本件もbaturosiaの名でYAHOO知恵袋で回答したネタですが、それを補足して仕上げようかと思います。ちなみに本件はベストアンサーではありませんでした(笑)何せ駄文なもんで・・・

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-ディンギル星ディンギル星は地球から3千光年離れた核恒星系近傍に在り、故にガルマンガミラス本星から小ワープ1回分の近距離に位置しています。

←ディンギル星。海も緑もない殺伐とした雰囲気である。


ご存知の通り、ガルマンガミラス帝国は銀河系制覇を狙っており、「オリオン腕方面には手を出すな」というデスラー総統の厳命があるにも関わらず、功を焦った将軍が同方面に在る地球に手を出す程に血気盛んな帝国です。

そんなガルマンガミラス本星の近くに位置しながら、同帝国から隠れおおせたディンギル帝国。これは驚くべきことであると私は思うわけなんですネ。

科学の進んだガルマンガミラス帝国から惑星ごと偽装して姿を隠すこの技術力はどう考えてもディンギル帝国の科学レベルでは無理です。しかし、現実に偽装技術は完璧でした。

偽装が解けたのはディンギル星が洪水に見舞われ水没し、都市衛星ウルクが脱出した時でした。その時にヤマトが同星宙域にワープアウトし大惨事が起こったことは「古代進の功罪【後編】」で述べました。

このディンギルの偽装技術はシャルバートに通ずるものがあります。シャルバートの偽装技術については「シャルバート巡礼船の秘密」を参照。

一見関係無くみえるこの話がディンギル帝国の肝になるのでは?と思っているのです。何せ、ガルマンガミラス帝国とボラー連邦に気付かれずにあんな場所に存在し続けたわけですから、シャルバートに互する偽装技術があるのでは?という疑問を持ったのです。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-伝説のUFO現ディンギル人は太古の昔、地球がアクエリアスの洪水に見舞われた時に旧ディンギル人のUFOに救われたとあります。そんな時代に超文明を持っていたのはシャルバートのみです。旧ディンギルはシャルバートと何らかの関わりを持っていた可能性があります。

旧ディンギル人はシャルバート人と同じく平和的な民族だったようで現ディンギル人(地球人)に滅ぼされてしまったようです。何とも悪どいですが、藪技師がイスカンダルで取った行動を鑑みればさもありなんです。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-チンピラ土門2そう言えば土門もシャルバート星乗っ取りを古代に進言してますしネ・・・真面目な顔してとんでもないやっちゃ!

←片足を乗っけて乗っ取り計画を切り出す土門。チンピラである。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-アクエリアスワープこの旧ディンギル人の超文明は惑星アクエリアスをワープさせるという他の有力勢力も不可能な技術力を誇ります。故に高度な偽装技術によりガルマン本星の近くで気付かれることなく存在出来たのでしょう。


しかし、旧ディンギル人が平和的だったことがディンギル帝国の足枷になっているのでした。というのも、超文明は旧ディンギル人が発明したものであり、この超文明を現ディンギル人は既存の物を利用するしかなく、それを軍事転用する技術力はないからです。

旧ディンギル人の高い偽装技術等は都市の存在を有力勢力から隠すものであり、平和的技術利用の象徴的なものです。それは異次元に隠れたシャルバートに通じるものがあります。この装置を艦艇に装備すれば次元潜航艇に互する兵器が出来そうですが、それだけの技術力が現ディンギル人にはなかったのでしょうねぇ~。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-ディンギル爆撃機故に独自に開発された艦載機などは地球のそれと形状が似ています。核兵器(ハイパー放射ミサイル)を決戦兵器とする辺りも元地球人らしい発想です。

←ディンギル爆撃機。地球の航空機と形状が似ている。流石元地球人である。

ディンギル帝国に見た違和感は旧・現ディンギル人の二面性によるものだった様です。ディンギル帝国は星間国家ではないため、他の有力星間国家に比べて物量に問題があります。確かに地球艦隊を壊滅させるだけの艦隊を保有していますが、補充が効かなそーです。同じ10艦失ったとしても、その意味がボラー連邦等とディンギル帝国とでは全く違うということです。

まぁディンギル帝国はガルマンガミラス帝国から隠れて存在してましたので無理もないことですが・・・

そんな現ディンギル人自慢のハイパー放射ミサイルは強力な兵器ですが、艦艇に対しては他の有力勢力の通常ミサイルでも十分効果は有ります。しかし、ハイパー放射ミサイルはどんな装甲でも突き破る能力から拠点攻略には有効であると思われます。

しかし、旧ディンギルの惑星をワープさせるエネルギー増幅装置や母星の存在を隠す偽装能力に比べると現ディンギルの軍事技術は物足りなく、ガルマンガミラス帝国に全く及びませんでした。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-ディンギルに急襲自沈前のヤマトを囲むディンギル艦隊をデスラー総統は新鋭のガルマンガミラス艦艇ではなく、旧ガミラス駆逐型デストロイヤー艦により瞬く間に殲滅して見せました。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-新デスラー艦二代目最もデスラー総統乗艦の新デスラー艦(二代目の二代目)は、最新技術が搭載されていることは想像に難くありません。





ですので、ディンギル帝国は、分野によれば他の勢力も及びもつかない技術を有してはいるものの勢力としては有力ではないと言えます。


-旧ディンギル人の科学力とその継承-

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-ジグラット都市衛星ウルクという名前は古代シュメール文明にある都市の名前と一致します。またウルクにある神殿ジグラットもシュメールの高層建築ジッグラトに似ています。古代シュメール文明は謎が多く、実態がよく分かっていないのは、宇宙人である旧ディンギル人の文明だったからなんですね。道理でシュメール人が何者か不明であるのも宇宙人では仕方がありません。

地球人は野蛮で白兵戦が強い為、旧ディンギル人が滅ぼされたのも致し方ありません。何せ大ガミラス帝国の冥王星基地、新デスラー艦、彗星帝国都市要塞、暗黒星団帝国の重核子爆弾守備隊と本星デザリアム(これは地球で育ったイスカンダル人とのハーフがヤマトを誘導)と名だたる有力勢力の拠点や艦艇がこれだけヤラれてますから。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-ディンギルロボット騎馬部隊ですので、現ディンギル人がヤマトに白兵戦を仕掛けてくるのも、らしいと言えます。

←ルガール自らロボット騎馬を駆り、ヤマトに迫る。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-ディンギル白兵戦用円盤白兵戦用の円盤型の乗り物まであります。本当に白兵戦を重要視しているというか、好きなのでしょう。

←島に向けて銃撃するディンギル兵

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-島大介撃たれる
上画像兵士の銃撃が島を襲う。

あぁ、島が・・・この傷は致命傷であり、島は帰らぬ人となります。



旧ディンギル人の建造した艦艇は円盤型である特徴があります。ルガール・ド・ザール率いる艦艇とは全く違う趣なのは、ルガールド・ザール艦隊が現ディンギル人製の艦艇であったからでしょう。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-プレ・ノア出現ルガール大神官大総統のウルク脱出時の乗艦がプレ・ノアでした。シュメール文明のノアの箱舟の正体でもあります。ギルガメシュ叙事詩の洪水伝説はスケールの大きな宇宙災害と星間国家の織り成す物語だったんですね。学会に発表せねば。

そしてプレ・ノアに付き従った岩石ロケットも旧ディンギル人製の円盤です。旧ディンギル人の超文明の遺産として神殿の地下に封印している辺りはシャルバートの王家の墳墓に似ています。

これに対し先程、ルガール・ド・ザール率いる艦艇は現ディンギル人製と述べましたが、2つ注意点があります。

先ず1つめが、現ディンギル人が旧ディンギル人からディンギル星を乗っ取る形をとった為に、技術の継承はごく限られた分野でしか行われておらず、特殊で高度な仕組みで建造された構造物は既存の物を利用している苦しい現状があることです。

その旧ディンギル人の既存の構造物らしい物がルガール・ド・ザール率いる艦艇にもありました。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-大型空母それは現ディンギル人製巨大空母の後方上部に設けられた円盤状の構造物です。四角い船体に明らかに不自然な形で、文字通り取って付けた様に据え付けてあります。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-ディンギル巨大空母この円盤部分は、その形状から旧ディンギル人製を思わせるに十分ですが、ここにも他勢力には見られない画期的な仕組みが備わっています。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-ディンギル機補給円盤後方の開口部から航空機が侵入すると、内部は螺旋状の滑走路となっており、そこを通過するだけで補給が完了するというものです。

この補給システムも旧ディンギル人が平和利用していた物を現ディンギル人が巨大空母に後載せしたものなのでしょう。なのであの不自然な巨大空母の形状も納得がいきます。

そして2つめが現ディンギル人製の艦艇は旧ディンギル人と同じ燃料を使用していることです。

ところが現ディンギル人はエネルギー増幅装置の技術を受け継いでいませんでした。旧ディンギル人は優れたエネルギー増幅装置を開発しており、その既存設備を利用することにより現ディンギル人は惑星アクエリアスをワープさせることが出来ました。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-ディンギル機動艦隊補給しかし、この燃料が生み出すエネルギーは波動エネルギーと比べると矮小なものであり、エネルギー増幅装置がないと、すぐに燃料切れを起こしてしまいます。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-ディンギル艦隊壊滅故に、増幅装置の付いていないルガール・ド・ザール艦隊は、ヤマト・駆逐艦とのわずか1回の戦闘で燃料補給の必要に迫られ、補給中に遠距離攻撃されてしまい艦隊ごと壊滅する憂き目に合いました。


現ディンギル人が崇拝した旧ディンギル人の超文明。ルガール大神官大総統が切り札に取って置いたと言わんばかりのノアの箱舟ことプレ・ノア。ここに一つの大きな誤算がありました。

超古代星間国家には超文明が存在したのは事実です。そしてかつて数千年前に銀河を制覇したシャルバートは現代の有力勢力を上回る科学技術があります。

ですが、旧ディンギル文明にはシャルバート程の科学力は無かったのです。銀河を制覇したのはシャルバートであり、旧ディンギルはシャルバートの属国だった可能性が大です。

そうした情勢下では技術の軍事転用は厳しく制限されていたことでしょう。故にプレ・ノアや岩石ロケットには現在の有力勢力を凌駕する程の機能は据え付けられていなかったのでした。

しかし、遥か昔プレ・ノアによって救われた現ディンギル人にとっては、プレ・ノアと岩石ロケットは犯すべからずの神聖な神の乗り物であり、絶対無比な最終兵器と信じて疑わなかったのでしょう。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-岩石ロケット轟沈1しかし、結果は上記の通りデスラー艦隊の攻勢になす術なく壊滅してしまいます。

←ガミラス駆逐型デストロイヤー艦の砲撃で次々と轟沈していく岩石ロケット

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-ルガールの最期1太古の情勢を考えるとルガール大神官大総統も間接的にシャルバートの犠牲者?

←デスラー砲により蒸発するルガール大神官大総統




いや、ルガール大神官大総統の一番の誤算はガルマンガミラス帝国とヤマトの関係を知らなかったことです。

ガルマンガミラス本星の近くでコッソリ存在し続け、大神官大総統と名乗る不届き物。これだけでもデスラーの琴線に触れようというものであるのに、ヤマトに手を出しちゃいました。故にデスラー総統に「あの邪魔者」呼ばわりされてしまいます。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-生意気な奴にお仕置き
デスラー総統怒りのハイパーデスラー砲発射!

身の程知らずにお仕置きです。





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