがワイルドバンチ!