$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-地球2宇宙戦艦ヤマトに登場する様々な星間国家。
その巨大国家に目を付けられ侵攻を受ける小国が我等が地球です。

宇宙戦艦ヤマトの活躍する時代は正に侵略を受ける歴史でもありました。

そんな地球ではありますが、小国とは云えちゃんと軍隊を保持し有事に備えてはいました。

今回は地球を侵略から守る防人たる地球防衛艦隊と地球の復興について考えてみました。

地球は大ガミラス帝国により有史以来初の異星人からの侵略を受けるわけですが、この時の人類は未だ恒星間航行も出来ず、行動範囲は太陽系内という有様でした。これは幕末の日本が黒船を見た時の衝撃に等しく、当然地球防衛艦隊は全く歯が立ちませんでした。

しかし、イスカンダルからの技術供与により最先端テクノロジーを入手し、
波動エンジンの製造に成功して宇宙戦艦ヤマトが生まれたのは周知の通りです。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-旧防衛軍司令部この時期の地球の各国は別々に地下都市に籠もっていたことは無線連絡による描写で明らかにされています。

当然、ヤマトがイスカンダルへ向かっている間の各国の動きに差があるのも事実でしょう。

ケニアはパニック状態に陥っており、モスクワは「さよなら」を打ち続けている有様で自暴自棄となっている様子が覗えました。

そんな中で日本は黙々と技術開発に励んでいたと思われます。つまりヤマトが奇跡の帰還を果たした時、既に次世代型艦艇の設計図が出来ていたのではないでしょうか。

そういう功績と実力があったが為に地球防衛軍司令部も地球防衛艦隊も日本人主体で構成されているのでしょう。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-地球復興を見る古代このガミラス戦役後の地球の復興熱は凄まじく、人口の大半が失われたとは思えない程の繁栄を謳歌します。

←地球の復興ぶりを複雑な心境で見る古代進

復興熱の凄まじさの原因は、長くつらい地下都市での生活の反動と地上を一から作り直すという事業のスケールの大きさも併さってのことでしょう。。

しかし、人口増加の原因は地下都市での生活に原因があると見ます。
今でもアフリカの様な貧困国の方が出産率が高い様に、地下都市での生活は子作りを誘発するものだったと思われます。

このガミラス戦役後は太陽系からあらゆる資源が地球へ集められ、その繁栄を謳歌するのと比例して大規模な地球防衛艦隊が編成されました。
所謂第二世代です。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-第二世代地球防衛艦隊3第二世代地球防衛艦隊は星間国家の1方面軍に匹敵し得る戦力があり、地球が保持し得る限界値にまで達した感があります。
そして、この第二世代は数だけでなくその実力も他の先進国家に劣らないトップクラスのレベルにあったこともまた事実でしょう。

問題は地球が星間国家艦隊との大規模な艦隊戦を経験したことがないことです。かつての冥王星沖会戦は一基地艦隊との戦闘でした。

故に地球防衛軍司令部はこの大規模な第二世代地球防衛艦隊の運用方法についても来る決戦についても的外れな認識しか持てませんでした。

この大規模な第二世代艦隊をも遥かに上回る白色彗星前衛艦隊の全貌が明らかになった時、土方司令が独断で全艦隊を土星に集結させたことは「防衛軍司令本部の地球防衛艦隊の運用に問題あり」で述べました。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-土方司令最先端の技術を装備した艦隊に見合う人材が地球にも存在したのは、地球人類が戦争に明け暮れた歴史を持つからでしょう。

生粋の軍人である土方司令は防衛軍司令部のお歴々には無い洞察力がありました。

しかし、この大規模な新鋭艦隊は有能な人材ごと壊滅してしまいます。この痛手をその後の地球は補うことが出来なかったのではないでしょうか。

特に痛かったのが優秀な司令官と艦載機のパイロットの喪失です。第二世代以降、地球は機動部隊を保有出来ませんでした。

これは戦略の幅を大きく狭めることを意味し、より波動砲に頼るという結果を招きました。

一方、地球の復興を見てみると、白色彗星戦役で超巨大戦艦の巨大砲による砲撃で甚大な被害を被った以外は復興が必要な程の攻撃を受けてはいません。ガルマンガミラス帝国による太陽の異常という事態はありましたが、人口を減らしたり都市を失うところまでは至りませんでした。

つまり、職業軍人の不足こそが地球の課題であったことが分かります。
第二世代防衛艦隊が壊滅した後の第三世代は無人艦隊というラジコンであったし、第四世代は有人艦に戻したものの数が揃わなかったようです。

そして第五世代地球防衛艦隊が本格的な会戦に臨むことになるわけです。
所謂「第2次土星宙域会戦」です。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-第五世代地球防衛艦隊しかし、艦隊戦としての規模はかつての冥王星沖会戦よりも小規模なものでした。

防衛艦隊というよりは護衛艦隊というレベルであり、実際に移民船団の護衛という形で編成されています。


この辺りに地球の疲弊ぶりが見て取れますが、ディンギル艦隊も従前の星間国家程の規模ではありませんでした。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-第五世代艦隊司令ここで地球艦隊は大惨敗を喫するわけですが、司令官は無能だったのでしょうか。

この会戦で地球艦隊が惨敗した背景には採れる戦術がごく限られた状況下であったことを鑑みれば仕方の無い面もあります。

地球艦隊には艦載機がなく、寡兵になればなる程波動砲に頼らざるを得ないと先に述べました。そう、寡兵であるが故に短期決戦に活路を見出すしかないのです。

以前、私はこの会戦で指揮官の能力差が出たと評しましたが、背景を考えると、この司令官が無能というわけではないナ。と認識を改めました。

第二世代も白色彗星艦隊に比べれば、かなりの寡兵ぶりで苦しい状況でしたが、ゲルン機動部隊を葬った後はヒペリオン艦隊による挟撃を試みたりと戦術の選択に幅がありました。

しかし、第五世代は余りにも数が少なく、その少ない戦力を結集しての乾坤一擲の拡大波動砲に全てを託すしか勝利の道筋が無かったのではないでしょうか。

そもそも急襲されたのですから、綿密な戦術を練る間もありませんでした。これが防衛という受身一辺倒の悲しさです。

一方、寄せ手であるルガール・ド・ザールは直援機の無い地球艦隊を見てほくそ笑んだに違いありません。地球が波動砲を頼みとするのと同じくディンギル帝国はハイパー放射ミサイルを頼みとしており、丸裸の地球艦隊は水雷艇の格好の餌食となるからです。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-新型戦艦轟沈艦載機は必須の兵器ですが消耗度が激しく、パイロットの育成の労力を考えれば、地球はとても大量消費には耐えれらないでしょう。結果、第五世代地球防衛艦隊も壊滅してしまいました。



地球防衛艦隊が壊滅を繰り返す原因は星間国家ではなく、惑星国家の悲しき宿命と言えるのかも知れません。

しかし、心配無用!地球にはヤマトがいる。



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